四半期報告書-第117期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
イ. 財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、160億9千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億5千4百万円増加いたしました。これは、主として受取手形、売掛金及び契約資産が1億3千1百万円、電子記録債権が3億5千3百万円増加したことなどによります。
固定資産は、123億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ3千6百万円増加いたしました。
この結果、総資産は、284億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億9千万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、116億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億4千1百万円増加いたしました。これは、主として短期借入金が4億9千4百万円増加したことなどによります。
固定負債は、33億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ2千1百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は、149億7千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億2千万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、134億2千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億7千万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の38.8%から38.1%となりました。
ロ. 経営成績
当社グループは、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期連結累計期間の期首から適用しております。これにより、当第1四半期連結累計期間と比較対象となる前年同期の収益認識基準が異なるため、経営成績に関する説明においては、前年同期比増減を記載しておりません。
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、国内外の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済活動が抑制され、依然として厳しい状況で推移いたしました。
このようなもとで当社グループは、2019年度を初年度とする第6次3カ年計画に基づいて、既存事業の収益構造の改革や新たな分野の開拓、製品の開発、財務体質の更なる強化といった取組みを全社一丸となって進めてまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高 49億1千6百万円(前年同期 42億3千5百万円)となりましたが、国内および中国子会社で原材料価格高騰分の価格転嫁に苦戦し、損益面では、営業損失 6百万円(前年同期 営業利益8千万円)、経常損失 6百万円(前年同期 経常利益9千1百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失 2千万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純利益1千5百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結累計期間の期首から、従来の鋳物事業に加えて、環境関連事業をもう一つの柱とすることを目的とした2021年4月1日付の組織変更に伴い、報告セグメントを従来の「鋳物関連事業」、「環境関連事業」の2区分から、「Casting Field」、「Environment Field・環境エンジニアリング」、「Environment Field・機能材料」の3区分に変更しております。
また、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報は、組織変更後のセグメント区分で記載しております。
① Casting Field
鋳型は、鍛鋼向けが低迷し、売上高は、前年同期を下回りました。ロールは、輸出案件がコロナ禍の影響で伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。自動車用プレス金型鋳物は、主力カーメーカーの新型開発プロジェクトの受注が活発だった一方、コロナ禍による金型メーカーからの受注が伸び悩み、売上高は、前年同期並みで推移しました。大型産業機械用鋳物は、工作機械および鍛圧機械向けが好調で、売上高は、前年同期を上回りました。小型鋳物は、機械鋳物が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。デンスバーは、建設機械および産業機械向け需要が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地自動車産業の回復により、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、42億4千4百万円(前年同期 37億3千3百万円)、セグメント利益は、原材料高騰の影響が大きく、2千3百万円(前年同期 セグメント利益1億3千3百万円)となりました。
② Environment Field・環境エンジニアリング
環境装置事業は、大型案件の工事が進捗したことにより、売上高は、前年同期を上回りました。送風機、トランスベクターは、国内需要が伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、4億1千7百万円(前年同期 3億5千6百万円)、セグメント損失 1千6百万円(前年同期 セグメント利益2千5百万円)となりました。
③ Environment Field・機能材料
KCカーボンセラミックスは、銅・ガラス・ベアリング関連が好調に推移し、売上高は、前年同期を上回りました。KCメタルファイバーは、自動車向け需要が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、2億4千7百万円(前年同期 1億3千9百万円)、セグメント利益 1千3百万円(前年同期 セグメント損失2千1百万円)となりました。
④ その他の事業
当事業の売上高は、6百万円(前年同期 6百万円)、セグメント損失 1百万円(前年同期 セグメント利益1百万円)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1億3百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因につきましては前事業年度の有価証券報告書「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の事項から重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
なお、当第1四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は81億8千6百万円、現金及び預金の残高は26億8千9百万円となっております。
当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額65億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高34億8千万円、借入未実行残高30億2千万円)。
新型コロナウイルスの感染拡大により急激な景気変動が起これば、資金面でも影響を懸念されますが、この特定融資枠契約によりリスクヘッジをしております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
イ. 財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、160億9千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億5千4百万円増加いたしました。これは、主として受取手形、売掛金及び契約資産が1億3千1百万円、電子記録債権が3億5千3百万円増加したことなどによります。
固定資産は、123億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ3千6百万円増加いたしました。
この結果、総資産は、284億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億9千万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、116億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億4千1百万円増加いたしました。これは、主として短期借入金が4億9千4百万円増加したことなどによります。
固定負債は、33億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ2千1百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は、149億7千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億2千万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、134億2千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億7千万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の38.8%から38.1%となりました。
ロ. 経営成績
当社グループは、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期連結累計期間の期首から適用しております。これにより、当第1四半期連結累計期間と比較対象となる前年同期の収益認識基準が異なるため、経営成績に関する説明においては、前年同期比増減を記載しておりません。
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、国内外の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済活動が抑制され、依然として厳しい状況で推移いたしました。
このようなもとで当社グループは、2019年度を初年度とする第6次3カ年計画に基づいて、既存事業の収益構造の改革や新たな分野の開拓、製品の開発、財務体質の更なる強化といった取組みを全社一丸となって進めてまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高 49億1千6百万円(前年同期 42億3千5百万円)となりましたが、国内および中国子会社で原材料価格高騰分の価格転嫁に苦戦し、損益面では、営業損失 6百万円(前年同期 営業利益8千万円)、経常損失 6百万円(前年同期 経常利益9千1百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失 2千万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純利益1千5百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結累計期間の期首から、従来の鋳物事業に加えて、環境関連事業をもう一つの柱とすることを目的とした2021年4月1日付の組織変更に伴い、報告セグメントを従来の「鋳物関連事業」、「環境関連事業」の2区分から、「Casting Field」、「Environment Field・環境エンジニアリング」、「Environment Field・機能材料」の3区分に変更しております。
また、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報は、組織変更後のセグメント区分で記載しております。
① Casting Field
鋳型は、鍛鋼向けが低迷し、売上高は、前年同期を下回りました。ロールは、輸出案件がコロナ禍の影響で伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。自動車用プレス金型鋳物は、主力カーメーカーの新型開発プロジェクトの受注が活発だった一方、コロナ禍による金型メーカーからの受注が伸び悩み、売上高は、前年同期並みで推移しました。大型産業機械用鋳物は、工作機械および鍛圧機械向けが好調で、売上高は、前年同期を上回りました。小型鋳物は、機械鋳物が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。デンスバーは、建設機械および産業機械向け需要が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地自動車産業の回復により、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、42億4千4百万円(前年同期 37億3千3百万円)、セグメント利益は、原材料高騰の影響が大きく、2千3百万円(前年同期 セグメント利益1億3千3百万円)となりました。
② Environment Field・環境エンジニアリング
環境装置事業は、大型案件の工事が進捗したことにより、売上高は、前年同期を上回りました。送風機、トランスベクターは、国内需要が伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、4億1千7百万円(前年同期 3億5千6百万円)、セグメント損失 1千6百万円(前年同期 セグメント利益2千5百万円)となりました。
③ Environment Field・機能材料
KCカーボンセラミックスは、銅・ガラス・ベアリング関連が好調に推移し、売上高は、前年同期を上回りました。KCメタルファイバーは、自動車向け需要が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、2億4千7百万円(前年同期 1億3千9百万円)、セグメント利益 1千3百万円(前年同期 セグメント損失2千1百万円)となりました。
④ その他の事業
当事業の売上高は、6百万円(前年同期 6百万円)、セグメント損失 1百万円(前年同期 セグメント利益1百万円)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1億3百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因につきましては前事業年度の有価証券報告書「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の事項から重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
なお、当第1四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は81億8千6百万円、現金及び預金の残高は26億8千9百万円となっております。
当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額65億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高34億8千万円、借入未実行残高30億2千万円)。
新型コロナウイルスの感染拡大により急激な景気変動が起これば、資金面でも影響を懸念されますが、この特定融資枠契約によりリスクヘッジをしております。