有価証券報告書-第164期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を当連結会計年度の期首から適用しております。
詳細については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の
変更)」をご参照ください。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における売上高は、前期比679百万円増(1.6%増)の41,879百万円となりました。
損益面では、売上高の増加等により、営業利益は、前期比976百万円増(17.9%増)の6,421百万円と
なりました。
また、経常利益は、前期比1,073百万円増(18.4%増)の6,914百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比131百万円増(4.2%増)の3,251百万円となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響では、前年度第1四半期でのPCR診断キット用材料の特需が収まり
販売が減少しましたが、当連結会計年度では、安定した販売を継続できました。
また、コロナ禍からの需要回復等もあり、機能性色素セグメント、機能性樹脂セグメントが増収となりました。
前期比の営業利益の増加要因及び各セグメント別の概況は、次のとおりであります。
[営業利益の増減要因]
販売面での影響 +3,481百万円
為替変動の影響 +316百万円
諸経費の増加等 △1,271百万円
原燃料価格の影響 △1,549百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比1,078百万円増(6.5%増)の17,581百万円、営業利益は、前期比570百万円増(14.2%増)の4,598百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比505百万円増(4.9%増)の10,760百万円、営業利益は前期比529百万円増(147.6%増)の888百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比113百万円減(1.6%減)の6,753百万円、営業利益は、前期比144百万円減(33.2%減)の291百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比716百万円減(12.9%減)の4,838百万円、営業利益は、前期比107百万円増(48.3%増)の330百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比67百万円減(3.7%減)の1,780百万円、営業利益は、前期比62百万円減(17.4%減)の298百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、66,448百万円となり、前連結会計年度末比3,838百万円の増加となりました。
主な増減要因は、現金及び預金の増加1,495百万円、商品及び製品の増加1,191百万円、差入保証金の増加539百万円等であります。
負債合計は、18,535百万円となり、前連結会計年度末比419百万円の減少となりました。
主な増減要因は、短期・長期借入金の減少1,060百万円、支払手形及び買掛金の増加575百万円等であります。
純資産合計は、47,912百万円となり、前連結会計年度末比4,257百万円の増加となりました。
主な増減要因は、利益剰余金の増加2,763百万円、非支配株主持分の増加1,518百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は62.3%となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、10,365百万円となり、前期末比1,034百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益6,224百万円、減価償却費1,661百万円、法人税等の支払額1,397百万円等により、6,143百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出1,747百万円、差入保証金の差し入れによる支出668百万円、有価証券の取得による支出488百万円等により、
3,569百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,060百万円、配当金の支払額433百万円、非支配株主持分への配当金の支払額223百万円等により、1,848百万円の支出となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注3) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は
次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
事業全体につきましては、競争激化等の影響を受けております。
[売上高]
売上高は、基礎化学品セグメント、アグロサイエンスセグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、機能性樹脂セグメントが増加し、前期比679百万円増の41,879百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比904百万円減の24,221百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は収益認識に関する会計基準の適用に伴い3.1ポイント減少し、
57.8%となりました。販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比606百万円増の
11,236百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、受取手数料が59百万円減少したものの、為替差益が149百万円増加し、前期比88百万円増の633百万円となりました。
営業外費用は、環境整備費用が10百万円増加したものの、支払補償費16百万円減少等により、前期比7百万円減の140百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、固定資産売却益が6百万円増加したものの、投資有価証券売却益12百万円減少等により、前期比6百万円減の23百万円となりました。
特別損失は、災害損失が48百万円減少、投資有価証券評価損が48百万円減少したものの、減損損失532百万円の発生等により、前期比532百万円増の713百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
色素材料事業は、アルミ着色用染料でスマートフォン向けの販売が堅調に推移し、文具用染料もコロナ禍での
需要減から回復したこと等により、増収となりました。
今後も、アルミ着色用染料の用途拡大等による販売増を目指してまいります。
有機EL材料事業は、スマートフォン向けディスプレイ分野において、有機ELパネルの需要が引き続き増加したことに加え、当社の子会社におけるPCR診断キット用材料で、前年度第1四半期での特需は収まりましたが、当連結会計年度は安定した販売を継続できており、有機EL材料事業全体としては大幅な増収となりました。
有機EL材料は、今後もテレビ向け、車載向け等、大きな成長が期待されている分野です。
しかしながら、競合各社との開発競争が非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層の研究開発の強化に取り組んでまいります。
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要が段階的に回復したことにより、
大幅な増収となりました。
今後も、販売戦略の見直しによる販売増を目指してまいります。
[機能性樹脂セグメント]
建築材料事業は、材料販売が好調に推移し、増収となりました。
材料販売については、次世代防水材を軸に、販売増を目指してまいります。
樹脂材料事業は、ウレタン原料での原材料の高騰に伴う値上げや、タイヤ用接着剤でのコロナ禍からの需要回復等に伴い、大幅な増収となりました。
今後も、引き続きコストダウンの徹底等により、利益確保を図ってまいります。
特殊化学品事業は、医薬向け及び剥離剤向け等が好調に推移したことから、大幅な増収となりました。
価格競争が激化しており、今後もシェアと収益確保の両立に向けて取り組んでまいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素は、紙パルプ向け等の需要がコロナ禍から回復したことに加え、工業薬品向けで半導体市場を中心に需要が好調に推移したことから、大幅な増収となりました。
一方で、過酸化水素誘導品は、飲料ボトル洗浄向けや内視鏡除菌向けがコロナ禍での需要減から回復した
ものの、衣料用漂白剤や家庭用洗浄剤向けで一部設備の制約による生産量の落ち込みにより、減収となりました。
今後は、原燃料価格の高騰の影響があるものの、新たな市場が見込まれる食品添加物用過酢酸等において、新規顧客の獲得、販売増を目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
家庭園芸向け除草剤の需要は引き続き拡大しており、増収となりましたが、ゴルフ場向け除草剤で顧客の在庫調整により販売が減少したこと等から、減収となりました。
今後も、収益を維持・拡大すべく、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
コロナ禍からの経済活動再開に伴い、輸出の取扱量は堅調に推移したものの、大口顧客の保管量が減少したこと等により、前期並みとなりました。
今後は、ISOタンクコンテナ保管事業等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としておりますが、一部は金利スワップ取引により固定化を図っております。
なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を当連結会計年度の期首から適用しております。
詳細については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の
変更)」をご参照ください。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における売上高は、前期比679百万円増(1.6%増)の41,879百万円となりました。
損益面では、売上高の増加等により、営業利益は、前期比976百万円増(17.9%増)の6,421百万円と
なりました。
また、経常利益は、前期比1,073百万円増(18.4%増)の6,914百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比131百万円増(4.2%増)の3,251百万円となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響では、前年度第1四半期でのPCR診断キット用材料の特需が収まり
販売が減少しましたが、当連結会計年度では、安定した販売を継続できました。
また、コロナ禍からの需要回復等もあり、機能性色素セグメント、機能性樹脂セグメントが増収となりました。
前期比の営業利益の増加要因及び各セグメント別の概況は、次のとおりであります。
[営業利益の増減要因]
販売面での影響 +3,481百万円
為替変動の影響 +316百万円
諸経費の増加等 △1,271百万円
原燃料価格の影響 △1,549百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比1,078百万円増(6.5%増)の17,581百万円、営業利益は、前期比570百万円増(14.2%増)の4,598百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比505百万円増(4.9%増)の10,760百万円、営業利益は前期比529百万円増(147.6%増)の888百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比113百万円減(1.6%減)の6,753百万円、営業利益は、前期比144百万円減(33.2%減)の291百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比716百万円減(12.9%減)の4,838百万円、営業利益は、前期比107百万円増(48.3%増)の330百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比67百万円減(3.7%減)の1,780百万円、営業利益は、前期比62百万円減(17.4%減)の298百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、66,448百万円となり、前連結会計年度末比3,838百万円の増加となりました。
主な増減要因は、現金及び預金の増加1,495百万円、商品及び製品の増加1,191百万円、差入保証金の増加539百万円等であります。
負債合計は、18,535百万円となり、前連結会計年度末比419百万円の減少となりました。
主な増減要因は、短期・長期借入金の減少1,060百万円、支払手形及び買掛金の増加575百万円等であります。
純資産合計は、47,912百万円となり、前連結会計年度末比4,257百万円の増加となりました。
主な増減要因は、利益剰余金の増加2,763百万円、非支配株主持分の増加1,518百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は62.3%となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、10,365百万円となり、前期末比1,034百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益6,224百万円、減価償却費1,661百万円、法人税等の支払額1,397百万円等により、6,143百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出1,747百万円、差入保証金の差し入れによる支出668百万円、有価証券の取得による支出488百万円等により、
3,569百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,060百万円、配当金の支払額433百万円、非支配株主持分への配当金の支払額223百万円等により、1,848百万円の支出となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 11,767 | △1.2 |
| 機能性樹脂 | 8,329 | 29.4 |
| 基礎化学品 | 5,388 | 8.8 |
| アグロサイエンス | 4,213 | 6.1 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 29,699 | 8.9 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 29,699 | 8.9 |
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 457 | △33.7 |
| 機能性樹脂 | 3,329 | 25.8 |
| 基礎化学品 | 1,109 | 15.1 |
| アグロサイエンス | 1,901 | △14.9 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 6,798 | 4.0 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 6,798 | 4.0 |
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 17,581 | 6.5 |
| 機能性樹脂 | 10,760 | 4.9 |
| 基礎化学品 | 6,753 | △1.6 |
| アグロサイエンス | 4,838 | △12.9 |
| 物流関連 | 1,780 | △3.7 |
| 報告セグメント計 | 41,715 | 1.7 |
| その他 | 164 | △4.2 |
| 合計 | 41,879 | 1.6 |
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注3) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| Samsung Display Co.,LTD | 5,207 | 12.6 | 6,974 | 16.7 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は
次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
事業全体につきましては、競争激化等の影響を受けております。
[売上高]
売上高は、基礎化学品セグメント、アグロサイエンスセグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、機能性樹脂セグメントが増加し、前期比679百万円増の41,879百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比904百万円減の24,221百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は収益認識に関する会計基準の適用に伴い3.1ポイント減少し、
57.8%となりました。販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比606百万円増の
11,236百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、受取手数料が59百万円減少したものの、為替差益が149百万円増加し、前期比88百万円増の633百万円となりました。
営業外費用は、環境整備費用が10百万円増加したものの、支払補償費16百万円減少等により、前期比7百万円減の140百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、固定資産売却益が6百万円増加したものの、投資有価証券売却益12百万円減少等により、前期比6百万円減の23百万円となりました。
特別損失は、災害損失が48百万円減少、投資有価証券評価損が48百万円減少したものの、減損損失532百万円の発生等により、前期比532百万円増の713百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
色素材料事業は、アルミ着色用染料でスマートフォン向けの販売が堅調に推移し、文具用染料もコロナ禍での
需要減から回復したこと等により、増収となりました。
今後も、アルミ着色用染料の用途拡大等による販売増を目指してまいります。
有機EL材料事業は、スマートフォン向けディスプレイ分野において、有機ELパネルの需要が引き続き増加したことに加え、当社の子会社におけるPCR診断キット用材料で、前年度第1四半期での特需は収まりましたが、当連結会計年度は安定した販売を継続できており、有機EL材料事業全体としては大幅な増収となりました。
有機EL材料は、今後もテレビ向け、車載向け等、大きな成長が期待されている分野です。
しかしながら、競合各社との開発競争が非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層の研究開発の強化に取り組んでまいります。
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要が段階的に回復したことにより、
大幅な増収となりました。
今後も、販売戦略の見直しによる販売増を目指してまいります。
[機能性樹脂セグメント]
建築材料事業は、材料販売が好調に推移し、増収となりました。
材料販売については、次世代防水材を軸に、販売増を目指してまいります。
樹脂材料事業は、ウレタン原料での原材料の高騰に伴う値上げや、タイヤ用接着剤でのコロナ禍からの需要回復等に伴い、大幅な増収となりました。
今後も、引き続きコストダウンの徹底等により、利益確保を図ってまいります。
特殊化学品事業は、医薬向け及び剥離剤向け等が好調に推移したことから、大幅な増収となりました。
価格競争が激化しており、今後もシェアと収益確保の両立に向けて取り組んでまいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素は、紙パルプ向け等の需要がコロナ禍から回復したことに加え、工業薬品向けで半導体市場を中心に需要が好調に推移したことから、大幅な増収となりました。
一方で、過酸化水素誘導品は、飲料ボトル洗浄向けや内視鏡除菌向けがコロナ禍での需要減から回復した
ものの、衣料用漂白剤や家庭用洗浄剤向けで一部設備の制約による生産量の落ち込みにより、減収となりました。
今後は、原燃料価格の高騰の影響があるものの、新たな市場が見込まれる食品添加物用過酢酸等において、新規顧客の獲得、販売増を目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
家庭園芸向け除草剤の需要は引き続き拡大しており、増収となりましたが、ゴルフ場向け除草剤で顧客の在庫調整により販売が減少したこと等から、減収となりました。
今後も、収益を維持・拡大すべく、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
コロナ禍からの経済活動再開に伴い、輸出の取扱量は堅調に推移したものの、大口顧客の保管量が減少したこと等により、前期並みとなりました。
今後は、ISOタンクコンテナ保管事業等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
| 当期 | 前期 | 増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 6,143 | 5,380 | 763 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △3,569 | △2,689 | △879 |
| フリーキャッシュ・フロー | 2,574 | 2,690 | △116 |
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としておりますが、一部は金利スワップ取引により固定化を図っております。
なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。