有価証券報告書-第163期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における売上高は、前期比3,428百万円増(9.1%増)の41,199百万円となりました。
損益面では、売上高の増加等により、営業利益は、前期比2,541百万円増(87.5%増)の5,444百万円と
なりました。
また、経常利益は、前期比2,782百万円増(91.0%増)の5,841百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比1,261百万円増(67.9%増)の3,119百万円となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響では、当社の子会社が有機EL材料の用途展開として開発した
PCR診断キット用材料が、コロナ禍の拡大により、複数の診断キット用メーカーに採用されました。
この結果、機能性色素セグメントが大幅な増益となりました。
会計年度の営業利益の増加要因及び各セグメント別の概況は、次のとおりであります。
[営業利益の増減要因]
販売面での影響 +3,599百万円
為替変動の影響 △30百万円
諸経費の増加等 △1,476百万円
原燃料価格の影響 +449百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比4,648百万円増(39.2%増)の16,503百万円、営業利益は、前期比2,692百万円増(227.8%増)の3,874百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比1,462百万円減(12.5%減)の10,255百万円、営業利益は前期比323百万円減(60.9%減)の207百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比289百万円減(4.0%減)の6,866百万円、営業利益は、前期比105百万円増(17.9%増)の694百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比603百万円増(12.2%増)の5,554百万円、営業利益は、前期比62百万円増(30.6%増)の268百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比84百万円減(4.3%減)の1,848百万円、営業利益は、前期比36百万円減(9.1%減)の361百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、62,609百万円となり、前連結会計年度末比7,705百万円の増加となりました。
主な増減要因は、現金及び預金の増加2,570百万円、投資有価証券の増加2,278百万円、仕掛品の増加929百万円、受取手形及び売掛金の増加766百万円、有形・無形固定資産の増加625百万円、商品及び製品の増加576百万円等であります。
負債合計は、18,954百万円となり、前連結会計年度末比1,091百万円の増加となりました。
主な増減要因は、未払法人税等の増加559百万円、繰延税金負債の増加514百万円等であります。
純資産合計は、43,654百万円となり、前連結会計年度末比6,614百万円の増加となりました。
主な増減要因は、利益剰余金の増加2,723百万円、非支配株主持分の増加1,878百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,510百万円、為替換算調整勘定の増加448百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は61.8%となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、9,331百万円となり、前期末比2,561百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益5,689百万円、減価償却費1,503百万円、たな卸資産の増加989百万円、売上債権の増加636百万円等により、
5,380百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出2,309百万円、投資有価証券の取得による支出281百万円等により、2,689百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,138百万円、配当金の支払額393百万円、短期借入金の増加1,262百万円等により、424百万円の支出となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(注3) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注4) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は
次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
事業全体につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響や競争激化の影響を大きく受けております。
[売上高]
売上高は、機能性樹脂セグメント、基礎化学品セグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、アグロサイエンスセグメントが増加し、前期比3,428百万円増の41,199百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比108百万円増の25,125百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は5.2ポイント減少し、61.0%となりました。
販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比778百万円増の10,629百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、データ譲渡収入が83百万円減少したものの、為替差益63百万円、受取手数料59百万円等により、前期比30百万円増の544百万円となりました。
営業外費用は、為替差損177百万円の減少等により、前期比210百万円減の147百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、環境対策引当金の再見積りに伴う環境対策引当金戻入益58百万円の減少より、前期比39百万円減の29百万円となりました。
特別損失は、退職給付制度の変更に伴う退職給付制度終了損94百万円が減少したものの、福島県沖を震源とする地震に伴う災害による損失103百万円等により、前期比11百万円減の181百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要低迷に加え、コロナ禍によりオフィス印刷の需要が減少し、大幅な減収となりました。
今後も需要の低迷が予想されるため、販売戦略及び商品戦略の見直しを検討しております。
色素材料事業は、アルミ着色用染料でスマートフォン向けの販売が増加したものの、コロナ禍の影響により、繊維向け染料や文具向け染料等の需要が減少し、前期並みとなりました。
今後は、設備投資を行ったアルミ着色用染料の用途拡大等による販売増を目指してまいります。
有機EL材料事業は、スマートフォン向けディスプレイ分野において、液晶から有機ELへの切り替えが進んでおり、需要が増加しました。
また、当社の子会社において、有機EL材料の用途展開として、PCR診断キット用材料が、複数の診断キットメーカーの採用で、第1四半期では大幅な増収となりました。
第2四半期では競争激化により、販売量が減少しておりましたが、その後、世界的な感染の再拡大により、販売量が少し回復してきました。
有機EL材料は、今後もテレビ向け、車載向け等、大きな成長が期待されている分野です。
しかしながら、競合各社との開発競争が非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層の研究開発の強化に取り組んでまいります。
[機能性樹脂セグメント]
樹脂材料事業は、ウレタン原料は衣料向けを始めとして需要が徐々に回復し前期並みとなりましたが、タイヤ用接着剤がコロナ禍での自動車生産の減少により、減収となりました。
今後は、引き続きコストダウンの徹底等により、利益確保を図ってまいります。
特殊化学品事業は、医薬向け中間体の競争激化等により、大幅な減収となりました。
価格競争が激化しており、今後もシェアと収益確保の両立に向けて取り組んでまいります。
建築材料事業は、コロナ禍での工事の延期や中止等が発生、材料販売や防水工事の需要が減少し、大幅な減収となりました。材料販売については、2019年に投入した新製品を軸に、販売増を目指して
まいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素誘導品は、衣料用漂白剤や家庭用洗浄剤向けが堅調に推移しましたが、コロナ禍での内視鏡除菌向け等での需要が減少し、前期並みとなりました。
一方で、過酸化水素は、工業薬品向けが半導体市場を中心に好調に推移しましたが、紙パルプ向け等での需要が減少し、減収となりました。
今後は、食品添加物用過酢酸において新たな市場が見込まれるため、新規顧客の獲得、販売増を
目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
殺虫剤は、顧客の在庫調整により販売量が減少し、大幅な減収となりました。
一方で、除草剤においては、農耕地向け等は顧客での在庫調整が進んだことで前期並みに推移し、また、ゴルフ場向けは需要が堅調に推移しました。
家庭園芸向け除草剤も、コロナ禍での巣籠り需要により、大幅な増収となりました。
今後も、収益を確保しつつシェアを回復すべく、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
コロナ禍での経済活動の停滞に伴い、輸出の取り扱い量が減少し、減収となりました。
今後は、危険物・毒劇物ISOタンクコンテナデポの新設等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としておりますが、一部は金利スワップ取引により固定化を図っております。
なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における売上高は、前期比3,428百万円増(9.1%増)の41,199百万円となりました。
損益面では、売上高の増加等により、営業利益は、前期比2,541百万円増(87.5%増)の5,444百万円と
なりました。
また、経常利益は、前期比2,782百万円増(91.0%増)の5,841百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比1,261百万円増(67.9%増)の3,119百万円となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響では、当社の子会社が有機EL材料の用途展開として開発した
PCR診断キット用材料が、コロナ禍の拡大により、複数の診断キット用メーカーに採用されました。
この結果、機能性色素セグメントが大幅な増益となりました。
会計年度の営業利益の増加要因及び各セグメント別の概況は、次のとおりであります。
[営業利益の増減要因]
販売面での影響 +3,599百万円
為替変動の影響 △30百万円
諸経費の増加等 △1,476百万円
原燃料価格の影響 +449百万円
[機能性色素セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比4,648百万円増(39.2%増)の16,503百万円、営業利益は、前期比2,692百万円増(227.8%増)の3,874百万円となりました。
[機能性樹脂セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比1,462百万円減(12.5%減)の10,255百万円、営業利益は前期比323百万円減(60.9%減)の207百万円となりました。
[基礎化学品セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比289百万円減(4.0%減)の6,866百万円、営業利益は、前期比105百万円増(17.9%増)の694百万円となりました。
[アグロサイエンスセグメント]
当セグメントの売上高は、前期比603百万円増(12.2%増)の5,554百万円、営業利益は、前期比62百万円増(30.6%増)の268百万円となりました。
[物流関連セグメント]
当セグメントの売上高は、前期比84百万円減(4.3%減)の1,848百万円、営業利益は、前期比36百万円減(9.1%減)の361百万円となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産合計は、62,609百万円となり、前連結会計年度末比7,705百万円の増加となりました。
主な増減要因は、現金及び預金の増加2,570百万円、投資有価証券の増加2,278百万円、仕掛品の増加929百万円、受取手形及び売掛金の増加766百万円、有形・無形固定資産の増加625百万円、商品及び製品の増加576百万円等であります。
負債合計は、18,954百万円となり、前連結会計年度末比1,091百万円の増加となりました。
主な増減要因は、未払法人税等の増加559百万円、繰延税金負債の増加514百万円等であります。
純資産合計は、43,654百万円となり、前連結会計年度末比6,614百万円の増加となりました。
主な増減要因は、利益剰余金の増加2,723百万円、非支配株主持分の増加1,878百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,510百万円、為替換算調整勘定の増加448百万円等であります。
以上の結果、自己資本比率は61.8%となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、9,331百万円となり、前期末比2,561百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益5,689百万円、減価償却費1,503百万円、たな卸資産の増加989百万円、売上債権の増加636百万円等により、
5,380百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出2,309百万円、投資有価証券の取得による支出281百万円等により、2,689百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出1,138百万円、配当金の支払額393百万円、短期借入金の増加1,262百万円等により、424百万円の支出となりました。
④ 生産、受注及び販売の実績
1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 11,904 | 36.4 |
| 機能性樹脂 | 6,435 | △10.2 |
| 基礎化学品 | 4,952 | △0.4 |
| アグロサイエンス | 3,969 | 0.8 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 27,262 | 9.9 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 27,262 | 9.9 |
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 仕入高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 690 | 22.5 |
| 機能性樹脂 | 2,646 | △18.7 |
| 基礎化学品 | 963 | △12.8 |
| アグロサイエンス | 2,234 | 0.1 |
| 物流関連 | - | - |
| 報告セグメント計 | 6,535 | △8.7 |
| その他 | - | - |
| 合計 | 6,535 | △8.7 |
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
3)受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主として見込み生産をしており、受注生産高の売上高に占める割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前期比(%) |
| 機能性色素 | 16,503 | 39.2 |
| 機能性樹脂 | 10,255 | △12.5 |
| 基礎化学品 | 6,866 | △4.0 |
| アグロサイエンス | 5,554 | 12.2 |
| 物流関連 | 1,848 | △4.3 |
| 報告セグメント計 | 41,028 | 9.1 |
| その他 | 171 | 8.0 |
| 合計 | 41,199 | 9.1 |
(注1) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(注2) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(注3) 海外売上高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(注4) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| Samsung Display Co.,LTD | 3,740 | 9.9 | 5,207 | 12.6 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は
次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度における経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に
記載のとおり、増収増益となりました。
事業全体につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響や競争激化の影響を大きく受けております。
[売上高]
売上高は、機能性樹脂セグメント、基礎化学品セグメント、物流関連セグメントが減少したものの、機能性色素セグメント、アグロサイエンスセグメントが増加し、前期比3,428百万円増の41,199百万円となりました。
[売上原価、販売費及び一般管理費]
売上原価は、前期比108百万円増の25,125百万円となり、売上高に対する売上原価の比率は5.2ポイント減少し、61.0%となりました。
販売費及び一般管理費は、研究開発費の増加等により前期比778百万円増の10,629百万円となりました。
[営業外収益、営業外費用]
営業外収益は、データ譲渡収入が83百万円減少したものの、為替差益63百万円、受取手数料59百万円等により、前期比30百万円増の544百万円となりました。
営業外費用は、為替差損177百万円の減少等により、前期比210百万円減の147百万円となりました。
[特別利益、特別損失]
特別利益は、環境対策引当金の再見積りに伴う環境対策引当金戻入益58百万円の減少より、前期比39百万円減の29百万円となりました。
特別損失は、退職給付制度の変更に伴う退職給付制度終了損94百万円が減少したものの、福島県沖を震源とする地震に伴う災害による損失103百万円等により、前期比11百万円減の181百万円となりました。
各セグメントの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
[機能性色素セグメント]
イメージング材料事業は、プリンター向け材料の需要低迷に加え、コロナ禍によりオフィス印刷の需要が減少し、大幅な減収となりました。
今後も需要の低迷が予想されるため、販売戦略及び商品戦略の見直しを検討しております。
色素材料事業は、アルミ着色用染料でスマートフォン向けの販売が増加したものの、コロナ禍の影響により、繊維向け染料や文具向け染料等の需要が減少し、前期並みとなりました。
今後は、設備投資を行ったアルミ着色用染料の用途拡大等による販売増を目指してまいります。
有機EL材料事業は、スマートフォン向けディスプレイ分野において、液晶から有機ELへの切り替えが進んでおり、需要が増加しました。
また、当社の子会社において、有機EL材料の用途展開として、PCR診断キット用材料が、複数の診断キットメーカーの採用で、第1四半期では大幅な増収となりました。
第2四半期では競争激化により、販売量が減少しておりましたが、その後、世界的な感染の再拡大により、販売量が少し回復してきました。
有機EL材料は、今後もテレビ向け、車載向け等、大きな成長が期待されている分野です。
しかしながら、競合各社との開発競争が非常に厳しく、高性能・低コストが求められることから、これに勝ち抜いていくため、一層の研究開発の強化に取り組んでまいります。
[機能性樹脂セグメント]
樹脂材料事業は、ウレタン原料は衣料向けを始めとして需要が徐々に回復し前期並みとなりましたが、タイヤ用接着剤がコロナ禍での自動車生産の減少により、減収となりました。
今後は、引き続きコストダウンの徹底等により、利益確保を図ってまいります。
特殊化学品事業は、医薬向け中間体の競争激化等により、大幅な減収となりました。
価格競争が激化しており、今後もシェアと収益確保の両立に向けて取り組んでまいります。
建築材料事業は、コロナ禍での工事の延期や中止等が発生、材料販売や防水工事の需要が減少し、大幅な減収となりました。材料販売については、2019年に投入した新製品を軸に、販売増を目指して
まいります。
[基礎化学品セグメント]
過酸化水素誘導品は、衣料用漂白剤や家庭用洗浄剤向けが堅調に推移しましたが、コロナ禍での内視鏡除菌向け等での需要が減少し、前期並みとなりました。
一方で、過酸化水素は、工業薬品向けが半導体市場を中心に好調に推移しましたが、紙パルプ向け等での需要が減少し、減収となりました。
今後は、食品添加物用過酢酸において新たな市場が見込まれるため、新規顧客の獲得、販売増を
目指してまいります。
[アグロサイエンスセグメント]
殺虫剤は、顧客の在庫調整により販売量が減少し、大幅な減収となりました。
一方で、除草剤においては、農耕地向け等は顧客での在庫調整が進んだことで前期並みに推移し、また、ゴルフ場向けは需要が堅調に推移しました。
家庭園芸向け除草剤も、コロナ禍での巣籠り需要により、大幅な増収となりました。
今後も、収益を確保しつつシェアを回復すべく、魅力ある商品の投入に向け、取り組んでまいります。
[物流関連セグメント]
コロナ禍での経済活動の停滞に伴い、輸出の取り扱い量が減少し、減収となりました。
今後は、危険物・毒劇物ISOタンクコンテナデポの新設等、危険物取扱のノウハウを活かした顧客獲得に向け、取り組んでまいります。
② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に
記載したとおりであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
1)キャッシュ・フロー
当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計を
フリーキャッシュ・フローと定義しております。
フリーキャッシュ・フローは、事業拡大のための投資や負債返済の充当、あるいは外部からの資金調達の
必要性の測定に有用な指標と考えております。
フリーキャッシュ・フローの前期比は以下のとおりです。
(単位:百万円)
| 当期 | 前期 | 増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 5,380 | 3,597 | 1,782 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △2,689 | △2,060 | △629 |
| フリーキャッシュ・フロー | 2,690 | 1,537 | 1,153 |
2)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、将来必要となる運転資金及び設備投資等に係る資金について、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入による資金調達に加え、社債発行や資本金の増加等による資本市場からの資金調達を組み合わせることにより、資金の流動性を確保することとしております。
その中で、金融機関からの借入による資金調達は、主に、運転資金は短期借入金により、長期資金は長期借入金により、調達しております。
長期借入金の金利は、現在の金融環境等を勘案し、原則固定金利としておりますが、一部は金利スワップ取引により固定化を図っております。
なお、社債等による資本市場からの資金調達は、現在は行っておりません。
また、連結子会社では、原則として外部からの資金調達を行わず、親会社に一元化することにより、グループ全体での資金効率化を図っております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。