有価証券報告書-第96期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の自動車業界を取り巻く事業環境は、北米、中国といった大規模市場において、新車販売台数が落ち込み、世界全体としても、前期に比べマイナスとなりました。一方、国内においては、新型車の販売等により、前期を上回る販売台数となりました。
このような状況の中、当社グループは「真の競争力を身につけ、新たな価値を提案できる元気な会社」をめざし、グループ競争力の強化、革新的な技術開発、ものづくり力の強化など競争力強化に向けた取り組みを推進しました。
売上収益については、下期において中国市場の減速等による落ち込みがあったものの、上期においてオートマチックトランスミッションや車体部品等の販売が好調に推移したことにより、前連結会計年度(3兆9,089億円)に比べ3.4%増の4兆431億円と過去最高となりました。
利益については、売上増加や合理化努力等の増益要因があったものの、先行投資に係る償却費と研究開発費の増加に加え、品質関連費用等の固定費の増加により、営業利益は前連結会計年度(2,538億円)に比べ19.0%減の2,055億円、税引前利益は前連結会計年度(2,681億円)に比べ18.9%減の2,174億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前連結会計年度(1,345億円)に比べ18.2%減の1,101億円となりました。
また、当連結会計年度末の資産については、有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末(3兆5,279億円)に比べ6.3%増の3兆7,518億円となりました。負債については、借入金が増加したことなどにより、前連結会計年度末(1兆7,247億円)に比べ8.9%増の1兆8,782億円となりました。資本については、前連結会計年度末(1兆8,031億円)に比べ3.9%増の1兆8,736億円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(ⅰ)アイシン精機グループ
車体部品の販売が増加したことなどにより、売上収益は前連結会計年度(1兆7,762億円)に比べ0.4%増の1兆7,826億円となりました。営業利益は合理化努力などの増益要因があったものの、先行投資に係る償却費と研究開発費の増加などにより、前連結会計年度(780億円)に比べ14.1%減の670億円となりました。
(ⅱ)アイシン高丘グループ
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(2,957億円)に比べ8.5%増の3,207億円となりました。営業利益は売上増加、合理化努力などにより、前連結会計年度(119億円)に比べ12.9%増の135億円となりました。
(ⅲ)アイシン・エィ・ダブリュグループ
下期において中国市場の減速等による落ち込みがあったものの、上期においてオートマチックトランスミッションの販売が好調に推移したことにより、売上収益は前連結会計年度(1兆6,212億円)に比べ3.4%増の1兆6,758億円となりました。営業利益は合理化努力などの増益要因があったものの、研究開発費や生産準備費用の増加などにより、前連結会計年度(1,419億円)に比べ27.0%減の1,036億円となりました。
(ⅳ)アドヴィックスグループ
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(5,865億円)に比べ2.4%増の6,004億円となりました。営業利益は研究開発費の増加などの減益要因があったものの、売上増加、合理化努力などにより、前連結会計年度(101億円)に比べ17.1%増の118億円となりました。
(ⅴ)その他
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(2,215億円)に比べ6.4%増の2,357億円となり、営業利益は前連結会計年度(125億円)に比べ16.4%減の104億円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況について、現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、営業活動により3,549億円の増加、投資活動により4,144億円の減少、財務活動により131億円の増加、現金及び現金同等物に係る換算差額により29億円の減少の結果、当連結会計年度末には3,571億円となり、前連結会計年度末(4,065億円)に比べ493億円(12.1%)の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度(3,115億円)に比べ433億円(13.9%)増加し、3,549億円となりました。これは、税引前利益が506億円減少し、棚卸資産の増減額が265億円増加したものの、営業債務及びその他の債務の増減額が669億円増加したことや、営業債権及びその他の債権の増減額が519億円減少したことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、前連結会計年度(2,293億円)に比べ1,851億円(80.7%)増加し、4,144億円となりました。これは有形固定資産の取得による支出が1,218億円増加したことに加え、定期預金等の増減額が420億円増加したことや、投資の取得による支出が110億円増加したことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は、前連結会計年度(736億円の減少)に比べ867億円(117.9%)増加し、131億円となりました。これは、社債の償還による支出が99億円増加したものの、借入とその返済による収支が397億円増加したことや、自己株式の取得による支出が594億円減少したことなどによります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(ⅰ)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部取引消去前の数値によっています。
(注2) 上記金額には、外部仕入先等からの仕入高が含まれています。
(ⅱ)受注実績
主要な事業である自動車部品製造・販売について、当社グループのすべてのセグメントは、トヨタ自動車㈱をはじめとした大手自動車メーカーより、約3ヶ月前後の予約的発注指示を受け、生産能力を勘案し生産計画を立て、生産を行っています。
(ⅲ)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部取引消去前の数値によっています。
(注2) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。
なお、割合はセグメント間の内部取引消去後の総販売実績に対して記載しています。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用する重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記」に記載しています。
② 経営成績の分析
当連結会計年度の売上収益は前連結会計年度に比べ3.4%増の4兆431億円、営業利益は19.0%減の2,055億円、税引前利益は18.9%減の2,174億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は18.2%減の1,101億円となりました。
以下、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析します。
(ⅰ)売上収益
当連結会計年度の売上収益4兆431億円を事業の種類ごとに見ると、自動車部品事業では前連結会計年度に比べ3.4%増の3兆9,158億円となりました。その商品分野ごとの内訳としては、エンジン関連では2.4%増の3,854億円、ドライブトレイン関連では3.1%増の1兆8,656億円、ブレーキ及びシャシー関連では5.7%増の7,114億円、ボディ関連では3.7%増の7,867億円、情報関連他では1.3%減の1,666億円となりました。また、住生活・エネルギー関連事業では前連結会計年度に比べ2.6%増の586億円、その他事業では5.0%増の685億円となりました。
(ⅱ)売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は前連結会計年度(3兆3,719億円)に比べ5.1%増の3兆5,452億円となり、売上収益に対する割合は86.3%から87.7%に上昇しました。これは、研究開発費や償却費、人件費が増加したことなどによります。
販売費及び一般管理費は、運賃及び荷造費や人件費の増加などにより、前連結会計年度(2,895億円)に比べ5.9%増の3,065億円となり、売上収益に対する割合は7.4%から7.6%に上昇しました。
(ⅲ)その他の収益、その他の費用
その他の収益は前連結会計年度(184億円)に比べ47.7%増の271億円となりました。これは、補助金収入が増加したことなどによります。
その他の費用は、前連結会計年度(120億円)に比べ7.1%増の128億円となりました。
(ⅳ)法人所得税費用
当連結会計年度の法人所得税費用は、前連結会計年度(728億円)に比べ19.9%減少し、583億円となりました。
(ⅴ)非支配持分に帰属する当期利益
当連結会計年度の非支配持分に帰属する当期利益は、前連結会計年度(607億円)に比べ19.4%減少し、490億円となりました。
(ⅵ)親会社の所有者に帰属する当期利益
当連結会計年度の親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度(1,345億円)に比べ18.2%減少して1,101億円となり、基本的1株当たり当期利益も490円22銭から408円64銭に減少しました。
③ 資本の財源及び資金の流動性
(ⅰ)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
(ⅱ)資金需要
当社グループの資金需要の主なものは、新商品・改良商品への投資、生産能力の増強及び新技術・新商品等の研究開発です。さらなるグローバル化の進展、次世代を担う新技術・新商品の開発等による資金需要が見込まれるため、長期資金の調達を実行する可能性があります。
(ⅲ)財務政策
当社グループの資本政策については、「財務の安全性」と「資本の効率性」のバランスをとりながら、企業価値の向上を目指すことを基本方針としています。
「財務の安全性」については、格付機関による評価をひとつの目安とし、長期借入債務に対しての高い信用格付けを維持することにより、低コストでの外部資金調達が可能になるよう努めています。
一方、「資本の効率性」については、上記格付けが維持できる範囲で、負債による資金調達を優先し、資本の規模を抑制することで、全体の資本コストの低減をはかっています。
上記の方針に基づき、負債と資本のバランスに配慮しながら、適切で柔軟な資金調達を行うよう努めています。
なお、当社グループは、保有する換金性の高い流動性資産、営業活動によるキャッシュ・フロー、社債の発行と金融機関からの借入れなどの財務活動によるキャッシュ・フローにより、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えています。
(3)経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報
IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりです。なお、当社は日本基準に基づく連結財務諸表を作成していないため、差異の金額は概算額で記載しています。
(開発費の資産計上)
日本基準では費用処理していた一部の開発費について、IFRSでは資産計上要件を満たすことから無形資産に計上しています。この影響により、IFRSでは日本基準に比べて無形資産が13,227百万円増加しています。
(退職給付に係る費用)
数理計算上の差異及び過去勤務費用について、日本基準では発生時にその他の包括利益として認識し、発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数により費用処理していましたが、IFRSでは数理計算上の差異は、発生時にその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金へ振替え、過去勤務費用は発生時の純損益として認識しています。この影響により、IFRSでは日本基準に比べて売上原価並びに販売費及び一般管理費が1,388百万円減少しています。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の自動車業界を取り巻く事業環境は、北米、中国といった大規模市場において、新車販売台数が落ち込み、世界全体としても、前期に比べマイナスとなりました。一方、国内においては、新型車の販売等により、前期を上回る販売台数となりました。
このような状況の中、当社グループは「真の競争力を身につけ、新たな価値を提案できる元気な会社」をめざし、グループ競争力の強化、革新的な技術開発、ものづくり力の強化など競争力強化に向けた取り組みを推進しました。
売上収益については、下期において中国市場の減速等による落ち込みがあったものの、上期においてオートマチックトランスミッションや車体部品等の販売が好調に推移したことにより、前連結会計年度(3兆9,089億円)に比べ3.4%増の4兆431億円と過去最高となりました。
利益については、売上増加や合理化努力等の増益要因があったものの、先行投資に係る償却費と研究開発費の増加に加え、品質関連費用等の固定費の増加により、営業利益は前連結会計年度(2,538億円)に比べ19.0%減の2,055億円、税引前利益は前連結会計年度(2,681億円)に比べ18.9%減の2,174億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前連結会計年度(1,345億円)に比べ18.2%減の1,101億円となりました。
また、当連結会計年度末の資産については、有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末(3兆5,279億円)に比べ6.3%増の3兆7,518億円となりました。負債については、借入金が増加したことなどにより、前連結会計年度末(1兆7,247億円)に比べ8.9%増の1兆8,782億円となりました。資本については、前連結会計年度末(1兆8,031億円)に比べ3.9%増の1兆8,736億円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(ⅰ)アイシン精機グループ
車体部品の販売が増加したことなどにより、売上収益は前連結会計年度(1兆7,762億円)に比べ0.4%増の1兆7,826億円となりました。営業利益は合理化努力などの増益要因があったものの、先行投資に係る償却費と研究開発費の増加などにより、前連結会計年度(780億円)に比べ14.1%減の670億円となりました。
(ⅱ)アイシン高丘グループ
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(2,957億円)に比べ8.5%増の3,207億円となりました。営業利益は売上増加、合理化努力などにより、前連結会計年度(119億円)に比べ12.9%増の135億円となりました。
(ⅲ)アイシン・エィ・ダブリュグループ
下期において中国市場の減速等による落ち込みがあったものの、上期においてオートマチックトランスミッションの販売が好調に推移したことにより、売上収益は前連結会計年度(1兆6,212億円)に比べ3.4%増の1兆6,758億円となりました。営業利益は合理化努力などの増益要因があったものの、研究開発費や生産準備費用の増加などにより、前連結会計年度(1,419億円)に比べ27.0%減の1,036億円となりました。
(ⅳ)アドヴィックスグループ
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(5,865億円)に比べ2.4%増の6,004億円となりました。営業利益は研究開発費の増加などの減益要因があったものの、売上増加、合理化努力などにより、前連結会計年度(101億円)に比べ17.1%増の118億円となりました。
(ⅴ)その他
国内外の得意先への販売増加などにより、売上収益は前連結会計年度(2,215億円)に比べ6.4%増の2,357億円となり、営業利益は前連結会計年度(125億円)に比べ16.4%減の104億円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況について、現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、営業活動により3,549億円の増加、投資活動により4,144億円の減少、財務活動により131億円の増加、現金及び現金同等物に係る換算差額により29億円の減少の結果、当連結会計年度末には3,571億円となり、前連結会計年度末(4,065億円)に比べ493億円(12.1%)の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前連結会計年度(3,115億円)に比べ433億円(13.9%)増加し、3,549億円となりました。これは、税引前利益が506億円減少し、棚卸資産の増減額が265億円増加したものの、営業債務及びその他の債務の増減額が669億円増加したことや、営業債権及びその他の債権の増減額が519億円減少したことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、前連結会計年度(2,293億円)に比べ1,851億円(80.7%)増加し、4,144億円となりました。これは有形固定資産の取得による支出が1,218億円増加したことに加え、定期預金等の増減額が420億円増加したことや、投資の取得による支出が110億円増加したことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は、前連結会計年度(736億円の減少)に比べ867億円(117.9%)増加し、131億円となりました。これは、社債の償還による支出が99億円増加したものの、借入とその返済による収支が397億円増加したことや、自己株式の取得による支出が594億円減少したことなどによります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(ⅰ)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前期比増減率(%) |
| アイシン精機グループ | 1,787,310 | 0.5 |
| アイシン高丘グループ | 321,848 | 8.5 |
| アイシン・エィ・ダブリュグループ | 1,689,147 | 4.2 |
| アドヴィックスグループ | 603,464 | 2.8 |
| その他 | 236,019 | 6.5 |
| 合計 | 4,637,790 | 3.0 |
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部取引消去前の数値によっています。
(注2) 上記金額には、外部仕入先等からの仕入高が含まれています。
(ⅱ)受注実績
主要な事業である自動車部品製造・販売について、当社グループのすべてのセグメントは、トヨタ自動車㈱をはじめとした大手自動車メーカーより、約3ヶ月前後の予約的発注指示を受け、生産能力を勘案し生産計画を立て、生産を行っています。
(ⅲ)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前期比増減率(%) |
| アイシン精機グループ | 1,782,611 | 0.4 |
| アイシン高丘グループ | 320,768 | 8.5 |
| アイシン・エィ・ダブリュグループ | 1,675,883 | 3.4 |
| アドヴィックスグループ | 600,464 | 2.4 |
| その他 | 235,724 | 6.4 |
| 合計 | 4,615,452 | 2.5 |
(注1) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部取引消去前の数値によっています。
(注2) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。
なお、割合はセグメント間の内部取引消去後の総販売実績に対して記載しています。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| トヨタ自動車㈱ | 1,153,250 | 29.5 | 1,160,402 | 28.7 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用する重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記」に記載しています。
② 経営成績の分析
当連結会計年度の売上収益は前連結会計年度に比べ3.4%増の4兆431億円、営業利益は19.0%減の2,055億円、税引前利益は18.9%減の2,174億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は18.2%減の1,101億円となりました。
以下、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因について分析します。
(ⅰ)売上収益
当連結会計年度の売上収益4兆431億円を事業の種類ごとに見ると、自動車部品事業では前連結会計年度に比べ3.4%増の3兆9,158億円となりました。その商品分野ごとの内訳としては、エンジン関連では2.4%増の3,854億円、ドライブトレイン関連では3.1%増の1兆8,656億円、ブレーキ及びシャシー関連では5.7%増の7,114億円、ボディ関連では3.7%増の7,867億円、情報関連他では1.3%減の1,666億円となりました。また、住生活・エネルギー関連事業では前連結会計年度に比べ2.6%増の586億円、その他事業では5.0%増の685億円となりました。
(ⅱ)売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は前連結会計年度(3兆3,719億円)に比べ5.1%増の3兆5,452億円となり、売上収益に対する割合は86.3%から87.7%に上昇しました。これは、研究開発費や償却費、人件費が増加したことなどによります。
販売費及び一般管理費は、運賃及び荷造費や人件費の増加などにより、前連結会計年度(2,895億円)に比べ5.9%増の3,065億円となり、売上収益に対する割合は7.4%から7.6%に上昇しました。
(ⅲ)その他の収益、その他の費用
その他の収益は前連結会計年度(184億円)に比べ47.7%増の271億円となりました。これは、補助金収入が増加したことなどによります。
その他の費用は、前連結会計年度(120億円)に比べ7.1%増の128億円となりました。
(ⅳ)法人所得税費用
当連結会計年度の法人所得税費用は、前連結会計年度(728億円)に比べ19.9%減少し、583億円となりました。
(ⅴ)非支配持分に帰属する当期利益
当連結会計年度の非支配持分に帰属する当期利益は、前連結会計年度(607億円)に比べ19.4%減少し、490億円となりました。
(ⅵ)親会社の所有者に帰属する当期利益
当連結会計年度の親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度(1,345億円)に比べ18.2%減少して1,101億円となり、基本的1株当たり当期利益も490円22銭から408円64銭に減少しました。
③ 資本の財源及び資金の流動性
(ⅰ)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
(ⅱ)資金需要
当社グループの資金需要の主なものは、新商品・改良商品への投資、生産能力の増強及び新技術・新商品等の研究開発です。さらなるグローバル化の進展、次世代を担う新技術・新商品の開発等による資金需要が見込まれるため、長期資金の調達を実行する可能性があります。
(ⅲ)財務政策
当社グループの資本政策については、「財務の安全性」と「資本の効率性」のバランスをとりながら、企業価値の向上を目指すことを基本方針としています。
「財務の安全性」については、格付機関による評価をひとつの目安とし、長期借入債務に対しての高い信用格付けを維持することにより、低コストでの外部資金調達が可能になるよう努めています。
一方、「資本の効率性」については、上記格付けが維持できる範囲で、負債による資金調達を優先し、資本の規模を抑制することで、全体の資本コストの低減をはかっています。
上記の方針に基づき、負債と資本のバランスに配慮しながら、適切で柔軟な資金調達を行うよう努めています。
なお、当社グループは、保有する換金性の高い流動性資産、営業活動によるキャッシュ・フロー、社債の発行と金融機関からの借入れなどの財務活動によるキャッシュ・フローにより、当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えています。
(3)経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報
IFRSにより作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりです。なお、当社は日本基準に基づく連結財務諸表を作成していないため、差異の金額は概算額で記載しています。
(開発費の資産計上)
日本基準では費用処理していた一部の開発費について、IFRSでは資産計上要件を満たすことから無形資産に計上しています。この影響により、IFRSでは日本基準に比べて無形資産が13,227百万円増加しています。
(退職給付に係る費用)
数理計算上の差異及び過去勤務費用について、日本基準では発生時にその他の包括利益として認識し、発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数により費用処理していましたが、IFRSでは数理計算上の差異は、発生時にその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金へ振替え、過去勤務費用は発生時の純損益として認識しています。この影響により、IFRSでは日本基準に比べて売上原価並びに販売費及び一般管理費が1,388百万円減少しています。