四半期報告書-第95期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/01 10:04
【資料】
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【項目】
14項目
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間(2019年1月1日から2019年9月30日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、全体としては引き続き緩やかな景気回復が続いたものの、成長率は鈍化しており、通商問題等による影響が懸念視されています。
日本においては、政府の経済政策等により景気は緩やかな回復基調が継続しましたが、米国、欧州、中国など多くの国や地域では、成長率は鈍化しています。
このような環境の下、当社グループでは、ライフサイエンス製品、電子部材及びディスプレイ用ガラスの出荷が増加しました。しかしながら、ユーロ安、液晶用ガラス基板や東南アジアにおける苛性ソーダの販売価格下落、自動車用ガラスの出荷数量減少などの影響により、当第3四半期連結累計期間の売上高は前期比24億円(0.2%)減の11,238億円となりました。なお、前年12月と本年6月に買収したプリント基板材料事業及び本年3月に買収した合成医薬品原薬製造会社を本年より連結対象としています。営業利益は、前述の売上高増減要因のほか、液晶用ガラス基板新規設備立ち上げに伴う減価償却費増加や化学品の製造原価上昇、日本の自動車用ガラスの生産不調などにより、同134億円(15.4%)減の736億円となりました。税引前四半期利益は、北米の自動車用ガラス事業に係る固定資産の減損損失の計上などにより、同406億円(44.6%)減の505億円となり、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は、同360億円(55.5%)減の289億円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。
① ガラス
建築用ガラスは、日本や欧州で出荷が堅調に推移したものの、ユーロ安の影響から、前年同期並みの売上高となりました。自動車用ガラスは、日本とロシアを除く地域で当社グループの出荷が減少したことやユーロ安の影響から、前年同期に比べ減収となりました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間のガラスの売上高は、前第3四半期連結累計期間比153億円(2.7%)減の5,592億円となりました。営業利益は、前述の減収要因に加え、自動車用ガラスの日本における生産効率の悪化や設備修繕の実施、建築用ガラスの東南アジアの設備立ち上げに伴う製造原価悪化により、同87億円(47.4%)減の97億円となりました。
② 電子
ディスプレイは、液晶用ガラス基板の販売価格が下落したものの出荷は増加したこと、ディスプレイ用特殊ガラスの出荷が増加したことから、前年同期に比べ増収となりました。電子部材は、オプトエレクトロニクス用部材及び半導体関連製品の出荷がともに増加しました。また、前年12月に買収したパーク・エレクトロケミカル社のエレクトロニクス事業(現 AGCネルコ社)と本年6月に買収したタコニック社のプリント基板材料事業等を本年より連結対象としたことから、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の電子の売上高は、前第3四半期連結累計期間比198億円(11.0%)増の2,007億円となりました。営業利益は、液晶用ガラス基板新規設備立ち上げに伴う減価償却費増加の影響がありましたが、前述の増収効果が上回り、同10億円(6.2%)増の169億円となりました。
③ 化学品
クロールアルカリ・ウレタンは、東南アジアでの苛性ソーダ販売価格が下落したことなどにより、前年同期に比べ減収となりました。フッ素・スペシャリティは、半導体関連製品向けフッ素樹脂の出荷などが減少したものの、ヨウ素製品等の販売が堅調に推移したことから、前年同期に比べ増収となりました。ライフサイエンスは、バイオ医薬品原薬の製造開発受託件数が増加したことに加え、本年3月からマルグラット・ファーマ・ケミカルズ社(現AGCファーマ・ケミカルズ・ヨーロッパ社)を連結化したことにより、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第3四半期連結累計期間の化学品の売上高は、前第3四半期連結累計期間比 66億円(1.9%)減の3,483億円となりました。営業利益は、前述の売上高増減要因のほか、日本における定期大規模修繕や電力コスト上昇などによる製造原価の悪化により、同64億円(12.7%)減の439億円となりました。
各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。
報告セグメント主要製品
ガラスフロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラス、
建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス等
電子液晶用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、オプトエレクトロニクス用部材、プリント基板材料、照明用製品、理化学用製品等
化学品塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、ヨウ素製品等

上記製品の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
従来「電子」に含めていた車載ディスプレイ用カバーガラスの一部について、会社組織の変更に伴い、当連結会計年度より「ガラス」に報告セグメントを変更しております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は、当連結会計年度の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
(2) 財政状態
○資産
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比252億円増の22,610億円となりました。これは主に、有形固定資産が増加したことによるものであります。
○負債
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比511億円増の10,333億円となりました。これは主に、有利子負債が増加したことによるものであります。
○資本
当第3四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比259億円減の12,277億円となりました。これは主に、前期末比で円高になったことにより在外営業活動体の換算差額が減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より2億円(0.1%)増加し、1,237億円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,541億円の収入(前年同期は1,217億円の収入)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、1,512億円の支出(前年同期は1,193億円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、17億円の収入(前年同期は152億円の収入)となりました。これは、配当金の支払等があった一方で、長期有利子負債の借入及び発行による収入があったことによるものであります。
(4) 対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は34,909百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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