四半期報告書-第96期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日から2020年3月31日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、当四半期半ばに中国において景気が減速し、その後当四半期末にかけて多くの国や地域においても景気が急速に悪化しました。とりわけ経済活動が制限され、個人消費の減少が顕著だった欧州、米国、日本において、景気が急速に悪化しています。今後も感染拡大による影響の継続が見込まれており、先行きは不透明な状況です。
このような環境の下、当社グループでは電子部材及び液晶用ガラス基板、ライフサイエンス製品の出荷が増加しました。しかしながら、世界的な自動車生産台数減少の影響を受け、自動車用ガラスの販売が減少しました。また、日本を除く地域において、建築用ガラスの価格下落の影響がありました。加えて、ユーロ安の影響もあり、当第1四半期連結累計期間の売上高は前第1四半期連結累計期間比41億円(1.1%)減の3,575億円となりました。営業利益は、前述の売上高増減要因に加え、欧州建築用ガラス製造設備の稼働調整にともない製造原価が悪化したものの、前連結会計年度に立ち上げた第11世代向け液晶用ガラス基板新設備のフル稼働が寄与したことにより、同15億円(7.0%)増の223億円となりました。税引前四半期利益は、その他費用で為替差損が発生したことにより、同75億円(32.1%)減の159億円となり、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は、同21億円(13.4%)減の135億円となりました。
<当第1四半期連結累計期間の業績>(億円:千万単位四捨五入)
なお、営業利益(前第1四半期連結累計期間比+15億円)の主な増減要因は以下のとおりです。
<報告セグメント別の概況>(億円:千万単位四捨五入)
当第1四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。
① ガラス
建築用ガラスの出荷は3月中旬まで堅調に推移しました。しかしながら、欧州での製品価格下落、新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要減少の影響を受けました。また、ユーロ安の影響も加わり、前年同期に比べ減収となりました。自動車用ガラスは、世界的な景況感悪化および新型コロナウイルスの感染拡大により、中国を主として各地域において自動車生産台数が減少し、当社グループの出荷は減少しました。また、円高の影響から、前年同期に比べ減収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間のガラスの売上高は、前第1四半期連結累計期間比168億円(9.0%)減の1,693億円となりました。営業利益は、国内自動車用ガラスにおける生産性改善や前連結会計年度に計上した北米自動車用ガラス事業の減損損失による減価償却費減少の効果がありました。しかしながら、前述の減収要因、および欧州建築用ガラス製造設備の稼働調整による製造原価悪化などにより、同61億円減の26億円の損失となりました。
② 電子
ディスプレイは、液晶用ガラス基板については販売価格が下落したものの、出荷が増加しました。ディスプレイ用特殊ガラスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、スマートフォンの販売台数が減少したことから出荷は減少しました。ディスプレイの売上高としては、前述の液晶用ガラス基板の出荷増の効果が大きく、前年同期に比べ増収となりました。電子部材は、オプトエレクトロニクス用部材及びEUV露光用フォトマスクブランクス等の半導体関連製品の出荷がともに増加しました。また、2019年6月に買収したTaconic社のプリント基板材料事業等の売上高が寄与したこともあり、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の電子の売上高は、前第1四半期連結累計期間比98億円(16.5%)増の692億円となり、営業利益は前述の増収要因に加え、前連結会計年度に立ち上げた第11世代向け液晶用ガラス基板新設備のフル稼働が寄与したことにより、同64億円(258.3%)増の89億円となりました。
③ 化学品
クロールアルカリ・ウレタンは、東南アジアでの苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂の販売数量は堅調に推移したものの、販売価格が下落したことなどにより、前年同期に比べ減収となりました。フッ素・スペシャリティは、フッ素樹脂の半導体・航空機関連製品の出荷が減少したことから前年同期に比べ減収となりました。ライフサイエンスは、バイオ医薬品原薬の受託件数が増加したことに加え、2019年3月からMalgrat Pharma Chemicals, S.L.U.(現AGC Pharma Chemicals Europe, S.L.U.)を連結化したことにより前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の化学品の売上高は、前第1四半期連結累計期間比14億円(1.3%)増の1,142億円となり、営業利益は同7億円(4.9%)増の151億円となりました。
各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。
上記製品の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
(2) 財政状態
○資産
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比591億円減の22,763億円となりました。これは主に、その他の金融資産が減少したことによるものであります。
○負債
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比290億円増の10,818億円となりました。これは主に、有利子負債が増加したことによるものであります。
○資本
当第1四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比881億円減の11,945億円となりました。これは主に、前期末比で円高になったことにより在外営業活動体の換算差額が減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より496億円(43.6%)増加し、1,634億円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、644億円の収入(前年同期は558億円の収入)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、494億円の支出(前年同期は479億円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、408億円の収入(前年同期は73億円の収入)となりました。これは、配当金の支払等があった一方で、短期有利子負債の借入による収入があったことによるものであります。
(4) 対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第1四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は11,063百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日から2020年3月31日まで)における当社グループを取り巻く世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、当四半期半ばに中国において景気が減速し、その後当四半期末にかけて多くの国や地域においても景気が急速に悪化しました。とりわけ経済活動が制限され、個人消費の減少が顕著だった欧州、米国、日本において、景気が急速に悪化しています。今後も感染拡大による影響の継続が見込まれており、先行きは不透明な状況です。
このような環境の下、当社グループでは電子部材及び液晶用ガラス基板、ライフサイエンス製品の出荷が増加しました。しかしながら、世界的な自動車生産台数減少の影響を受け、自動車用ガラスの販売が減少しました。また、日本を除く地域において、建築用ガラスの価格下落の影響がありました。加えて、ユーロ安の影響もあり、当第1四半期連結累計期間の売上高は前第1四半期連結累計期間比41億円(1.1%)減の3,575億円となりました。営業利益は、前述の売上高増減要因に加え、欧州建築用ガラス製造設備の稼働調整にともない製造原価が悪化したものの、前連結会計年度に立ち上げた第11世代向け液晶用ガラス基板新設備のフル稼働が寄与したことにより、同15億円(7.0%)増の223億円となりました。税引前四半期利益は、その他費用で為替差損が発生したことにより、同75億円(32.1%)減の159億円となり、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は、同21億円(13.4%)減の135億円となりました。
<当第1四半期連結累計期間の業績>(億円:千万単位四捨五入)
| 売上高 | 3,575億円 | (前第1四半期連結累計期間比 1.1%減) | |
| 営業利益 | 223億円 | (前第1四半期連結累計期間比 7.0%増) | |
| 税引前四半期利益 | 159億円 | (前第1四半期連結累計期間比 32.1%減) | |
| 親会社の所有者に帰属する四半期純利益 | 135億円 | (前第1四半期連結累計期間比 13.4%減) | |
なお、営業利益(前第1四半期連結累計期間比+15億円)の主な増減要因は以下のとおりです。
| 販売数量・品種構成 | +24億円 |
| 販売価格 | △60億円 |
| 原燃材料価格 | △ 5億円 |
| コストその他 | +56億円 |
<報告セグメント別の概況>(億円:千万単位四捨五入)
| 売上高 | 営業利益 | |||
| 当第1四半期 連結累計期間 | 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 前第1四半期 連結累計期間 | |
| ガラス | 1,693 | 1,861 | △26 | 35 |
| 電子 | 692 | 594 | 89 | 25 |
| 化学品 | 1,142 | 1,127 | 151 | 144 |
| セラミックス・その他 | 197 | 185 | 9 | 6 |
| 消去又は全社 | △150 | △152 | 0 | △1 |
| 合計 | 3,575 | 3,616 | 223 | 209 |
当第1四半期連結累計期間における各報告セグメントの業績は、以下のとおりです。
① ガラス
建築用ガラスの出荷は3月中旬まで堅調に推移しました。しかしながら、欧州での製品価格下落、新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要減少の影響を受けました。また、ユーロ安の影響も加わり、前年同期に比べ減収となりました。自動車用ガラスは、世界的な景況感悪化および新型コロナウイルスの感染拡大により、中国を主として各地域において自動車生産台数が減少し、当社グループの出荷は減少しました。また、円高の影響から、前年同期に比べ減収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間のガラスの売上高は、前第1四半期連結累計期間比168億円(9.0%)減の1,693億円となりました。営業利益は、国内自動車用ガラスにおける生産性改善や前連結会計年度に計上した北米自動車用ガラス事業の減損損失による減価償却費減少の効果がありました。しかしながら、前述の減収要因、および欧州建築用ガラス製造設備の稼働調整による製造原価悪化などにより、同61億円減の26億円の損失となりました。
② 電子
ディスプレイは、液晶用ガラス基板については販売価格が下落したものの、出荷が増加しました。ディスプレイ用特殊ガラスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、スマートフォンの販売台数が減少したことから出荷は減少しました。ディスプレイの売上高としては、前述の液晶用ガラス基板の出荷増の効果が大きく、前年同期に比べ増収となりました。電子部材は、オプトエレクトロニクス用部材及びEUV露光用フォトマスクブランクス等の半導体関連製品の出荷がともに増加しました。また、2019年6月に買収したTaconic社のプリント基板材料事業等の売上高が寄与したこともあり、前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の電子の売上高は、前第1四半期連結累計期間比98億円(16.5%)増の692億円となり、営業利益は前述の増収要因に加え、前連結会計年度に立ち上げた第11世代向け液晶用ガラス基板新設備のフル稼働が寄与したことにより、同64億円(258.3%)増の89億円となりました。
③ 化学品
クロールアルカリ・ウレタンは、東南アジアでの苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂の販売数量は堅調に推移したものの、販売価格が下落したことなどにより、前年同期に比べ減収となりました。フッ素・スペシャリティは、フッ素樹脂の半導体・航空機関連製品の出荷が減少したことから前年同期に比べ減収となりました。ライフサイエンスは、バイオ医薬品原薬の受託件数が増加したことに加え、2019年3月からMalgrat Pharma Chemicals, S.L.U.(現AGC Pharma Chemicals Europe, S.L.U.)を連結化したことにより前年同期に比べ増収となりました。
以上の結果から、当第1四半期連結累計期間の化学品の売上高は、前第1四半期連結累計期間比14億円(1.3%)増の1,142億円となり、営業利益は同7億円(4.9%)増の151億円となりました。
各報告セグメントに属する主要な製品の種類は以下のとおりです。
| 報告セグメント | 主要製品 |
| ガラス | フロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラス、 建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス等 |
| 電子 | 液晶用ガラス基板、有機EL用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、オプトエレクトロニクス用部材、プリント基板材料、照明用製品、理化学用製品等 |
| 化学品 | 塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、ヨウ素製品等 |
上記製品の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
(2) 財政状態
○資産
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比591億円減の22,763億円となりました。これは主に、その他の金融資産が減少したことによるものであります。
○負債
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比290億円増の10,818億円となりました。これは主に、有利子負債が増加したことによるものであります。
○資本
当第1四半期連結会計期間末の資本は、前連結会計年度末比881億円減の11,945億円となりました。これは主に、前期末比で円高になったことにより在外営業活動体の換算差額が減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より496億円(43.6%)増加し、1,634億円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、644億円の収入(前年同期は558億円の収入)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、494億円の支出(前年同期は479億円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第1四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、408億円の収入(前年同期は73億円の収入)となりました。これは、配当金の支払等があった一方で、短期有利子負債の借入による収入があったことによるものであります。
(4) 対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第1四半期連結累計期間において新たな課題も発生しておりません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は11,063百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。