有価証券報告書-第166期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済活動の持ち直しが見られ緩やかな回復基調となりましたが、継続している不安定な国際情勢等の影響によるエネルギー価格の高止まり、円安の長期化、それらに伴う物価の上昇等、依然として先行き不透明な状況は継続しています。
このような情勢下、当期の売上高は、前期比937百万円増(2.2%増)の44,261百万円になりました。
損益面では、営業利益は、前期比250百万円増(6.8%増)の3,951百万円となりました。
また、経常利益は、前期比499百万円増(11.9%増)の4,711百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比257百万円増(11.6%増)の2,480百万円となりました。
[営業利益の増減要因]
販売増等の影響 +411百万円
為替変動の影響 +304百万円
原価の影響 +141百万円
諸経費の増加等 △179百万円
販売価格の影響 △427百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比3,248百万円増(18.1%増)の21,238百万円、営業利益は、前期比594百万円増(22.9%増)の3,197百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比3,239百万円減(28.0%減)の8,341百万円、営業利益は前期比956百万円減の△94百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比694百万円増(9.7%増)の7,846百万円、営業利益は、前期比782百万円増の207百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比311百万円増(6.7%増)の4,940百万円、営業利益は、前期比81百万円減(17.9%減)の376百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比169百万円減(9.1%減)の1,704百万円、営業利益は、前期比91百万円減(26.7%減)の250百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、81,157百万円となり、前連結会計年度末比9,106百万円の増加となりま
した。
主な増減要因は、有形・無形固定資産の増加5,253百万円、現金及び預金の増加2,477百万円、投資有価証券の増加2,361百万円、長期貸付金の減少1,196百万円等であります。
負債合計は、23,714百万円となり、前連結会計年度末比1,560百万円の増加となりました。
主な増減要因は、繰延税金負債の増加615百万円、その他流動負債の増加531百万円、支払手形及び買掛金の増加530百万円、未払法人税等の増加552百万円、短期・長期借入金の減少1,134百万円等であります。
純資産合計は、57,443百万円となり、前連結会計年度末比7,546百万円の増加となりました。
主な増減要因は、非支配株主持分の増加2,646百万円、利益剰余金の増加2,048百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,871百万円、為替換算調整勘定の増加942百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は58.8%となり、前連結会計年度末の59.5%から0.7ポイント減少しました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は10,664百万円となり、前連結会計年度末比3,956百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4,693百万円、減価償却費2,387百万円、売上債権の減少1,000百万円等により、8,343百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出5,347百万円、定期預金の預入による支出2,283百万円、定期預金の払戻による収入4,068百万円等により、3,950百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,134百万円、配当金の支払額564百万円及び非支配株主への配当金の支払額174百万円等により、2,067百万円の支出となりました。
なお、REXCEL CO.,LTD.を連結の範囲に含めたことにより、現金及び現金同等物は1,280百万円増加しております。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注3) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
[売上高]
売上高は、機能性樹脂セグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、基礎化学品セグメント、アグロサイエンスセグメントが増加し、前期比937百万円増の44,261百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比508百万円増の27,162百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は0.1ポイント減少し、61.4%となりました。
販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比179百万円増の13,147百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、為替差益の増加230百万円や受取利息の増加40百万円等により、前期比278百万円増の931百万円となりました。
営業外費用は、支払利息の増加22百万円や環境整備費用の増加15百万円等により、前期比29百万円増の171百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、固定資産売却益の減少67百万円や投資有価証券売却益の減少57百万円により、前期比125百万円減の0百万円となりました。
特別損失は、固定資産除却損の減少20百万円や本社移転費用の減少19百万円等により、前期比47百万円減の18百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要が海外を中心に引き続き低迷しており、大幅な減収となりました。
ペーパーレス等による需要の縮小は継続するものと思われますが、引き続き、事業収益の維持を
目指してまいります。
色素材料事業は、繊維向け染料の海外での需要が好調に推移し、アルミ着色用染料においても、スマートフォン向けを中心とする販売増に加え、価格改定を引き続き進めたこと等から、大幅な増収となりました。
今後とも、環境対応型製品の開発・上市による販売拡大を目指してまいります。
有機EL材料事業は、当社の海外子会社におけるPCR診断キット用材料の需要が引き続き低迷しているものの
スマートフォン向けを中心とするディスプレイ分野において、有機EL材料の需要増や、為替影響による増収効果もあり、有機EL材料事業全体としては大幅な増収となりました。
有機EL材料は、今後もIT向け等、大きな成長が期待されている分野ですが、競合各社との開発競争が
非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層のコストダウン・研究開発の強化に取り組んでまいります。
[機能性樹脂セグメント]
建築材料事業は、材料販売を中心に堅調に推移し、前期並みとなりました。
今後とも、新たに製品化した次世代防水材等の販売拡大を目指してまいります。
一方、医薬向け及び剥離剤向けの特殊化学品事業での需要が引き続き低迷し、また、樹脂材料事業においても、一部製品での終売や、海外顧客でのウレタン材料の在庫調整等の影響が続いたことで、大幅な減収となりました。
特殊化学品事業では、さらなる販売拡大を目的とし一部設備の増強を実施いたしました。また、新設した
試作製品製造設備を活かし、引き続き販売拡大を目指してまいります。
樹脂材料事業では、引き続き、バイオ化製品等の販売拡大を目指してまいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素の販売において、一部で需要減が見られるものの、コスト上昇分の価格転嫁を進めたことで、前期並みを確保しました。
過炭酸ナトリウムは、価格転嫁に加え、需要の回復並びに新規顧客の取り込みにより、大幅な増収となりました。
引き続き、原燃料価格高騰の影響は継続するものと思われますが、各種コストダウンの推進による事業収益の
改善と新たな市場が見込まれる食品添加物用過酢酸等において、新規顧客の獲得、販売増を目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
一部製品で、海外顧客の在庫調整に伴い、大幅な輸出の減少が見られたものの、家庭園芸向け除草剤にて需要が回復し、さらにゴルフ場向け除草剤での需要好調により増収となりました。
今後も、事業収益を維持拡大すべく、農業用過酸化物等、他社との協業も含め、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
中国をはじめとする海外での景気減速により、輸出貨物の取り扱いが低迷し、減収となりました。
ISOタンクコンテナ保管事業等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、引き続き、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としております。なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しており
ます。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上
の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表
作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済活動の持ち直しが見られ緩やかな回復基調となりましたが、継続している不安定な国際情勢等の影響によるエネルギー価格の高止まり、円安の長期化、それらに伴う物価の上昇等、依然として先行き不透明な状況は継続しています。
このような情勢下、当期の売上高は、前期比937百万円増(2.2%増)の44,261百万円になりました。
損益面では、営業利益は、前期比250百万円増(6.8%増)の3,951百万円となりました。
また、経常利益は、前期比499百万円増(11.9%増)の4,711百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比257百万円増(11.6%増)の2,480百万円となりました。
[営業利益の増減要因]
販売増等の影響 +411百万円
為替変動の影響 +304百万円
原価の影響 +141百万円
諸経費の増加等 △179百万円
販売価格の影響 △427百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比3,248百万円増(18.1%増)の21,238百万円、営業利益は、前期比594百万円増(22.9%増)の3,197百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比3,239百万円減(28.0%減)の8,341百万円、営業利益は前期比956百万円減の△94百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比694百万円増(9.7%増)の7,846百万円、営業利益は、前期比782百万円増の207百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比311百万円増(6.7%増)の4,940百万円、営業利益は、前期比81百万円減(17.9%減)の376百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比169百万円減(9.1%減)の1,704百万円、営業利益は、前期比91百万円減(26.7%減)の250百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、81,157百万円となり、前連結会計年度末比9,106百万円の増加となりま
した。
主な増減要因は、有形・無形固定資産の増加5,253百万円、現金及び預金の増加2,477百万円、投資有価証券の増加2,361百万円、長期貸付金の減少1,196百万円等であります。
負債合計は、23,714百万円となり、前連結会計年度末比1,560百万円の増加となりました。
主な増減要因は、繰延税金負債の増加615百万円、その他流動負債の増加531百万円、支払手形及び買掛金の増加530百万円、未払法人税等の増加552百万円、短期・長期借入金の減少1,134百万円等であります。
純資産合計は、57,443百万円となり、前連結会計年度末比7,546百万円の増加となりました。
主な増減要因は、非支配株主持分の増加2,646百万円、利益剰余金の増加2,048百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,871百万円、為替換算調整勘定の増加942百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は58.8%となり、前連結会計年度末の59.5%から0.7ポイント減少しました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は10,664百万円となり、前連結会計年度末比3,956百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4,693百万円、減価償却費2,387百万円、売上債権の減少1,000百万円等により、8,343百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出5,347百万円、定期預金の預入による支出2,283百万円、定期預金の払戻による収入4,068百万円等により、3,950百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,134百万円、配当金の支払額564百万円及び非支配株主への配当金の支払額174百万円等により、2,067百万円の支出となりました。
なお、REXCEL CO.,LTD.を連結の範囲に含めたことにより、現金及び現金同等物は1,280百万円増加しております。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 17,815 | 32.8 |
| 機能性樹脂 | 7,969 | △11.0 |
| 基礎化学品 | 5,340 | △3.2 |
| アグロサイエンス | 3,729 | △0.6 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 34,854 | 10.2 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 34,854 | 10.2 |
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 618 | 52.2 |
| 機能性樹脂 | 3,020 | △10.5 |
| 基礎化学品 | 1,100 | △0.2 |
| アグロサイエンス | 1,972 | 3.6 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 6,712 | △1.1 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 6,712 | △1.1 |
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 21,238 | 18.1 |
| 機能性樹脂 | 8,341 | △28.0 |
| 基礎化学品 | 7,846 | 9.7 |
| アグロサイエンス | 4,940 | 6.7 |
| 物流関連 | 1,704 | △9.1 |
| 報告セグメント計 | 44,072 | 2.0 |
| その他 | 189 | 94.2 |
| 合計 | 44,261 | 2.2 |
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注3) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| Samsung Display Co.,LTD | 8,653 | 20.0 | 12,721 | 28.7 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
[売上高]
売上高は、機能性樹脂セグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、基礎化学品セグメント、アグロサイエンスセグメントが増加し、前期比937百万円増の44,261百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比508百万円増の27,162百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は0.1ポイント減少し、61.4%となりました。
販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比179百万円増の13,147百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、為替差益の増加230百万円や受取利息の増加40百万円等により、前期比278百万円増の931百万円となりました。
営業外費用は、支払利息の増加22百万円や環境整備費用の増加15百万円等により、前期比29百万円増の171百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、固定資産売却益の減少67百万円や投資有価証券売却益の減少57百万円により、前期比125百万円減の0百万円となりました。
特別損失は、固定資産除却損の減少20百万円や本社移転費用の減少19百万円等により、前期比47百万円減の18百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要が海外を中心に引き続き低迷しており、大幅な減収となりました。
ペーパーレス等による需要の縮小は継続するものと思われますが、引き続き、事業収益の維持を
目指してまいります。
色素材料事業は、繊維向け染料の海外での需要が好調に推移し、アルミ着色用染料においても、スマートフォン向けを中心とする販売増に加え、価格改定を引き続き進めたこと等から、大幅な増収となりました。
今後とも、環境対応型製品の開発・上市による販売拡大を目指してまいります。
有機EL材料事業は、当社の海外子会社におけるPCR診断キット用材料の需要が引き続き低迷しているものの
スマートフォン向けを中心とするディスプレイ分野において、有機EL材料の需要増や、為替影響による増収効果もあり、有機EL材料事業全体としては大幅な増収となりました。
有機EL材料は、今後もIT向け等、大きな成長が期待されている分野ですが、競合各社との開発競争が
非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層のコストダウン・研究開発の強化に取り組んでまいります。
[機能性樹脂セグメント]
建築材料事業は、材料販売を中心に堅調に推移し、前期並みとなりました。
今後とも、新たに製品化した次世代防水材等の販売拡大を目指してまいります。
一方、医薬向け及び剥離剤向けの特殊化学品事業での需要が引き続き低迷し、また、樹脂材料事業においても、一部製品での終売や、海外顧客でのウレタン材料の在庫調整等の影響が続いたことで、大幅な減収となりました。
特殊化学品事業では、さらなる販売拡大を目的とし一部設備の増強を実施いたしました。また、新設した
試作製品製造設備を活かし、引き続き販売拡大を目指してまいります。
樹脂材料事業では、引き続き、バイオ化製品等の販売拡大を目指してまいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素の販売において、一部で需要減が見られるものの、コスト上昇分の価格転嫁を進めたことで、前期並みを確保しました。
過炭酸ナトリウムは、価格転嫁に加え、需要の回復並びに新規顧客の取り込みにより、大幅な増収となりました。
引き続き、原燃料価格高騰の影響は継続するものと思われますが、各種コストダウンの推進による事業収益の
改善と新たな市場が見込まれる食品添加物用過酢酸等において、新規顧客の獲得、販売増を目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
一部製品で、海外顧客の在庫調整に伴い、大幅な輸出の減少が見られたものの、家庭園芸向け除草剤にて需要が回復し、さらにゴルフ場向け除草剤での需要好調により増収となりました。
今後も、事業収益を維持拡大すべく、農業用過酸化物等、他社との協業も含め、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
中国をはじめとする海外での景気減速により、輸出貨物の取り扱いが低迷し、減収となりました。
ISOタンクコンテナ保管事業等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、引き続き、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
| 当期 | 前期 | 増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 8,343 | 1,058 | 7,285 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △3,950 | △7,036 | 3,086 |
| フリーキャッシュ・フロー | 4,393 | △5,977 | 10,371 |
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としております。なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しており
ます。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上
の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表
作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。