半期報告書-第23期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2024/11/06 15:49
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間の国内および海外経済は、緩やかに持ち直しつつも、中国経済の停滞継続や、地政学リスクの拡大に加え、人手不足の影響等もあり、一部に足踏みがみられました。このような状況のもと、セグメント別の業績は以下のとおりとなりました。
鉄鋼事業においては、継続的な販売価格の改善やコスト削減に取り組んだものの、販売数量の減少や海外鋼材市況の悪化等により、売上収益は前中間連結会計期間に比べ1,365億円(7.3%)の減収となる1兆7,293億円、セグメント利益については、前中間連結会計期間に比べ883億円の減益となる345億円となりました。
エンジニアリング事業においては、受注済プロジェクトを着実に遂行した結果、売上収益は前中間連結会計期間に比べ211億円(8.5%)の増収となる2,695億円、セグメント利益については、前中間連結会計期間に比べ2億円の増益となる89億円となりました。
商社事業においては、北米における鋼材市況悪化や、国内建材分野の需要低迷等の影響があり、前中間連結会計期間に比べ売上収益は265億円(3.6%)の減収となる7,155億円、セグメント利益は44億円の減益となる224億円となりました。
以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当中間連結会計期間におけるグループ全体の売上収益は前中間連結会計期間に比べ1,258億円の減収となる2兆4,507億円となりました。事業利益は818億円となり、前中間連結会計期間に比べ825億円の減益となりました。また、税引前中間利益は599億円、親会社の所有者に帰属する中間利益は424億円となりました。
(注) セグメント利益:事業利益に金融損益を含めた、各セグメントの業績の評価指標であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが1,082億円の収入(前中間連結会計期間に比べ収入が981億円減少)であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として1,648億円の支出(前中間連結会計期間に比べ支出が187億円増加)であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは566億円の支出(前中間連結会計期間に比べ支出が1,168億円増加)となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出を中心として496億円の支出(前中間連結会計期間に比べ支出が1,486億円増加)となりました。
この結果、当中間連結会計期間末の有利子負債残高は前連結会計年度末に比べ12億円増加し、1兆8,314億円となり、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ1,093億円減少し、1,337億円となりました。
(注) 有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
会計上の見積りおよび仮定については、「第4 経理の状況 1 要約中間連結財務諸表 要約中間連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、20,747百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当中間連結会計期間における生産実績は、以下のとおりであります。
セグメントの名称粗鋼生産量(千トン)前中間連結会計
期間比増減(%)
鉄鋼事業11,691△9.0
(うちJFEスチール㈱)(11,032)(△9.3)

② 受注実績
当中間連結会計期間における受注実績は、以下のとおりであります。
セグメントの名称受注実績(百万円) (注)前中間連結会計
期間比増減(%)
エンジニアリング事業246,010△8.8

(注) 自治体等から受託したごみ処理施設等の長期O&M契約について、前連結会計年度以前は単年度の売上収益相当額のみを受注実績に計上しておりましたが、当連結会計年度より、契約時に総額を一括計上する方法へ変更しております。当中間連結会計期間の受注実績を旧計上方法で計算した場合の金額は264,893百万円であります。
③ 販売実績
当中間連結会計期間における販売実績は、以下のとおりであります。
セグメントの名称売上収益(百万円)前中間連結会計
期間比増減(%)
鉄鋼事業1,729,348△7.3
エンジニアリング事業269,500+8.5
商社事業715,520△3.6

2,714,370
調整額△263,588-
合計2,450,781△4.9


(8) 主要な設備
前連結会計年度において記載しておりましたジェコス㈱の東京工場他は、当中間連結会計期間においてジェコス㈱がJFEスチール㈱の連結子会社から持分法適用関連会社になったことに伴い、当社グループの主要な設備に該当しなくなりました。