四半期報告書-第71期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 15:06
【資料】
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【項目】
29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における経済状況は中国経済の成長鈍化による世界経済への影響や消費税増税等による国内消費の縮小が懸念されたものの、政府による財政・金融政策の効果等により回復基調で推移いたしました。このような状況のもと、当社グループの主要顧客である半導体・液晶市場に加えて自動車市場も堅調に推移し、受注高7,255百万円(前年同期比1,603百万円、28.4%増)、売上高6,658百万円(前年同期比1,229百万円、22.7%増)となりました。利益面に関しては、前年同期に比較して増収となったものの、残念ながら経常損失額を縮小するレベルでの回復結果となりました。主な理由としては、利益率の低い製品の売上が増加したこと、人件費、電力料等の増加を主因とし売上原価が前年同期比1,114百万円増加したこと、販売費及び一般管理費が前年同期比75百万円増加したこと等に加え、8月に実施した基幹情報システムの全面刷新により生産面で混乱が発生、受注や売上にも影響を及ぼし、収益の足を引っ張る要因となってしまいました。結果として、経常損失106百万円(前年同期は経常損失187百万円)、四半期純損失96百万円(本社土地売却益を計上した前年同期は四半期純利益1,047百万円)となりました。
セグメントの業績は以下のとおりです。
〇駆動システム
当事業セグメントの主要顧客である半導体・液晶市場が堅調に推移したことにより、受注高3,357百万円(前年同期比885百万円、35.8%増)、売上高3,019百万円(前年同期比618百万円、25.8%増)となりました。利益面では企業買収によるのれん償却等の影響はあったものの、営業利益52百万円(前年同期比5百万円、11.3%増)の結果となりました。
〇金型システム
新型ハイブリッド車向けのモーターコア受注が好調だったことにより、当事業セグメントの受注高は1,851百万円(前年同期比618百万円、50.1%増)、売上高は1,729百万円(前年同期比465百万円、36.9%増)の増収となりました。しかしながら、相対的に利益率の低い製品の売上が増加したことに加えて、前年同期には営業利益を計上していたマレーシアの子会社が大口顧客の生産低迷により営業赤字と不調であったことなどにより、営業損失178百万円(前年同期は営業損失164百万円)の結果となりました。
〇機工・計測システム
ツーリング事業譲渡による生産終了商品の集中的売上や好調な自動車業界向けのビジネスに支えられ、受注高は2,058百万円(前年同期比103百万円、5.3%増)、売上高は1,921百万円(前年同期比148百万円、8.4%増)と堅調に推移しました。しかしながら、構造改革によるコスト削減効果はこれから実現されることもあり、営業損失56百万円(前年同期の営業損失119百万円)と損失縮小レベルの結果となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比較して6百万円減の2,236百万円となりました。各キャッシュ・フロ-の状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
営業活動の結果、増加した資金は427百万円(前年同四半期14百万円の減少)となりました。これは主に棚卸資産の増加、税金等調整前当期純損失などにより資金が減少した一方、減価償却費、仕入債務の増加などにより資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
投資活動の結果、減少した資金は126百万円(前年同四半期2,431百万円の増加)となりました。これは主に有形固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
財務活動の結果、減少した資金は302百万円(前年同四半期2,147百万円の減少)となりました。これは主に長期借入金の返済を実行したこと等によるものであります。
(3)資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は17,786百万円となり、前連結会計年度末と比較して251百万円減少しました。これは主に仕掛品の増加等により流動資産が171百万円増加したのに対し、固定資産が423百万円減少したことによるものです。
一方負債合計額は9,924百万円となり、前連結会計年度末と比較して384百万円減少しました。これは主にファクタリング債務の増加等により流動負債が253百万円増加したのに対し、退職給付に係る負債の減少等により固定負債が637百万円減少したことによるものです。
また、当第2四半期連結会計期間末の純資産は7,861百万円となり、前連結会計年度末と比較して132百万円増加しました。これは主にその他有価証券評価差額金が91百万円増加したことによるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は141百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。