四半期報告書-第108期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/14 10:04
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、2020年1月31日の2020年3月期第3四半期決算発表時点の将来見通し・計画に基づく予測が含まれております。実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日~2019年12月31日)におけるわが国経済は、個人消費と雇用環境の改善を背景として緩やかな回復基調で推移しましたが、米中貿易摩擦が世界経済に与える影響、中国をはじめとする新興国経済の減速懸念などによる海外経済の減速によって、生産や輸出の落込みがみられ、企業の業況判断は製造業を中心に慎重さが増しております。
特殊鋼業界におきましては、前年度後半からの工作機械、ロボット、半導体製造装置など一部の向け先への調整の動きが、昨年夏頃に自動車、産業機械、建設機械向け等、主要需要業界全体に拡がったことなどから、受注状況は急速に悪化しました。これにより特殊鋼熱間圧延鋼材の生産量は、前年同期を下回る水準で推移しました。
このような中、当社グループの売上高は、当社単体の売上数量は減少したものの、第1四半期連結会計期間からスウェーデンの子会社Ovakoを連結対象としたことなどにより、前年同期比644億55百万円増の2,036億86百万円となりました。利益面では、当社単体の営業利益が売上数量の減少や副資材価格の上昇、修繕費の増加、数量減に伴うコストアップなどにより減少したこと、Ovakoおよびインドの連結子会社MSSSののれん償却費の増加などにより、営業利益は前年同期比66億93百万円減の15億21百万円、ROS(売上高営業利益率)は0.7%(前年同期は5.9%)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、営業利益の減に加えて、前年同期にMSSSを連結子会社化したことにともなう段階取得に係る差益(14億59百万円)を計上していたことなどにより前年同期比71億52百万円減の29百万円となりました。
セグメント別の売上高および営業損益の状況は、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高につきましては、セグメント間の内部売上高又は振替高が含まれております。
(鋼材事業)
当第3四半期連結累計期間の売上高は、当社売上数量は減少したものの、第1四半期連結会計期間からOvakoを連結対象としたことなどにより、前年同期比660億99百万円増の1,934億59百万円となりました。営業利益は、Ovakoの営業利益の計上はありましたが、当社売上数量の減少や副資材価格の上昇、OvakoおよびMSSSののれん償却費の増加などにより、前年同期比57億47百万円減の11億24百万円となりました。
(粉末事業)
当第3四半期連結累計期間の売上高は、売上数量の減少や売上単価の低下などにより、前年同期比5億54百万円減の31億57百万円となりました。営業利益は、売上数量の減少や売上単価の低下などにより、前年同期比4億24百万円減の1億57百万円となりました。
(素形材事業)
当第3四半期連結累計期間の売上高は、為替変動による外貨建て売上高の増はありましたが、売上数量の減少などにより、前年同期比18億83百万円減の133億55百万円となりました。営業利益は、為替変動による売上高の増加や販売構成の改善はありましたが、売上数量の減少などにより、前年同期比5億18百万円減の1億53百万円となりました。
(その他)
子会社を通じて情報処理サービス等を行っており、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比63百万円増の11億83百万円、営業利益は、前年同期比9百万円増の36百万円となりました。
(2) 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産残高は、受取手形及び売掛金の減少、たな卸資産の減少などにより、前連結会計年度末比453億97百万円減の3,288億48百万円となりました。
負債残高は、支払手形及び買掛金の減少、借入金およびコマーシャル・ペーパーの減少などにより、前連結会計年度末比302億32百万円減の1,438億12百万円となりました。
純資産残高は、その他の包括利益累計額の減少などにより、前連結会計年度末比151億64百万円減の1,850億35百万円となりました。
この結果、当第3四半期連結会計期間末におけるD/Eレシオ(純資産残高に対する有利子負債残高(現預金残高控除後)の割合)は0.31(前連結会計年度末は0.34)となりました。
(3) 事業上および財務上の対処すべき課題
当社グループは、2017~2019年度を実行期間とする第10次中期経営計画を策定しておりますが、当第3四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は17億15百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、鋼材事業の生産および販売の実績は、Ovakoの連結子会社化などにより、前年同期比で著しく増加しております。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
米中貿易摩擦の影響等による海外経済の減速、主要需要業界における調整の長期化、特殊鋼業界における国際競争の激化など、当社グループをとりまく事業環境は非常に厳しい状況にあります。
こうした中、当社グループは、第10次中期経営計画「Sanyo Global Action 2019」に掲げたとおり、経営理念『信頼の経営』のもと、生産構造改革の実行などによる事業基盤の強化、技術先進性のさらなる追求、「高信頼性鋼の山陽」のグローバルブランド化を推進することで、競合激化、原料・副資材・エネルギー価格の上昇等の厳しい経営環境においても、人・技術・利益の持続的成長を追求してまいります。また、日本製鉄㈱、Ovakoとの連携に関しましては、当社およびグループ会社のポテンシャルを最大限発揮し、相乗効果の早期発現を図ってまいります。
なお、足下の受注状況から、2020年3月期下期(2019年10月1日~2020年3月31日)における当社単体の売上数量が2019年10月30日に公表した業績予想値の想定に比べて減少するとみられることなどから、2020年1月31日に2020年3月期通期(2019年4月1日~2020年3月31日)の連結業績予想値を次のとおり修正いたしました。
2020年3月期通期連結業績予想値
売上高 2,600億円(前回公表値比170億円減)
営業損失(△) △19億円(前回公表値は40億円の営業利益)
経常損失(△) △23億円( 〃 30億円の経常利益)
親会社株主に帰属する当期純損失(△) △28億円( 〃 16億円の親会社株主に帰属する当期純利益)
今回の業績予想の修正により、2020年3月期下期の損益が赤字計上の見通しとなりましたので、誠に遺憾ながら、期末配当の実施を見送らせていただく予定といたしました。このような事態となりましたことを重く受け止め、まずは経営責任を明確にするために役員等報酬の一部返上を行うとともに、雇用調整助成金制度を活用した休業等(雇用調整)や管理職給与の一部自主返上等の収益改善対策を実施し、早期の収益改善を図ってまいります。

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