四半期報告書-第46期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 13:00
【資料】
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【項目】
32項目
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中で、各国の防疫措置により徐々に回復しつつあります。また積極的な財政・金融政策により世界経済の持ち直しの動きがあるものの、感染症による先行きの不確実性は極めて大きい状況であります。わが国経済においては、個人消費や生産活動など持ち直しの動きが見られますが、引き続き国内外の感染状況やそれを踏まえた各国の政策対応による影響などを注視する必要があります。
このような経営環境の中、当社グループにおきましては営業活動の制限や新規案件の延期など厳しい事業環境ではありますが、当社の強みやノウハウを活かした新製品の研究開発と国内生産の強化に取り組んでおり、国内外の経済活動の再開、お客様の生産活動の活発化、当社グループ海外工場の生産活動平常化に伴い販売も回復してまいりました。しかしながら、上期までの落ち込みを取り戻すまでには至らず前年同期比では減収減益となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は12,193百万円(前年同四半期比12.8%減少)となりました。利益面では営業利益が売上高の減少から1,828百万円(前年同四半期比27.0%減少)となり、経常利益は営業利益同様の理由により1,999百万円(前年同四半期比28.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,421百万円(前年同四半期比29.3%減少)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,385百万円減少し41,709百万円となりました。その主な要因は、自己株式の取得や配当金の支払いにより現金及び預金が2,225百万円減少したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ334百万円減少し11,206百万円となりました。その主な要因は、第1四半期で計上いたしました投資有価証券売却益216百万円の要因となる株式の売却や株価の下落により投資有価証券が318百万円減少したことなどによります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ73百万円減少し3,792百万円となりました。その主な要因は、法人税等の支払などにより未払法人税等が229百万円減少したことなどによります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,646百万円減少し49,123百万円となりました。その主な要因は、自己株式が新規取得により1,841百万円増加、利益剰余金が配当金の支払い等により445百万円減少したことなどによります。
(3)キャッシュ・フローについての分析
当第3四半期連結累計期間の連結キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前四半期純利益2,125百万円や売上債権の減少575百万円などのキャッシュ増加要因がありましたが、法人税等の支払額802百万円などのキャッシュ減少要因により2,011百万円の収入(前年同四半期3,074百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、定期預金の純減374百万円の収入、投資有価証券の売却による収入239百万円、有形固定資産の取得による支出474百万円などにより139百万円の収入(前年同四半期609百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、当社による配当金の支払1,866百万円、自己株式の取得による支出1,841百万円等により3,795百万円の支出(前年同四半期3,425百万円の支出)となりました。
以上の項目に換算差額を調整した結果、当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は1,683百万円減少し20,933百万円(前年同四半期21,159百万円)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は599百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。