有価証券報告書-第124期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/24 13:19
【資料】
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【項目】
85項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 財政状態
資産、負債及び純資産の状況
当事業年度末の総資産は、98,868百万円と前事業年度末に比べ6,318百万円(6.8%)増加しました。流動資産につきましては、キャッシュ・マネージメント・システム預託金が10,629百万円減少しましたが、現金及び預金が8,045百万円、有価証券が5,499百万円、売掛金が2,003百万円増加したこと等により77,155百万円と前事業年度末に比べ5,033百万円(7.0%)増加しました。固定資産につきましては、開発マイルストーンの計上等により長期前払費用が1,300百万円増加したこと等により21,713百万円と前事業年度末に比べ1,285百万円(6.3%)増加しました。
負債につきましては、16,042百万円と前事業年度末に比べ3,717百万円(30.2%)増加しました。これは、未払法人税等が1,642百万円、未払金が1,492百万円、買掛金が758百万円増加したこと等によるものです。
純資産につきましては、82,826百万円と前事業年度末に比べ2,601百万円(3.2%)増加しました。これは、剰余金の配当が1,245百万円、当期純利益が3,527百万円となったこと等によるものです。
(2) 経営成績
① 当事業年度の経営成績
前事業年度は決算期変更により、平成26年4月1日から平成26年12月31日までの9ヶ月間となっておりますので、参考として前年同一期間(平成26年1月1日から平成26年12月31日までの12ヶ月間)との比較を記載しております。
(売上高)
売上高は62,378百万円と前年同一期間に比べ4,288百万円(7.4%)の増加となりました。
主要な製品・商品の販売状況につきましては、「リオナ錠」は5,034百万円と前年同一期間に比べ3,222百万円
(177.9%)、「スタリビルド配合錠」は3,133百万円と前年同一期間に比べ667百万円(27.1%)、「レミッチカプセル」は15,636百万円と前年同一期間に比べ665百万円(4.4%)とそれぞれ増加しました。
なお、「シダトレン スギ花粉舌下液」については511百万円となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
費用面におきましては、売上原価は売上高の増加に加え、「シダトレン スギ花粉舌下液」の使用期限切迫品の廃棄損を計上したこと、販売品目の構成が変化したことにより30,814百万円と前年同一期間に比べ3,417百万円(12.5%)増加しました。また、販売費及び一般管理費は研究開発費が増加したこと等により26,645百万円と前年同一期間に比べ985百万円(3.8%)増加しました。
(営業利益、経常利益、当期純利益)
以上の結果、営業利益は4,919百万円と前年同一期間に比べ114百万円(2.3%)、経常利益は5,135百万円と前年同一期間に比べ33百万円(0.6%)それぞれ減少し、当期純利益は特別利益に土地売却益を計上したことにより3,527百万円と前年同一期間に比べ133百万円(3.9%)増加しました。
② 中期経営計画の達成状況
当社は、平成25年度から平成27年度までの3ヶ年を対象期間とする「中期経営計画2015」を策定し、最終年度である平成27年度における経営目標として、売上高630億円、営業利益55億円、当期純利益35億円を掲げて取り組んでまいりました。
結果、平成27年度の経営成績は、売上高623億円、営業利益49億円、当期純利益35億円と、売上高及び営業利益は目標未達となりましたが、3ヶ年の期間中に計画していた新製品の市場投入は概ね予定通りに実現でき、また、売上高は過去最高を更新することができました。導入活動についても「TAF」を含む新規抗HIV薬2品目(「エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/TAF配合錠」「エムトリシタビン/TAF配合錠」)の販売権をJTから取得し、また、「イキセキズマブ」に関する戦略的販売提携契約を日本イーライリリーと平成28年1月に締結いたしました。また、開発面においても、アレルゲン領域において「TO-206」の国内製造販売承認申請を実施、「ミティキュア ダニ舌下錠」の小児適応に係る臨床試験も開始する等、一定の成果は得られたものと認識しております。
しかし、「シダトレン スギ花粉舌下液」については、販売予想を下方修正する等、課題を残す結果となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」を参照願います。