四半期報告書-第126期第2四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/08 9:38
【資料】
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績
当第2四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。
区分前第2四半期累計期間
(自 平成28年1月1日
至 平成28年6月30日)
当第2四半期累計期間
(自 平成29年1月1日
至 平成29年6月30日)
増減額増減率
売上高(百万円)29,01330,0901,0763.7%
営業利益(百万円)2,2172,3711547.0%
経常利益(百万円)2,2912,4131215.3%
四半期純利益(百万円)1,4831,76127718.7%

売上高は、平成28年4月に実施された薬価改定の影響が残るなか、新製品の早期市場浸透及び主力品の市場拡大に取り組んだ結果、販売数量が伸長し30,090百万円と前年同期に比べ1,076百万円(3.7%)増加しました。
各重点領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。
・腎・透析領域におきましては、「リオナ錠(高リン血症治療剤)」及び「レミッチ(血液透析患者における経口そう痒症改善剤)」が市場拡大再算定の影響を受けたものの、「リオナ錠」は市場浸透・拡大に注力したことにより2,840百万円と前年同期に比べ204百万円(7.8%)増加し、「レミッチ」は販売数量の伸長により6,567百万円と前年同期に比べ129百万円(1.9%)の減少にとどまりました。なお、「レミッチ」につきましては、カプセル剤に加え、新たな剤形として口腔内崩壊錠の販売を平成29年6月に開始しました。
・皮膚疾患領域におきましては、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」が3,104百万円と前年同期に比べ61百万円(1.9%)減少しました。
・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法の普及に注力したことにより「シダトレン スギ花粉舌下液(アレルゲン免疫療法薬)」は554百万円と前年同期に比べ172百万円(45.0%)増加しました。
・HIV感染症領域におきましては、「ツルバダ配合錠(抗HIV薬)」が2,796百万円と前年同期に比べ3,431百万円(55.1%)減少しましたが、平成29年1月から販売を開始した後継品の「デシコビ配合錠(抗HIV薬)」は3,522百万円となりました。また、「スタリビルド配合錠(抗HIV薬)」が89百万円と前年同期に比べ1,642百万円(94.8%)減少しましたが、平成28年7月から販売を開始した後継品の「ゲンボイヤ配合錠(抗HIV薬)」は2,794百万円となりました。
費用面におきましては、売上原価は販売数量が伸長したことや販売品目の構成が変化したこと等により14,773百万円と前年同期に比べ618百万円(4.4%)増加し、販売費及び一般管理費は研究開発費が増加したこと等により12,944百万円と前年同期に比べ303百万円(2.4%)増加しました。
以上の結果、営業利益は2,371百万円と前年同期に比べ154百万円(7.0%)増加し、経常利益は2,413百万円と前年同期に比べ121百万円(5.3%)増加しました。四半期純利益につきましては、1,761百万円と前年同期に比べ277百万円(18.7%)増加しました。
(2) 財政状態
当第2四半期会計期間末の総資産は、98,785百万円と前事業年度末に比べ260百万円(0.3%)増加しました。これは、現金及び預金が4,796百万円、キャッシュ・マネージメント・システム預託金が2,770百万円減少しましたが、有価証券が8,109百万円増加したこと等によるものです。
負債につきましては、14,092百万円と前事業年度末に比べ876百万円(5.9%)減少しました。これは、流動負債のその他に含まれる未払金が595百万円減少したこと等によるものです。
純資産につきましては、84,692百万円と前事業年度末に比べ1,136百万円(1.4%)増加しました。これは、主に利益剰余金が1,087百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、39,426百万円と前事業年度末に比べ741百万円(1.9%)増加しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期純利益が2,393百万円、減価償却費が593百万円、たな卸資産の減少額が347百万円となり、未払金の減少額が476百万円、法人税等の支払額が692百万円となったこと等により2,302百万円の収入となりました。(前第2四半期累計期間は1,005百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還による収入が1,100百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入が800百万円となりましたが、投資有価証券の取得による支出が1,817百万円、有価証券の取得による支出が403百万円、有形固定資産の取得による支出が312百万円となったこと等により768百万円の支出となりました。(前第2四半期累計期間は260百万円の収入)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払額が673百万円となったことにより792百万円の支出となりました。(前第2四半期累計期間は876百万円の支出)
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は2,222百万円となりました。
導入活動・研究(共同)開発活動の主な成果につきましては、次のとおりです。
・平成28年10月に日本たばこ産業株式会社と日本国内における共同開発及び販売に関する契約を締結したJAK阻害剤「JTE-052」の皮膚外用製剤につきまして、成人患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験及び小児患者を対象とした国内第Ⅱ相臨床試験を開始しております。