有価証券報告書-第98期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/24 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
173項目
(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績等の状況
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は、産業機械事業では、全般に需要は底堅く、期末では過去最高の受注残高となりました。但し、成形機の市況回復遅れが海外を中心に長期化したほか、樹脂製造・加工機械では中国経済減速等の影響を受けました。素形材・エンジニアリング事業では、多様なエネルギー関連投資の高まりを背景に、素形材製品の安定した需要が継続するなど、総じて堅調に推移しました。
このような状況のもと、当社グループは2021年5月に策定しました2026年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画「JGP2025」に沿って事業活動を推進してまいりました。また、2024年3月期においても、産業機械事業、素形材・エンジニアリング事業とも、新規需要開拓、製品付加価値向上や競争力強化とともに、お客様のご理解を得ながら販売価格改善に向けた活動に取り組んでまいりました。
当社グループにおける当連結会計年度の業績につきましては、前年同期に比し、受注高は、産業機械事業及び素形材・エンジニアリング事業が共に増加したことから、3,349億14百万円(前年同期比21.3%増)となりました。売上高は、産業機械事業及び素形材・エンジニアリング事業が共に増加したことから、2,525億1百万円(前年同期比5.8%増)となりました。損益面では、営業利益は180億14百万円(前年同期比30.1%増)、経常利益は199億45百万円(前年同期比33.3%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社である日本製鋼所M&E株式会社の業績回復に伴う同社繰延税金資産の計上等もあり、142億78百万円(前年同期比19.2%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(産業機械事業)
受注高は、樹脂製造・加工機械において機能材・包材向けのフィルム・シート製造装置が減少したものの、防衛関連機器等が増加したことから、2,774億18百万円(前年同期比19.0%増)となりました。
売上高は、樹脂製造・加工機械において造粒機や二軸混練押出機等が増加したことから、2,083億68百万円(前年同期比2.7%増)となりました。
営業利益は、販売価格の改善効果と売上高が増加したことから、204億12百万円(前年同期比7.7%増)となりました。
(素形材・エンジニアリング事業)
受注高は、素形材製品が増加したことから、553億5百万円(前年同期比34.4%増)となりました。
売上高は、素形材製品が増加したことから、419億11百万円(前年同期比23.4%増)となりました。
営業利益は、販売価格の改善効果と売上高が増加したことに加え、操業の増加もあり、32億26百万円(前年同期は営業損失8億44百万円)と大きく改善しました。
(その他事業)
受注高は21億90百万円、売上高は22億21百万円、営業利益は63百万円となりました。
② キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末比105億2百万円増加し、969億2百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、217億7百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益を計上したことによるものです。なお、前年同期は9億86百万円の支出でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、68億41百万円となりました。これは主に、固定資産の取得による支出があったことによるものです。なお、前年同期は9億47百万円の獲得でした。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、48億99百万円となりました。これは主に、配当金の支払による支出があったことによるものです。なお、前年同期は201億12百万円の支出でした。
③ 生産、受注及び販売の実績
1.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
前期比 (%)
産業機械事業(百万円)209,331+2.6
素形材・エンジニアリング事業(百万円)41,646+22.2
その他事業(百万円)2,220+23.1
合計(百万円)253,198+5.6

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
2.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
受注高
(百万円)
前期比 (%)受注残高
(百万円)
前期比 (%)
産業機械事業277,418+19.0279,447+32.8
素形材・エンジニアリング事業55,305+34.455,596+31.7
その他事業2,190+20.5123△19.9
合計334,914+21.3335,168+32.6

(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。
3.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
前期比 (%)
産業機械事業(百万円)208,368+2.7
素形材・エンジニアリング事業(百万円)41,911+23.4
その他事業(百万円)2,221+23.2
合計(百万円)252,501+5.8

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
相手先前連結会計年度
(自2022年4月1日
至2023年3月31日)
当連結会計年度
(自2023年4月1日
至2024年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
丸紅テクノシステム(株)32,12113.527,52410.9

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 財政状態
1.総資産
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比184億16百万円増加し、3,667億75百万円となりました。これは主に、現金及び預金や仕掛品などの流動資産が増加したことに加え、株価上昇により投資有価証券が増加したためであります。
2.負債
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末比4億39百万円増加し、1,881億61百万円となりました。
3.純資産
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末比179億77百万円増加し、1,786億13百万円となりました。これは主に、利益剰余金やその他の包括利益累計額が増加したためであります。
③ 経営成績
1.売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比137億80百万円(5.8%)増の2,525億1百万円となりました。これは、産業機械事業及び素形材・エンジニアリング事業が共に増加したことによるものです。
2.売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度比74億32百万円(15.1%)増の568億13百万円となりました。
3.販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比32億65百万円(9.2%)増の387億99百万円となりました。
この結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度比41億67百万円(30.1%)増の180億14百万円となりました。営業利益率は、前連結会計年度比1.3ポイント増加し、7.1%となりました。
4.営業外損益、経常利益
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度比5億16百万円(25.3%)増の25億55百万円となりました。営業外費用は、前連結会計年度比3億2百万円(32.6%)減の6億24百万円となりました。
この結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度比49億86百万円(33.3%)増の199億45百万円となりました。経常利益率は、前連結会計年度比1.6ポイント増加し、7.9%となりました。
5.特別損益、税金等調整前当期純損益
当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度比41億3百万円(70.3%)減の17億37百万円となりました。特別損失は、前連結会計年度比2億円(8.8%)増の24億80百万円となりました。
この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は前連結会計年度比6億83百万円(3.7%)増の192億1百万円となりました。
6.親会社株主に帰属する当期純損益
当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は、前連結会計年度比18億25百万円(27.8%)減の47億52百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比23億3百万円(19.2%)増の142億78百万円となりました。また、当連結会計年度の1株当たり当期純利益金額は194.02円となりました。
④ 経営上の目標の達成状況
当社グループは、2026年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画「JGP2025」において、①世界に類を見ないプラスチック総合加工機械メーカーへ、②素形材・エンジニアリング事業の継続的な利益の確保、③新たな中核事業の創出、④ESG経営の推進の4つを基本方針として事業活動を推進してまいりました。「JGP2025」の中間年度である2024年3月期までの主な成果及び数値目標の達成状況は以下のとおりであります。
基本方針成果
世界に類を見ないプラスチック
総合加工機械メーカーへ
○EV向けに大幅な需要増加が見込まれていたセパレータ用フィルム・シート製造装置について、年間60ライン製造に向けて生産体制を着実に増強
○コンデンサー用などのフィルム・シート製造装置への取り組み強化
○広島製作所にケミカルリサイクル対応の技術開発センターを開設
○二軸混練押出機の世界標準機を開発し、中国、東南アジア市場へ展開
○自動車の軽量化に伴い需要拡大が見込まれる大型マグネシウム射出成形機を上市
○欧州に射出成形機の生産・サービス拠点を開設
素形材・エンジニアリング事業の
継続的な利益の確保
○素形材製品における高収益化を目的とした製品ポートフォリオの見直しを鋭意推進
○原材料・エネルギー費高騰に対応するための製品価格の適正化
新たな中核事業の創出○次世代半導体関連装置などを開発・上市し、電子デバイス関連装置事業における製品ポートフォリオを更に充実
○窒化ガリウム基板の量産に向けて大型実証設備の稼働を開始
○世界最先端の銅合金素材製造設備による高強度銅合金の量産化
○イノベーション創出のための研究開発体制・組織を整備・集約(2023年4月1日付イノベーションマネジメント本部の設立)
ESG経営の推進○Purpose(パーパス)を起点とした日本製鋼所グループの企業理念体系を制定
○サステナビリティ基本方針を制定
○Purpose(パーパス)実現のために優先的に取り組むべきテーマとしてマテリアリティを特定
○ESG推進委員会を中心にESG活動に対する取り組みを強化
○コーポレート組織にESG推進室を新設
○TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明
○人権方針を制定
○取締役会の監督機能の明確化(取締役は事業部門の業務執行役員に就任しない体制)
○社外取締役比率、女性役員比率の増加(スキルと多様性確保)
○取締役会など監督側での意見交換活性化(社外役員連絡協議会導入)
○品質保証にかかるガバナンス強化(本社に品質統括室を新設)

○数値目標及び実績
JGP2025数値目標(連結)2024年3月期実績(連結)
中間目標
(2024年3月期)
最終目標
(2026年3月期)
売上高2,500億円2,700億円2,525億円
営業利益200億円270億円180億円
営業利益率8.0%10.0%7.1%
ROE8.5%10.0%8.5%

(3)資本の源泉及び資金の流動性
① キャッシュ・フロー
○当連結会計年度の概要
2022年3月期2023年3月期2024年3月期増減
営業活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
22,325△98621,70722,694
投資活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
△2,976947△6,841△7,788
財務活動によるキャッシュ・フロー
(百万円)
△2,860△20,112△4,89915,213
現金及び現金同等物に係る換算差額
(百万円)
551752535△217
現金及び現金同等物の増減額(百万円)17,040△19,39910,50229,901
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
(百万円)
----
現金及び現金同等物の期末残高
(百万円)
105,79986,40096,90210,502
借入金等及び社債の期末残高(百万円)58,44243,42143,636214

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末比105億2百万円増加し、969億2百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは以下のとおりであります。
2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期
自己資本比率(%)44.444.045.748.3
時価ベースの自己資本比率(%)61.182.752.468.0
債務償還年数(年)4.02.6-2.0
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)46.979.5-102.2

② 流動性と資金の源泉
当社グループは、現在及び将来の事業活動のための適切な水準の流動性を維持すると同時に、資本効率の最適化を重要な財務活動の方針としております。上記目的の為、日常的に運転資金の効率化活動を推進すると共に、投融資・設備投資にあたっては、資本効率向上の観点から厳選しております。
当社グループは、営業活動により創出されるキャッシュ・フローと現金及び現金同等物を内部的な資金の主な源泉と考えております。また、資金需要に応じて株式等の資本性証券や社債の発行及び金融機関からの借入も可能と考えております。
③ 財務政策
当社グループは現在、運転資金等の短期資金については、主として短期借入金により、当社及び各々連結子会社が調達しています。2024年3月31日現在、1年以内に返済予定の長期借入金を除く短期借入金の残高は123億60百万円です。
これに対して、機械設備の新設などの有形固定資産の取得やアライアンスの推進等の長期資金については、原則として自己資本・長期借入金にて調達しております。2024年3月31日現在、1年以内に返済予定のものを含む長期借入金残高は301億16百万円で、全て金融機関からの借入によるものであります。
借入金等の概要については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 ⑤連結附属明細表」のとおりであります。
当社グループは、引き続き財務の健全性を保ち、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出すとともに、資金需要に応じて株式等の資本性証券や社債の発行及び金融機関からの借入も実施することで、将来必要な運転資金、設備投資資金及びアライアンスの推進資金を調達することが可能と考えています。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。