有価証券報告書-第102期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/30 9:09
【資料】
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【項目】
109項目
(1)経営成績等の状況の概況
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ175百万円減少し、3,657百万円となりました。
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ146百万円減少し、2,261百万円となりました。
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ29百万円減少し、1,396百万円となりました。
b.経営成績
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、国内外において経済活動が制限され、急速な悪化が続く厳しい状況となりました。感染拡大の防止策を講じた各種政策等の効果により、一部に経済活動の回復に向けた動きもみられるようになりましたが、感染の再拡大が生じており、国内外とも感染状況が終息に向かうのにはほど遠く、先行きは依然として不透明な状況が継続すると見込まれます。
このような状況下にあって当社は、市場の多様なニーズへの対応力を高め、受注拡大に向けての製品の差別化や、コスト削減、工場の生産性を高める取り組みを継続・強化してまいりました。しかしながら、製造業では生産調整等が行われ当社を取巻く市場の減速は大きく、また、当社の新たな3カ年計画に基づく営業活動も、新型コロナウイルス感染対策による訪問営業の自粛等により、十分な営業活動が行えない厳しい状況となり、売上は大きく落ち込みました。
この結果、当事業年度の業績は、売上高は2,929百万円(前期比10.3%減)となり、減収による影響で、営業利益8百万円(前期比42.9%減)、保険収入の影響で、経常利益16百万円(前期比7.5%増)となり、また、法人税等調整額の計上で当期純損失8百万円(前年同期は当期純損失5百万円)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
なお、当事業年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細については、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 注記事項(セグメント情報等) セグメントの情報」の「1.報告セグメントの概要」に記載しております。
(チェーン事業)
チェーン事業は、国内では、弱電精密機械業界向けや包装機械業界向けがわずかに増加しましたが、主力の搬送機械業界向けや、工作機械業界向けが大きく減少しました。一方、輸出においては、アジア、欧州向けが減少しましたが、北米向けが回復しました。これらの結果、売上高は2,709百万円(前年同期比11.0%減)営業利益は119百万円(前年同期比18.2%減)となりました。
(金属射出成形事業)
医療機器分野を中心に受注拡大を図る営業活動を継続してまいりましたが、量産品の売上が減少しました。その結果、売上高は176百万円(前年同期比5.0%減)、営業利益は12百万円(前年同期比57.4%減)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業につきましては、前期の7月からリニューアルした賃貸ビルの貸与を開始しており、売上高は43百万円(前年同期比28.8%増)、営業利益は26百万円(前年同期比87.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、主に減価償却費の増加等により、前事業年度より85百万円増加し、当事業年度末には344百万円となりました。
当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得た資金は254百万円(前期は101百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却費165百万円、売上債権の減少104百万円、棚卸資産の減少94百万円、仕入債務の減少80百万円等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は155百万円(前期は167百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出160百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は13百万円(前期は142百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の借入による収入300百万円、短期借入金の返済45百万円、長期借入金の返済による支出236百万円、自己株式の取得による支出31百万円によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメント当事業年度
(自 2020年 4月1日
至 2021年 3月31日)
前年同期比(%)
チェーン事業 (千円)2,210,263△13.1
金属射出成形事業 (千円)164,908△4.4
報告セグメント計 (千円)2,375,172△12.6

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.セグメント間の取引はありません。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当事業年度における商品仕入実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメント当事業年度
(自 2020年 4月1日
至 2021年 3月31日)
前年同期比(%)
チェーン事業 (千円)371,145△13.0
金属射出成形事業 (千円)1,019△76.8
報告セグメント計 (千円)372,164△13.6

(注)1.セグメント間の取引はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当事業年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメント当事業年度
(自 2020年 4月1日
至 2021年 3月31日)
前年同期比(%)
チェーン事業 (千円)2,751,372△8.1
金属射出成形事業 (千円)189,701△0.7
報告セグメント計 (千円)2,941,074△7.6

(注)1.金額は販売価格で表示しております。
2.セグメント間の取引はありません。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
d.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメント当事業年度
(自 2020年 4月1日
至 2021年 3月31日)
前年同期比(%)
チェーン事業 (千円)2,709,566△11.0
金属射出成形事業 (千円)176,253△5.0
不動産賃貸事業 (千円)43,93128.8
報告セグメント計 (千円)2,929,750△10.3

(注)1.セグメント間の取引はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度の経営成績等は、第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」①財政状態及び経営成績の状況に記載しておりますが、その主な要因は次のとおりです。
a.財政状態
(資産)
当事業年度末における総資産は3,657百万円で、前期末に比べ175百万円減少しました。これは、前期末と比べ、減収による売上債権の減少等を主要因として、流動資産が2,163百万円と117百万円減少したこと(受取手形が54百万円、売掛金が50百万円、商品及び製品が56百万円、仕掛品が45百万円減少、現金及び預金が85百万円増加)、また、固定資産が1,493百万円と58百万円減少したことによるものです。
(負債)
当事業年度末における負債合計は、2,261百万円で、前期末に比べ146百万円減少しました。これは、前期末と比べ仕入商品減少等による仕入債務の減少を主要因として流動負債が1,397百万円と161百万円減少したこと(支払手形が55百万円、買掛金が24百万円、短期借入金が45百万円、その他流動負債に含まれる設備未払金が33百万円、設備関係支払手形が23百万円減少)、また、運転資金として長期借入300百万円の実施をしたことを主要因として固定負債が863百万円と14百万円増加したこと(長期借入金が53百万円増加、退職給付引当金が38百万円減少)によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、1,396百万円で、前期末に比べ29百万円減少しました。主な要因は、自己株式取得31百万円によるものです。
この結果、自己資本比率は、前期末の37.2%から、当期末は38.2%になりました。
b.経営成績
(売上総利益)
当事業年度の売上高は2,929百万円(前年同期比10.3%減)となりました。これは、北米向けの売上が回復し海外向けの売上が前年同期比11.0%増加となりましたが、国内向けの売上が設備投資の停滞等から前年同期比で13.4%減少したことによるものであります。この結果、売上総利益は425百万円(前年同期比13.7%減)となりました。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は417百万円(前年同期比12.8%減)となりました。これは主として、出荷の減少に伴う発送費や梱包費の減少や新型コロナウイルス感染症による営業活動の制約で旅費交通費等の減少等によるものであります。この結果、営業利益は8百万円(前年同期比42.9%減)となりました。
(経常利益)
営業外収益は24百万円(前年同期比36.3%増)となりました。増加の主要因は保険金によるものであります。また、営業外費用は16百万円(前年同期比5.3%減)となりました。この減少は主として保険解約手数料等の支払が減少したことによるものであります。この結果、経常利益は16百万円(前年同期比7.5%増)となりました。
(特別利益、特別損失及び当期純損失)
特別損益(利益-費用)は0百万円で、前期に投資有価証券売却益を計上したことから、前期に対して9百万円減少しました。当期は法人税等調整額12百万円を計上したことから、当期純損失8百万円となり前年同期の当期純損失5百万円に対して3百万円の減益となりました。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第6次3ヵ年経営計画」の最終年度である2023年3月期において営業利益率6%以上を当初目標としております。当事業年度につきましては0.3%(前年同期比0.1%減)と厳しい結果となりました。「第6次3ヵ年経営計画」では最終年度である2023年3月期において売上高4,019百万円、営業利益239百万円、営業利益率6%以上、また、一人当り労働生産性30%アップを当初目標としております。新型コロナウイルス感染症の影響もあり厳しい状況下ではありますが、増収は当社の優先課題であり、新型コロナウイルス感染症の影響が期中で収束し、回復傾向になると想定して目標を設定しております。翌事業年度からは一層拡販の取り組みを行い、継続して利益を生み出す企業体質を構築し、復配を実現したいと考えております。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、第2「事業の状況」2「事業等のリスク」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」①財政状態及び経営成績の状況に記載のとおりであります。
チェーン事業につきましては、市場の多様なニーズにより多く・迅速に対応するため、老朽化した設備を更新してまいります。
金属射出成形事業につきましては、既存分野からの安定的な受注量を確保し、新たな分野の開拓に向けて積極的に営業活動を行ってまいります。
不動産賃貸事業につきましては、改修したビル管理を維持し、安定した賃貸収益を維持してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当事業年度のキャッシュ・フローの状況については、第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」②キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、設備投資に必要な資金ならびにその他の所要資金には手元資金を充当することを基本的な方針とし、必要な都度、金融機関からの借入による資金調達を行うこととしております。当事業年度におきましては、老朽化した設備の更新費用の借入を行ってきました。当事業年度末の借入残高は1,186百万円となっております。翌事業年度におきましても、生産性向上に向けて老朽化した設備の更新を行う予定であり、また、新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し手元流動性を高めるため、金融機関より借入を行う予定であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に繰延税金資産の回収可能性等であり、見積り評価については、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる基準等に基づき行っております。新型コロナウイルス感染症拡大による影響は、翌事業年度中にはある程度収束し、翌々事業年度には回復傾向になると想定して行っておりますが、今後の経過によっては、会計上の見積りの結果に影響を及ぼす可能性があります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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