四半期報告書-第82期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/10 11:37
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループ関連業界は、中国経済の失速懸念など、先行きの不透明感は残りますものの、国内企業の収益や雇用環境の改善がみられたこともあり、業界全体としては緩やかな回復基調が続きました。また、原油価格及びナフサ価格の下落により、一部の原材料価格は下落傾向がみられました。
このような環境のもと当社グループは、各市場への新製品の投入や高機能性製品の拡販を継続するとともに、海外市場や国内各市場・各地域で積極的な販売活動を継続してまいりました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、海外の自動車産業向け売上が伸長しましたが、建築土木関連市場での売上が減少し、前年同四半期比0.4%減の12,693百万円となりました。一方、利益面につきましては、原材料価格の下落などにともなう材料費の減少、前連結会計年度まで計上していた退職給付会計基準変更時差異の費用処理が終了したことなどから人件費が減少し、営業利益は502百万円(前年同四半期比44.4%増)、経常利益は522百万円(前年同四半期比46.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は289百万円(前年同四半期比49.9%増)となりました。
なお、セグメントごとの業績につきましては、当社グループの事業は、報告セグメントが「接着剤及びシーリング材事業」のみであるため、売上状況を内部管理上の区分である市場別に区分して記載しております。
① 建築土木関連市場
外装タイル張り用接着剤「セメダインタイルエース」シリーズの新製品として「セメダインタイルエースPro」の販売を開始いたしました。当第2四半期連結累計期間における新設住宅着工件数は持ち直しているものの、厳しい価格競争の影響もあり、当初の売上見込みを下回り、売上高は5,824百万円(前年同四半期比3.2%減少)となりました。
② 工業関連市場
電機市場を中心に、当初の売上見込みを下回りましたものの、海外の自動車産業向けの売上が伸長したことや、導電性接着剤をはじめとした機能性接着剤の売上が堅調に推移したことから、売上高は4,824百万円(前年同四半期比2.6%増加)となりました。
③ 一般消費者関連市場
「セメダインnu~no!(ぬ~の!)」など趣味手芸分野における新製品の投入で拡販を図るなど積極的な販売活動を行いました。厳しい価格競争が続いており、当初の売上見込みを下回りましたものの、売上高は前年同四半期並の1,984百万円(前年同四半期比0.5%増加)となりました。
④その他
その他の売上は不動産賃貸収入であります。賃貸収入は60百万円(前年同四半期比8.9%増加)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度と比較し397百万円減少し、20,431百万円となりました。これは主に、現金及び預金が149百万円減少したこと、及び有形固定資産が130百万円減少したことによるものであります。
② 負債
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度と比較し481百万円減少し、9,531百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が344百万円減少したことによるものであります。
③ 純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度と比較し84百万円増加し、10,899百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、利益剰余金が215百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較し152百万円減少し、3,612百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は269百万円(前年同四半期△34百万円)となりました。主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益521百万円(前年同四半期354百万円)、減価償却費224百万円(前年同四半期210百万円)であり、主な減少要因は、仕入債務の減少415百万円(前年同四半期555百万円)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は260百万円(前年同四半期481百万円)となりました。主な資金の使途は、有形固定資産の取得による支出124百万円(前年同四半期294百万円)、無形固定資産の取得による支出131百万円(前年同四半期112百万円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は166百万円(前年同四半期120百万円)となりました。主な資金の使途は、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出98百万円(前年同四半期発生なし)、配当金の支払額74百万円(前年同四半期87百万円)であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社では、会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針については、特に定めておりません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は379百万円であります。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
前事業年度の有価証券報告書の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。
(7) 経営戦略の現状と見通し
前事業年度の有価証券報告書の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。