有価証券報告書-第92期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/30 12:48
【資料】
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【項目】
157項目
(1) 経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けました。いち早く景気回復した中国をはじめ、各国での経済対策やワクチン接種普及などにより、世界経済の回復の兆しは見えるものの、新型コロナウイルス感染症の終息は見えておらず、依然として楽観視できない景気状況となっております。
日本経済においても、下期からは回復基調となったものの、経済活動の自粛や制限などにより、個人消費や企業活動が落ち込みました。
このような状況のもとで、当社グループはグローバル市場で積極的な販売活動を行ってまいりましたが、当連結会計年度における売上高は33,609百万円と前年同期と比べ7,048百万円の減少(前年同期比17.3%減)となりました。営業損失は478百万円(前年同期は586百万円の営業利益)、経常損失は255百万円(前年同期は532百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は減損損失及び特別調査費用等の計上などにより1,579百万円(前年同期は345百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(輸送機器用事業)
輸送機器用事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受け、国内・海外とも売上高が減少しました。
その結果、売上高は23,791百万円と前年同期と比べ6,060百万円の減少(前年同期比20.3%減)となり、セグメント損失は345百万円(前年同期は873百万円のセグメント利益)となりました。
(一般産業用事業)
一般産業用事業においては、中国のコロナ禍終息後、ロボット、工作機械、スマホ・PCなどの電子機器の製造装置全般の設備投資が加速したことにより、好調な業界もありましたが、前期からの米中貿易摩擦問題による景気低迷に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、全般的には売上高が減少となりました。
その結果、売上高は8,779百万円と前年同期と比べ676百万円の減少(前年同期比7.2%減)となりましたが、機種構成の影響や固定費削減により、セグメント損失は170百万円(前年同期は366百万円のセグメント損失)となりました。
(その他)
その他では、売上高が1,037百万円と前年同期と比べ311百万円の減少(前年同期比23.1%減)となりました。セグメント利益は37百万円と前年同期と比べ41百万円の減少(前年同期比52.5%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フロー計算書 要約
科目前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)
現金・現金同等物期首残高5,3755,849
営業活動によるキャッシュ・フロー2,3441,160
投資活動によるキャッシュ・フロー△2,161△1,723
財務活動によるキャッシュ・フロー2401,560
現金・現金同等物に係る換算差額等△52△84
現金・現金同等物増減額370912
現金・現金同等物期末残高5,8496,762

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ912百万円増加し、6,762百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,160百万円(前年同期比1,183百万円減)となりました。これは主に税金等調整前当期純損失1,276百万円と減価償却費1,538百万円及びたな卸資産の増減額1,089百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,723百万円(前年同期比437百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,603百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1,560百万円(前年同期比1,319百万円増)となりました。これは主に短期借入による収入によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
イ. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
輸送機器用事業(百万円)20,53676.45
一般産業用事業(百万円)7,94598.17
報告セグメント計(百万円)28,48181.48
その他(百万円)46189.61
合計(百万円)28,94281.60

(注) 1.金額は販売価格によります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ. 受注実績
当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても構造等は一様でありません。また当社グループの販売高の多数を占める自動車業界向け部品については、納入先から指示される生産計画を基に、当社グループの生産能力等を勘案して生産を行っております。
ハ. 販売実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
輸送機器用事業(百万円)23,79179.70
一般産業用事業(百万円)8,77992.85
報告セグメント計(百万円)32,57182.86
その他(百万円)1,03776.90
合計(百万円)33,60982.66

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.総販売実績に対して10%以上に該当する販売先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において提出会社が判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表における重要な見積りの判断に大きく影響を及ぼすと考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響等不確実性が大きく、将来の業績予測等に反映させることが難しい要素もありますが、現時点において入手可能な情報を基に検証等を行っております。
(固定資産の減損処理)
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。
(繰延税金資産)
繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異、繰越欠損金の一部が将来課税所得に対して利用できる可能性を考慮しております。繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩し、予測される将来課税所得およびタックス・プランニングを考慮しております。
当社グループでは、過去の課税所得水準および将来の事業計画を元に繰延税金資産が計上可能な期間における将来課税所得の予測を作成し繰延税金資産を算定しており、その算定は合理的に行われたものと考えておりますが、当社グループをとりまく市場の動向や経済情勢により、将来課税所得の予測は変動する可能性があります。
(退職給付に係る費用及び負債)
退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率、年金資産の長期期待運用収益率等に基づいて計算しております。割引率は退職給付の支払見込期間及び支払見込期間ごとの金額を反映した単一の加重平均割引率を使用し、また、年金資産の長期期待運用収益率は、過去の運用実績及び将来見通し等を基礎として設定しております。割引率及び長期期待運用収益率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。
経営成績の分析
(売上高及び営業損益)
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ、7,048百万円減少し、33,609百万円となりました。当連結会計年度における売上原価は、売上高の減少等により、5,589百万円減少の29,073百万円(前年同期比16.1%減)となりました。当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ、393百万円減少し、5,014百万円(前年同期比7.3%減)となりました。その結果、当連結会計年度の営業損失は478百万円(前年同期は586百万円の営業利益)となりました。
(為替変動の影響)
当社グループの海外売上高は18,107百万円で、連結売上高に占める海外売上比率は53.9%となっており、そのほとんどを米ドル・ユーロ・中国元・タイバーツ建てで取引しております。また、在外子会社の財務諸表は外貨建てで作成されているため、外国通貨に対する円高は売上の減少、円安は売上の増加に影響する傾向があります。
(営業外損益及び経常損益)
当連結会計年度における営業外損益は、前連結会計年度に比べ277百万円利益(純額)が増加し、223百万円の利益(純額)となりました。これは主として雇用調整助成金と補助金収入の増加によるものであります。その結果、経常損失は、前連結会計年度に比べ788百万円減少し、255百万円(前年同期は532百万円の経常利益)となりました。
(特別損益)
当連結会計年度における特別損益は、前連結会計年度に比べ1,258百万円利益(純額)が減少し、1,021百万円損失(純額)となりました。これは主として特別調査費用等と減損損失の増加によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は、1,579百万円(前年同期は345百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度末の資産につきましては、流動資産は主に、商品及び製品の減少等により26,979百万円(前期末比1,201百万円減)となりました。固定資産は主に、投資有価証券の増加等により15,041百万円(前期末比675百万円増)となりました。その結果、総資産は42,020百万円(前期末比525百万円減)となりました。
(負債の部)
負債につきましては、流動負債は主に、短期借入金の増加等により21,034百万円(前期末比249百万円増)となり、固定負債は主に、長期借入金の増加等により5,706百万円(前期末比490百万円増)となりました。その結果、負債合計は26,740百万円(前期末比739百万円増)となりました。
(純資産の部)
純資産につきましては、利益剰余金の減少等により15,280百万円(前期末比1,264百万円減)となりました。
キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、材料仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は15,349百万円となっており、現金及び現金同等物の残高は6,762百万円となっております。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、緊急時における安定的な資金調達の体制を構築するため、取引金融機関との間で当座貸越枠の増枠契約を締結しております。
経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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