四半期報告書-第162期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/14 15:21
【資料】
PDFをみる
【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への移行や経済活動の再開に伴う国内需要の底堅さを背景に景気は緩やかに回復しましたが、海外経済はインフレ抑制のための金融引き締めの継続、及び世界的な半導体関連需要の低迷による景気減速懸念により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、耐火物事業については、主力のセメント向けについてセメントの国内生産量が14か月連続で前年同月を下回った影響もあり、原燃料価格上昇分の販売価格への転嫁、市場シェアの拡大に取り組んだものの、売上は微減となりました。利益面では、セメント向けが落ち込んだものの、設備改善や生産性の向上により、前年同四半期を上回る結果となりました。
プラント事業については、設備部門は半導体関連需要の低迷により前年度増加した顧客の設備投資が一段落し、売上が減少したものの、工事部門が順調に推移し、セグメント全体での売上高は前年同四半期を上回る結果となりました。一方、利益面では売上内容の構成差から前年同四半期を下回る結果となりました。
建材及び舗装用材事業については、主要顧客の一つである鉄道各社の業績の回復に伴う設備投資の増加及び各種製品の価格改定により、前年同四半期比で売上高、利益ともに増加しました。
不動産賃貸事業については、売上高は前年同四半期を若干上回る結果となったものの、修繕費の増加の影響もあり、利益面では前年同四半期を若干下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高6,943百万円(前年同四半期比3.4%増)、営業利益541百万円(前年同四半期比2.7%減)、経常利益601百万円(前年同四半期比1.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益410百万円(前年同四半期比2.4%増)となりました。
なお、財政状態の状況は、次のとおりであります。
(資産の状況)
流動資産は、現金及び預金や電子記録債権が増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産の減少などにより、全体としては11,242百万円(前連結会計年度末比508百万円減)となりました。固定資産は、建物及び構築物(純額)の減少などにより、全体としては7,949百万円(前連結会計年度末比67百万円減)となりました。その結果、資産合計では、19,191百万円(前連結会計年度末比576百万円減)となりました。
(負債の状況)
流動負債は、支払手形及び買掛金や電子記録債務の減少などにより、全体としては4,923百万円(前連結会計年度末比882百万円減)となりました。固定負債は、長期借入金の減少などにより、全体としては1,367百万円(前連結会計年度末比134百万円減)となりました。その結果、負債合計では、6,290百万円(前連結会計年度末比1,017百万円減)となりました。
(純資産の状況)
純資産は、利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加などにより、12,901百万円(前連結会計年度末比440百万円増)となり、自己資本比率は67.2%(前連結会計年度末比4.2ポイント増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(耐火物)
耐火物事業につきましては、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,029百万円(前年同四半期比0.4%減)、セグメント利益は101百万円(前年同四半期比11.7%増)となりました。
(プラント)
プラント事業につきましては、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,605百万円(前年同四半期比7.5%増)、セグメント利益は280百万円(前年同四半期比16.4%減)となりました。
(建材及び舗装用材)
建材及び舗装用材事業につきましては、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,033百万円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント利益は46百万円(前年同四半期比100.4%増)となりました。
(不動産賃貸)
不動産賃貸事業につきましては、当第2四半期連結累計期間の売上高は190百万円(前年同四半期比0.6%増)、セグメント利益は92百万円(前年同四半期比0.5%減)となりました。
(その他)
「その他」の区分につきましては、主に、外注品等を販売する事業であり、当第2四半期連結累計期間の売上高は83百万円(前年同四半期比3.8%増)、セグメント利益は16百万円(前年同四半期比5.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ260百万円増加し、2,870百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は704百万円(前年同四半期比80.9%増)となりました。収入の主な内訳は、売上債権及び契約資産の減少額754百万円、税金等調整前四半期純利益600百万円であり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額588百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は184百万円(前年同四半期比34.6%増)となりました。収入の内訳は定期預金の払戻による収入9百万円、投資有価証券の売却による収入3百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出182百万円、定期預金の預入による支出9百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は259百万円(前年同四半期比99.7%増)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額159百万円、短期借入金の減少額50百万円であります。
(3)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は158百万円であります。