四半期報告書-第82期第2四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/15 15:17
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1)経営成績の分析
2022年第2四半期の世界経済は、パンデミックからの経済活動の回復局面におけるインフレが進むなか、ロシア・ウクライナ情勢による一次産品の供給リスクや物流費の高騰、中国をはじめとしたコロナ再流行によるグローバル・サプライチェーンの混乱など、低成長とインフレの高止まりが長引きかねない不透明な情勢下にあります。そのようななか、エネルギー関連などの事業機会が拡がる一方、原材料・部品などの調達リスクは前年からさらに高まっており、当社グループを取り巻く経営環境はより一層先行きが不透明な状況となっています。
インダストリアル事業は、世界的なエネルギー価格高騰のなか、エネルギー関連の上流分野の投資環境が好転し、また脱炭素関連や医薬、半導体関連の投資も引き続き堅調で、受注は拡大しています。航空宇宙事業は、小型機(単通路機)を中心とした航空機需要の回復が一層顕著となり、主力のカスケードを中心に製品出荷は回復しつつあります。中・大型機の需要回復は依然時間を要すると見込まれますが、コロナ禍からの回復に向けた航空機産業のサプライチェーンの見直しに伴う新規の引合いが増加しています。メディカル事業は、個人用血液透析装置の前年からの特需が一巡したことや部品不足による納期調整が継続したことで、国内向け血液透析装置販売が減少し、収益面でも半導体など原材料・部品の予想を上回る供給不足と価格高騰によって大きく減益となりました。また、ヘルスケア事業は、据置型装置の販売が低迷しているため、直近の需要動向と競争環境を踏まえ、棚卸資産の一部について評価損約15億円を計上しています。
この結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループ業績は、受注高 114,039百万円(前年同期比21.2%増)、売上収益 87,554百万円(同12.9%増)、営業利益 △286百万円(前年同四半期は営業利益3,584百万円)、円安による為替差益を含めた税引前四半期利益は 3,248百万円(同21.2%減)となりました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は 1,911百万円(同153.3%増)となり前年同期比では大きく増加しましたが、これは、当社の連結子会社に対する法人所得税につき税務当局からの更正による追徴請求を受けたことによって、昨年度、法人所得税費用として約17億円を計上したことによるものです。
セグメントの業績を示すと、次のとおりです。
工 業 部 門
工業部門は、産業用ポンプ・コンプレッサー・発電プラント向け水質調整装置・電子部品製造関連装置等を手掛けるインダストリアル事業、民間航空機向け炭素繊維強化樹脂(CFRP)成形品等を手掛ける航空宇宙事業、及び深紫外線LED事業で構成しています。
<インダストリアル事業>経済活動の正常化に加え、ロシア・ウクライナ情勢による資源価格の高騰が続くなか、原油・ガス採掘など上流分野、LNGの受入基地などの投資決定が進んでいます。
Clean Energy & Industrial Gasグループ(以下、CE&IGグループ)は、受注ではLNG燃料船向けの燃料供給装置は堅調、産業ガス関連も好調に推移しており、売上収益も前年から増加しましたが、人件費の上昇や旺盛な受注に対応するための体制整備等の先行費用の増加で、前年からは減益となりました。
一方、LEWA社は2022年8月1日付で株式譲渡を完了し、以降は当社の連結範囲から除外されることになります。LEWA社は、足元では、エネルギー分野の受注回復に加え、石油化学市場、医薬分野なども好調な受注を維持しており、既受注案件の生産・出荷を確実に進めアフターセールス事業も伸長した結果、LEWA社全体で増収増益となりました。その他、電子部品製造機器事業は、スマートフォン向けの半導体需要は低調のなか、EV等の半導体需要は堅調で、ハイエンドのMLCC用装置の受注は好調に推移しています。
<航空宇宙事業>民間航空機需要は、中・大型機(双通路機)の回復は依然時間を要すると見込まれるものの、小型機(単通路機)の需要回復が顕著で、主力のカスケードの出荷の増加によって収益性は回復傾向にあります。航空機産業におけるコロナ後のサプライチェーンの再構築・見直しが進んでいることから、従来、中・大型機向けの部品生産を主力としていたベトナム・ハノイ工場においてエアバス製小型機 A220向けの新規部品の受注を獲得する等、足元の事業環境の変化に応じた取組みを進めています。次世代交通手段eVTOLや水素を燃料とする航空機の実用化、商業用小型人工衛星といった新市場創出へ向けた取り組みも本格化しており、事業領域の拡大と技術力、生産体制の強化による航空関連部品メーカーとしての地位の向上を図ってまいります。
以上の結果、工業部門の受注高は75,373百万円(前年同期比30.4%増)、売上収益は51,322百万円(同18.1%増)、セグメント利益は1,605百万円(同26.7%減)となりました。
医 療 部 門
<メディカル事業>血液透析事業は、国内市場では、昨年拡大した個人用血液透析装置需要が一巡するなか、半導体等の部品不足による納期調整で装置販売は減少しました。血液回路や粉末型人工腎臓透析用剤など消耗品販売は、引き続き堅調に推移しています。一方、海外市場は、中国販売が好調を継続、他市場の出荷も現地在庫を基に堅調に推移しました。収益面では、国内市場の血液透析装置の減収、原材料・部品価格の高騰、物流費の高騰、欧州等の血液回路の緊急空輸費などで、事業全体としては大きく減益となりました。原材料・部品の調達リスクが継続しており厳しい事業環境のなか、コスト削減に向けた施策等の見直しを進めてまいります。
CRRT事業は、中国のコロナ再拡大に伴う装置、消耗品需要の急拡大で、好調に推移しました。また、深紫外線LED技術を活用したヘルスケア事業は、据置型装置は、厳しい競争環境のなかキャンペーン等の販売施策を強化するも大幅な販売減少となりました。組込型は交通機関や建設不動産などインフラ分野の事業拡大を順調に進めています。なお、据置型については、直近の需要動向や競争環境を踏まえ今後の販売予測を見直した結果、棚卸資産の一部について評価損約15億円を計上しております。
以上の結果、医療部門の受注高は38,885百万円(前年同期比3.9%増)、売上収益は36,450百万円(同2.8%増)、セグメント利益は34百万円(同99.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
2022年3月14日に当社グループの工業部門セグメントに属する連結子会社であるLEWA GmbH及びGeveke B.V.の全株式を売却する株式譲渡契約をスウェーデンに本拠を置く世界規模の産業機械企業グループであるアトラスコプコ(Atlas Copco AB)との間で締結したことに伴い、LEWA GmbH及びGeveke B.V.の資産及び負債を売却目的で保有する資産及び売却目的で保有する資産に直接関連する負債に振替えておりますが、以下の財政状態の分析においては、振替前の価額を基礎としております。
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は324,197百万円となり、前連結会計年度末に比べて25,234百万円増加しました。現金及び現金同等物及びたな卸資産の増加が主な要因です。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は214,576百万円となり、前連結会計年度末に比べて9,813百万円増加しました。前受金の増加が主な要因です。
当第2四半期連結会計期間末の資本合計は109,620百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,420百万円増加しました。在外営業活動体の換算差額の影響が主な要因です。
(3)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて5,796百万円増加しましたが、当社グループの工業部門セグメントに属する連結子会社であるLEWA GmbH及びGeveke B.V.の資産を売却目的で保有する資産に振替えており21,289百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは+8,154百万円となりました。これは主に減価償却費及び償却費の計上及び営業債権及びその他の債権の減少による増加要因があった一方、たな卸資産の増加による減少要因があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは△2,597百万円となりました。有形固定資産の取得による支出が主な要因です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは△3,365百万円となりました。借入金の返済による支出が借入れによる収入を上回ったことが主な要因です。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,159百万円です。

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