四半期報告書-第61期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)
有報資料
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上高は98,898百万円(前年同四半期比6.5%増)、営業利益は5,545百万円(前年同四半期比0.1%増)、経常利益は5,666百万円(前年同四半期比4.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,830百万円(前年同四半期比8.3%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
アスレチックウエアにおいて「デサント」と「ルコックスポルティフ」が好調に推移しました。ゴルフウエアにおいては「マンシングウェア」は苦戦しましたが、「ルコックスポルティフ」、「ランバン スポール」は好調に推移しました。結果、日本全体として売上高と利益において前年を上回りました。
これらの結果、日本での売上高は43,844百万円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント利益は1,977百万円(前年同四半期比55.5%増)となりました。
(アジア)
韓国ではアスレチックウエアとゴルフウエアともに、「デサント」は堅調に推移したものの、「ルコックスポルティフ」が苦戦しました。中国では持分法適用関連会社であるアリーナ上海実業有限公司による販売を開始した「アリーナ」が堅調に推移しました。結果、アジア全体として売上高では前年を上回りましたが、粗利益率の悪化と店舗リニューアルなどによる販管費の増加により利益は昨年を下回りました。
これらの結果、アジアでの売上高は52,435百万円(前年同四半期比7.8%増)、セグメント利益は4,023百万円(前年同四半期比13.0%減)となりました。
(欧米)
売上高は前年を上回りましたが、損失は前年比増となりました。
この結果、欧米での売上高は2,618百万円(前年同四半期比4.4%増)、セグメント損失は451百万円(前年同四半期は391百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックウエアにおいては、「デサント」では、グローバルで一貫性のあるブランディングを実施していくために、ブランドタグラインを刷新しました。新タグラインは、“Design that moves(デザイン ザット ムーブズ)” です。“Design that moves”にはお客様をワクワクさせ、次の一歩を踏み出したくなる気持ちを駆り立てるような、商品・サービスを生み出すブランドでありたいという想いを込めています。今後これをキーワードとしたグローバルコミュニケーションを展開していきます。また、英国トライアスロン連盟、ドイツ ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟、公益財団法人日本自転車競技連盟、公益財団法人全日本空手道連盟とオフィシャルサプライヤー契約を締結し、各団体へのウエアやサプライをしています。自転車競技日本代表の2017年シーズンのレースウエアは、11月3日~5日でポーランドにて開催された、UCI(ユーシーアイ)トラックサイクリング・ワールドカップ第1戦を皮切りに、ロード・パラサイクリングを除く各競技の国際大会にて着用されました。中国においては当社の持分法適用関連会社である「デサントチャイナ有限公司」が「デサント」ブランドの直営店を49店舗(2017年9月末時点)展開し、事業拡大を進めています。「ルコックスポルティフ」においては、当社と契約しているモデル・タレントのマギーさんとのコラボ商品の発売などを通して、スポーツ時はもちろん街中でスポーツミックススタイルを着用する時まで、幅広いシーンにおけるおしゃれな着こなしを提案しています。また、店頭、雑誌、WEBサイト、SNS等におけるプロモーションを実施し、『ルコックスポルティフ』の新たな魅力を発信し、事業拡大を図っています。「アリーナ」では、中国において持分法適用関連会社「アリーナ上海実業有限公司」が展開する直営店が43店舗(2017年9月末時点)となり、事業を拡大しています。「イノヴェイト」においては、マンチェスター大学との共同開発により、ノーベル物理学賞受賞の対象となった世界最薄・最高強度といわれている素材「グラフェン」を世界で初めて使用したランニングシューズ、フィットネスシューズの商品化に成功し、2018年に“G-Series(ジーシリーズ)”シューズとして発売します。グラフェンとは、地球上で最も薄い素材でありながら、鉄の200倍の強度を持つ最強の素材であり、同素材をアウトソールに使用した新シューズは、高い柔軟性・粘着力・グリップ力と、相反する耐摩耗性を両立させる画期的な商品となります。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は64,473百万円(前年同四半期比6.9%増)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフウエアにおいては、「マンシングウェア」「ルコックスポルティフ」「カッターアンドバック」「ランバン スポール」「デサント」「スリクソン」の6ブランド合同で『ゴルフ大好き!キャンペーン』を実施しました。内容としては第一弾ではゴルフコンペ賞品として使用できる「デサント6ブランドグッズ総額500万円相当」が当たるオープン懸賞と「第48回マンシングウェアレディース東海クラッシック最終日セッティングのスペシャルラウンドご招待!」が当たるクローズド懸賞、第二弾では6ブランドがウエア契約をしている「プロゴルファー総勢10名との特別レッスン&懇親会参加権」または「サイン入りグッズ」が当たる懸賞を実施しました。今後もこのようなキャンペーンを通じ、ゴルフ業界の活性化を目指していきます。「マンシングウェア」では、旗艦店を2018年春に東京・銀座にオープンします。ゴルフウエアはもちろん、日常シーンでも着用していただけるウエアも新たに展開し、ゴルフを愛する人々の上質なクラブハウススタイルを提案します。トレンド発信地である銀座に旗艦店を出店することでブランド価値の向上につなげ、そのブランドイメージを様々な世代や世界の人々が集まる銀座から発信します。「ルコックスポルティフ」では契約選手である鈴木愛プロが初の賞金女王に輝きました。また鈴木愛プロと賞金女王を争ったキムハヌルプロも今季3勝するなど契約選手がブランド価値の向上に貢献しています。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は26,562百万円(前年同四半期比5.8%増)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は7,862百万円(前年同四半期比5.7%増)となりました。
その他のトピックスとして、デサントジャパン株式会社は、靴、鞄、時計、宝石などのジュエリー分野に絞った専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ(所在地:東京都渋谷区)とシューズの企画から最終プレゼンテーションまでを行う産学協同のプロジェクトを実施しました。今回の取り組みでは、『デサント』ブランドにおいて「長時間走っても、体に痛みを感じない・怪我をしないシューズ」を開発することをテーマに、5チームに分かれたシューズコースの学生計10名が参加しました。各チームが制作したシューズを前に、開発コンセプトや商品の特徴などを当社社員に向けて説明する発表会を実施しました。発表会では、視点やコンセプトの面白さ、ターゲットの正確さ、プロセスの濃度など6項目を基準に、役員やシューズ企画担当者をはじめとした当社社員が審査を行い、その合計得点が最も高いチームを優秀賞として表彰しました。当社は、このような活動を通して学生に「ものづくりの楽しさや難しさ」を肌で感じてもらう機会を提供するとともに、ものづくりを専門的に学ぶ学生の柔軟な発想や新鮮な切り口を当社の今後の商品企画に活かしていきます。また当期より、株式会社デサントをグローバル本社とする新たなグループ体制での事業運営を開始しました。当社は、競争力の源泉である「モノを創る力」と「売場を創る力」の向上を重点戦略の一つとして掲げています。「モノを創る力」については、2017年夏に大阪府・茨木市にアパレルのR&Dセンター、韓国・釜山広域市にシューズのR&Dセンターの建設を開始しました。両R&Dセンターは、共通コンセプトを設定し、スポーツアイテムとして、様々な競技シーンにおいて使用者のパフォーマンスを引き出す高次元な機能性の開発およびそれを安定的に実現するための品質基準の制定を並行して行います。両センターともに2018年夏から秋に稼動予定です。また「モノを創る力」の一環として社内コンテストである「デサント・デザインアワード」を2015年6月から半期に一度、実施しています。この「デサント・デザインアワード」は、当社が展開する各ブランドのキーアイテムの中から、最もデザインの優れたアイテムを選考するもので、第6回目となる今回は、2018年春夏商品を対象に実施いたしました。選考は雑誌の編集担当、スタイリストなどの方に投票いただき、得票数により、最優秀賞ならびに優秀賞を決定しました。「売場を創る力」の強化の一環としては、2009 年より実施している「全国SCロールプレイング大会」を今年度も開催しました。今回は、「顧客に繋がる接客~お客様を知り、私を覚えてもらう接客~」というテーマのもと、全国の直営店や百貨店、専門店など様々な業態の店舗で働く販売職スタッフ42名が出場しました。今後もセールスコーディネーターの能力向上につながる研修や表彰などで「売場を創る力」の向上に努めます。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 財政状態の分析
(資産、負債、純資産の状況に関する分析)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は112,232百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,255百万円増加致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ1,585百万円増加し、74,981百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少3,209百万円、受取手形及び売掛金の増加1,486百万円、商品及び製品の増加3,723百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ3,670百万円増加し、37,251百万円となりました。これは主に有形固定資産の増加2,696百万円などによるものです。
負債合計は前連結会計年度末に比べ1,694百万円増加し、37,727百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加1,697百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ3,561百万円増加し、74,505百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加2,132百万円、為替換算調整勘定の増加1,008百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1%増の66.4%となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。