四半期報告書-第118期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/09 11:01
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
イ. 財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、194億3千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億4千7百万円増加いたしました。これは、主として原材料及び貯蔵品が2億7千1百万円、商品及び製品が1億7千8百万円増加したことなどによります。
固定資産は、124億6千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億6百万円増加いたしました。これは、主として有形固定資産が2億8千8百万円増加したことなどによります。
この結果、総資産は、319億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億5千3百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、142億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億1千6百万円増加いたしました。これは、主として短期借入金が4億2千8百万円増加したことなどによります。
固定負債は、32億3千万円となり、前連結会計年度末に比べ3億4千万円減少いたしました。これは、主として長期借入金が2億6千8百万円減少したことなどによります。
この結果、負債合計は、174億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ2千4百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、144億6千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億7千7百万円増加いたしました。これは、主として非支配株主持分が4億9千2百万円、為替換算調整勘定が1億8千9百万円増加したことなどによります。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の35.3%から35.2%となりました。
ロ. 経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、原材料や原油価格の高騰が続くなか、ウクライナ情勢などの地政学的リスクや、新たな変異株の発生による感染再拡大のリスクなども加わり、先行き不透明な状況で推移いたしました。
このようなもとで当社グループは、『C&Eへのこだわり』をキーワードに、①脱炭素社会に向けて、②DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、③人材育成、の3点を重点課題に設定した第7次3カ年計画(2022~2024年度)を新たにスタートさせ、より強固な経営基盤の構築と成長戦略の具現化に努めてまいりました。
このような事業環境において当社グループは、原材料高騰への対応として製品の販売価格改定を行い収益の確保に努めた結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高 60億6千1百万円(前年同期比 23.3%増)、営業利益 9千5百万円(前年同期 営業損失6百万円)、経常利益 9千6百万円(前年同期 経常損失6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益 5千万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純損失2千万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① Casting Field
鋳型は、自動車業界の活況を受け、特殊鋼用鋳型の需要が好調で、売上高は、前年同期を上回りました。ロールは、輸出案件がコンテナ不足による輸送遅延等の影響で伸び悩み、売上高は、前年同期を下回りました。自動車用プレス金型鋳物は、主力カーメーカーの新規開発車種の受注が活発で、売上高は、前年同期を上回りました。大型産業機械用鋳物は、工作機械向けが好調で、売上高は、前年同期を上回りました。小型鋳物は、下水道鉄蓋や機械鋳物が好調でしたが、土木用鋳物が低迷し、売上高は、前年同期並みで推移しました。デンスバーは、主要顧客先の需要が堅調で、売上高は、前年同期を上回りました。海外事業の天津虹岡鋳鋼有限公司、南通虹岡鋳鋼有限公司は、現地自動車産業が順調に推移し、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、53億3千1百万円(前年同期比 25.6%増)、セグメント利益は、9千4百万円(前年同期比 304.4%増)となりました。
② Environment Field・環境エンジニアリング
環境装置事業は、大型案件の工事が進捗したことにより、売上高は、前年同期を上回りました。送風機は、民間設備投資が堅調で、売上高は、前年同期を上回りました。環境・省エネ商品のトランスベクターは、半導体向けが好調で、売上高は、前年同期を上回りました。
この結果、当事業の売上高は、4億7千7百万円(前年同期比 14.3%増)、セグメント損失 8百万円(前年同期 セグメント損失1千6百万円)となりました。
③ Environment Field・機能材料
KCカーボンセラミックスは、電子電機業界の活況を受け、売上高は、前年同期を上回りました。KCメタルファイバーは、自動車向け摩擦材の需要が低迷し、売上高は、前年同期を下回りました。
この結果、当事業の売上高は、2億4千4百万円(前年同期比 1.4%減)、セグメント利益 2千万円(前年同期比 53.8%増)となりました。
④ その他の事業
当事業の売上高は、7百万円(前年同期比 25.3%増)、セグメント利益 0百万円(前年同期 セグメント損失1百万円)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1億2千5百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因につきましては前事業年度の有価証券報告書「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載の事項から重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
なお、当第1四半期連結会計期間末における有利子負債の残高は93億4千2百万円、現金及び預金の残高は31億3千5百万円となっております。
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