四半期報告書-第116期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
イ.財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、140億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億9千6百万円減少いたしました。これは、主として電子記録債権が3億1千3百万円増加した一方、現金及び預金が4億8千9百万円、受取手形及び売掛金が9億3千9百万円減少したことなどによります。
固定資産は、121億3千万円となり、前連結会計年度末に比べ7億4千8百万円増加いたしました。これは、主として有形固定資産が4億7百万円、投資有価証券が3億8千3百万円増加したことなどによります。
この結果、総資産は、261億7千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億4千8百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、100億5千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億1千5百万円減少いたしました。これは、主として支払手形及び買掛金が9億9千6百万円減少したことなどによります。
固定負債は、34億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ8千1百万円減少いたしました。これは、主として長期借入金が3億8千2百万円減少した一方、繰延税金負債が1億9千万円増加したことなどによります。
この結果、負債合計は、134億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億9千6百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、127億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億4千8百万円増加いたしました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が増加したことなどによります。
この結果、総資産が減少したことにより、自己資本比率は、前連結会計年度末の37.8%から39.3%となりました。
ロ.経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により停滞していた経済活動も徐々に持ち直しの動きがみられましたが、2020年12月以降から感染の再拡大が深刻化し、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような外部環境のもとで当社グループは、全社をあげてコスト削減に努め、海外事業においては中国子会社である天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司が選別受注や長期滞留債権の回収に注力し、利益確保に努めました。また、国内においても2019年度を初年度とする『誇り』をキーワードとした第6次3カ年計画を推進し、既存事業の収益構造の改革や新たな分野の開拓、新しい製品の開発、財務体質の更なる強化などの取組みを進めてまいりました。
しかしながら、コロナ禍の影響が鉄鋼や自動車、産業機械分野などに大きく波及したことにより、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高 129億3千8百万円(前年同期比 19.3%減)、営業利益 1億6千6百万円(前年同期比 55.6%減)、経常利益 2億3千6百万円(前年同期比 2.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益 7千1百万円(前年同期比 67.4%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 鋳物関連事業
鋳型は、エネルギー及び造船関連が低調で鍛造鋼塊用鋳型は低迷し、航空機関連の悪化により特殊鋼用鋳型の需要も減少し、売上高は、前年同期を下回りました。ロールは、主要顧客先の国内高炉メーカーの需要が減少しましたが、国内電炉メーカー向けの受注残や海外向けの受注確保が売上に寄与し、売上高は、前年同期並みで推移しました。自動車用プレス金型鋳物は、各主要顧客先の需要が伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。大型産業機械用鋳物は、工作機械業界が緩やかに回復傾向にあるものの、プレス機向けの需要が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。小型鋳物は、公共工事の延期や中止、機械鋳物の減少により、売上高は、前年同期を下回りました。デンスバーは、工作機械や油圧機器など各主要業界向けの需要は緩やかに回復しているものの、上期の大幅な需要減少が影響し、売上高は、前年同期を下回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地の自動車業界が回復傾向にあるものの、上期の需要減少が影響し、売上高は、前年同期を下回りましたが、選別受注に努めた結果、損益は前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、111億6千2百万円(前年同期比 16.4%減)、セグメント利益 2億7千7百万円(前年同期比 6.3%減)となりました。
② 環境関連事業
環境装置事業は、大口案件の受注件数が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、2億8千3百万円(前年同期比 71.2%減)、セグメント損失 2千3百万円(前年同四半期はセグメント利益 6千4百万円)となりました。
③ その他の事業
送風機は、民間設備投資が依然低調なものの、上期に鉄鋼向けの大口案件があり、売上高は、前年同期並みで推移しました。環境・省エネ商品のトランスベクターは、鉄鋼業界の落ち込みによる鉄鋼関連向けの需要減少により、売上高は、前年同期を下回りました。KCメタルファイバー及びKCカーボンセラミックスは、自動車産業の低迷により需要が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、14億9千3百万円(前年同期比 11.5%減)、セグメント利益 1億2千6百万円(前年同期比 21.2%減)となりました。
なお、上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は2億4千8百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因につきましては、前事業年度の有価証券報告書
「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の事項から重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は72億6千8百万円、現金及び預金の残高は16億2千9百万円となっております。
当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額65億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高30億円、借入未実行残高35億円)。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
イ.財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、140億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億9千6百万円減少いたしました。これは、主として電子記録債権が3億1千3百万円増加した一方、現金及び預金が4億8千9百万円、受取手形及び売掛金が9億3千9百万円減少したことなどによります。
固定資産は、121億3千万円となり、前連結会計年度末に比べ7億4千8百万円増加いたしました。これは、主として有形固定資産が4億7百万円、投資有価証券が3億8千3百万円増加したことなどによります。
この結果、総資産は、261億7千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億4千8百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、100億5千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億1千5百万円減少いたしました。これは、主として支払手形及び買掛金が9億9千6百万円減少したことなどによります。
固定負債は、34億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ8千1百万円減少いたしました。これは、主として長期借入金が3億8千2百万円減少した一方、繰延税金負債が1億9千万円増加したことなどによります。
この結果、負債合計は、134億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億9千6百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、127億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億4千8百万円増加いたしました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が増加したことなどによります。
この結果、総資産が減少したことにより、自己資本比率は、前連結会計年度末の37.8%から39.3%となりました。
ロ.経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により停滞していた経済活動も徐々に持ち直しの動きがみられましたが、2020年12月以降から感染の再拡大が深刻化し、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような外部環境のもとで当社グループは、全社をあげてコスト削減に努め、海外事業においては中国子会社である天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司が選別受注や長期滞留債権の回収に注力し、利益確保に努めました。また、国内においても2019年度を初年度とする『誇り』をキーワードとした第6次3カ年計画を推進し、既存事業の収益構造の改革や新たな分野の開拓、新しい製品の開発、財務体質の更なる強化などの取組みを進めてまいりました。
しかしながら、コロナ禍の影響が鉄鋼や自動車、産業機械分野などに大きく波及したことにより、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高 129億3千8百万円(前年同期比 19.3%減)、営業利益 1億6千6百万円(前年同期比 55.6%減)、経常利益 2億3千6百万円(前年同期比 2.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益 7千1百万円(前年同期比 67.4%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 鋳物関連事業
鋳型は、エネルギー及び造船関連が低調で鍛造鋼塊用鋳型は低迷し、航空機関連の悪化により特殊鋼用鋳型の需要も減少し、売上高は、前年同期を下回りました。ロールは、主要顧客先の国内高炉メーカーの需要が減少しましたが、国内電炉メーカー向けの受注残や海外向けの受注確保が売上に寄与し、売上高は、前年同期並みで推移しました。自動車用プレス金型鋳物は、各主要顧客先の需要が伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。大型産業機械用鋳物は、工作機械業界が緩やかに回復傾向にあるものの、プレス機向けの需要が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。小型鋳物は、公共工事の延期や中止、機械鋳物の減少により、売上高は、前年同期を下回りました。デンスバーは、工作機械や油圧機器など各主要業界向けの需要は緩やかに回復しているものの、上期の大幅な需要減少が影響し、売上高は、前年同期を下回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地の自動車業界が回復傾向にあるものの、上期の需要減少が影響し、売上高は、前年同期を下回りましたが、選別受注に努めた結果、損益は前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、111億6千2百万円(前年同期比 16.4%減)、セグメント利益 2億7千7百万円(前年同期比 6.3%減)となりました。
② 環境関連事業
環境装置事業は、大口案件の受注件数が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、2億8千3百万円(前年同期比 71.2%減)、セグメント損失 2千3百万円(前年同四半期はセグメント利益 6千4百万円)となりました。
③ その他の事業
送風機は、民間設備投資が依然低調なものの、上期に鉄鋼向けの大口案件があり、売上高は、前年同期並みで推移しました。環境・省エネ商品のトランスベクターは、鉄鋼業界の落ち込みによる鉄鋼関連向けの需要減少により、売上高は、前年同期を下回りました。KCメタルファイバー及びKCカーボンセラミックスは、自動車産業の低迷により需要が減少し、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、14億9千3百万円(前年同期比 11.5%減)、セグメント利益 1億2千6百万円(前年同期比 21.2%減)となりました。
なお、上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は2億4千8百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因につきましては、前事業年度の有価証券報告書
「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の事項から重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は72億6千8百万円、現金及び預金の残高は16億2千9百万円となっております。
当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額65億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高30億円、借入未実行残高35億円)。