有価証券報告書-第95期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 14:38
【資料】
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【項目】
118項目

事業等のリスク

当社グループの経営成績および財政状態ならびに当社の株価に影響を及ぼす可能性があると考えられるリスクは以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) お客さまのニーズ・市場トレンド
当社グループの製品が多く使われているコンシューマー・エレクトロニクスの分野では、お客さまのニーズや市場トレンドの変化が速く、技術や製品のライフサイクルが短くなる傾向にあります。
当社グループではこうした状況に対して、お客さま満足を最優先に掲げ、市場トレンドを的確にとらえ、お客さまニーズに応える技術・製品・サービスの提供に努めるとともに、安定供給できるグループ体制の拡充を図っております。しかしながら、当社が提供する技術・製品・サービスに対して、お客さまのニーズや市場のトレンドが大きく変動した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。
また、当社グループはいくつかの特定のお客さまの売上高に占める割合が高い傾向にあります。こうした重要なお客さま向けの販売は、当社グループ製品の問題だけでなく、当該お客さまの製品需要の減少や仕様の変更、営業戦略の変更など当社グループによる管理が及ばない事項を理由として落ち込む可能性があり、そのような場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。
(2) 関連業界の需要動向
当社グループの主力事業はディバイスと産業資材であり、売上高の構成比においてもディバイスが59.8%、産業資材が23.8%を占めております。両セグメントでは主としてタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、携帯ゲーム機、ノートパソコンなどのコンシューマー・エレクトロニクス業界に向けた事業展開を行っていることから、これら業界の需要動向や価格動向が大きく変動した場合、当社グループの業績および財政状況に影響を与える可能性があります。
(3) 為替の変動
当連結会計年度における当社グループの海外売上高比率は73.0%であり、これらは外貨建て取引が中心であります。為替予約取引などにより将来の為替リスクを回避するように努めておりますが、急激な為替相場の変動は当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。
(4) 保有有価証券
当連結会計年度末において当社グループが保有している投資有価証券は84億90百万円であり、大半は時価のある株式であります。これらの保有有価証券については、発行体の財政状態や業績動向、格付状況等を把握し安全性を十分確認しておりますが、株式相場の著しい変動等が生じた場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。
(5) 売上債権およびたな卸資産
当連結会計年度末における当社グループの売上債権は162億52百万円、たな卸資産は78億25百万円であります。当社グループは与信管理や適正在庫管理の強化に努めておりますが、今後、貸倒れなどでこれらの資産価値に大きな変動が生じた場合、当社グループの業績および財政状態に影響を与える可能性があります。