四半期報告書-第64期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/16 14:07
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的な経済活動の落ち込みが続きました。日本国内では外出自粛などの経済活動制限が緩和され、多少持ち直しの動きがみられますが、依然として厳しい状況にあります。また世界各国においても、政府による渡航制限、行動制限やロックダウン(都市封鎖)が延長・再発動されるなど経済活動は停滞し、また新型コロナウイルス感染症の終息も見えない中、先行きの不透明感が拭えない状況です。
このような状況の中、当社グループは2020年2月に「第7次中期経営計画(2020年12月期~2022年12月期)」を発表し、3つの基本戦略(ブランド戦略、基幹商品戦略、地域戦略)を策定いたしました。本中期経営計画では、この基本戦略を軸として、事業の成長はもちろん、私たちの存在意義である「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にする」を実現させるため、各施策の実行に取り組んでまいります。
当第3四半期連結累計期間における経営成績は以下のとおりです。
売上高は、738億38百万円(前年同期比4.8%減)となりました。利益につきましては、売上高の減少や販管費率の上昇等もあり、営業利益は126億61百万円(前年同期比8.8%減)、経常利益は135億69百万円(前年同期比3.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は93億65百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替換算レートは次のとおりです。 注:( )内は前年同期の為替換算レート
・米ドル:107.55円(109.12円)
・中国元: 15.37円( 15.89円)
従来、当社グループの報告セグメントは、「国内ベビー・ママ事業」、「子育て支援事業」、「ヘルスケア・介護事業」、「中国事業」、「シンガポール事業」及び「ランシノ事業」の6区分でしたが、2019年12月16日付の組織改正に伴い、第1四半期連結累計期間より、「国内ベビー・ママ事業」、「子育て支援事業」、「ヘルスケア・介護事業」及び「その他」の区分に含まれていた国内子会社による当社グループ外への製造販売事業を「日本事業」として集約し、計4区分となっております。
各区分における概況は以下のとおりです。
なお、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の算定方法に基づき算定した数値を用いて比較しております。
① 日本事業
当事業は、「国内ベビー・ママ」、「子育て支援」、「ヘルスケア・介護」等で構成されております。当事業の全体の売上高は339億91百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント利益は24億46百万円(同30.4%減)となりました。
ベビー・ママ向け用品につきましては、当第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、前年同期に比べ訪日外国人観光客数の著しい落ち込みが続いており、特にインバウンド需要の大きい商品群の売上高が前年同期を下回りました。一方新商品として、7月に電子レンジで50秒温めるだけで炊き立てのご飯が味わえる「赤ちゃんのやわらかパックごはん」を、8月にさく乳器に直接つないでさく乳でき、母乳保存の手間を軽減する「母乳フリーザーパックアダプター」を新発売しております。
ヘルスケア・介護用品につきましては、衛生意識の高まりから一部の商品で需要が高まったことなどから、当第3四半期連結累計期間においても、売上高が前年同期を上回っております。
子育て支援につきましては、全国71箇所にてサービスを展開しております。今後もサービス内容の質的向上を図りながら、事業を展開してまいります。
利益につきましては、主にベビー・ママ向け用品での売上高の減少や、プロダクトミックス悪化等により売上総利益率が低下したことなどが影響し、前年同期を下回っております。
なお、ダイレクト・コミュニケーションの一環である消費者向けイベントは、新型コロナウイルス感染症拡
大防止の観点からすべて中止とした一方、「一緒に乗り越えようFUNRIDEプロジェクト」として、with コロナ時代のママやパパの不安を和らげるため、webを通じたお出かけサポートコンテンツの提供や、ママ・プレママ向けオンラインセミナーの開催等をおこないました。
② 中国事業
当事業の売上高は272億57百万円(前年同期比0.3%減)、セグメント利益は97億29百万円(前年同期比0.8%減)となりました。
中国国内における新型コロナウイルス感染症の拡大は終息傾向となる中、都市部における物流機能もほぼ平常通りに回復し、企業活動や消費活動は戻りつつあります。当社が注力しているEコマースチャネルでは、引き続き順調に売上を伸ばしましたが、オフラインチャネルでは厳しい状況が続いております。
利益につきましても、売上高減少に伴う売上総利益の減少に加え、物流費の高止まり等もあり前年同期をわずかに下回っております。
なお、当事業の中国国内における現地通貨ベースでの売上高につきましては、主力の哺乳器、スキンケアの販売が好調であり、全体では前年同期を上回る結果となっております。
③ シンガポール事業
当事業の売上高は96億17百万円(前年同期比7.3%減)、セグメント利益は17億45百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
当事業が管轄するASEAN地域及びインドでは、新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、依然として大きな影響が生じております。特にインドでは、当社販売拠点及び工場が3月下旬から5月末まで約8週間の操業停止となり、感染拡大が深刻化している現在も限られた範囲で操業しております。マレーシアの当社販売拠点は3月下旬から5月中旬まで約7週間の操業停止となり、現在は営業活動を再開し売上は少しずつ回復しておりますが、従来の水準には至っておりません。そのほかの国・地域でも、一部を除き、外出自粛や企業活動の停滞などの影響を強く受け、売上高は前年同期を下回っている状況です。
利益につきましては、一部工場の稼働増による原価率改善等はあるものの、売上高の減少による売上総利益の低下を補いきれず、前年同期をわずかに下回る結果となっております。
④ ランシノ事業
当事業の売上高は94億98百万円(前年同期比4.7%減)セグメント利益は13億92百万円(前年同期比4.9%減)となりました。
北米においては、新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻でしたが、特にEコマースチャネルにおいて、主力製品である乳首クリームや消耗品を含む母乳関連商品の売上が好調でした。一方、新型コロナウイルス感染症の拡大下におけるDME(Durable Medical Equipment、耐久性医療機器)や病産院チャネルでのさく乳器の売上は厳しい状況が続いており、今後回復に努めてまいります。さらに、中国市場(LANSINOH LABORATORIES SHANGHAI)及び欧州での一層の事業拡大に向け、Eコマースの強化に加え、マーケティング活動、ブランド強化等の取り組みを進めてまいります。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、888億11百万円となり、前連結会計年度末と比べ16億80百万円の減少となりました。流動資産は、4億44百万円の減少、固定資産は12億36百万円の減少となりました。
流動資産の減少の主な要因は、現金及び預金が3億11百万円、商品及び製品が5億82百万円増加したものの、受取手形及び売掛金が17億14百万円減少したことによるものです。
固定資産の減少の主な要因は、有形固定資産の建物及び構築物が5億1百万円、無形固定資産のその他が6億51百万円減少したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は187億30百万円となり、前連結会計年度末と比べ12億97百万円の減少となりました。流動負債は11億20百万円の減少、固定負債は1億77百万円の減少となりました。
流動負債の減少の主な要因は、未払法人税等が2億5百万円、賞与引当金が5億61百万円増加したものの、電子記録債務が3億28百万円、その他が14億80百万円減少したことによるものです。
固定負債の減少の主な要因は、その他が2億51百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は700億80百万円となり、前連結会計年度末と比べ3億83百万円の減少となりました。
純資産の減少の主な要因は、利益剰余金が8億62百万円増加したものの、為替換算調整勘定が7億5百万円減少したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当社グループは、2020年2月13日に、2020年12月期を初年度とする「第7次中期経営計画(2020年12月期~2022年12月期)」を発表しており、以下の3つのテーマを掲げ、グループの事業拡大と経営品質向上を目指してまいります。
① Pigeon Wayをベースとしたブランド戦略と事業戦略の一体化を推進することで、経済価値の最大化と同時に、育児に関する社会課題の解決に向けた取組みを強化し、「商品を買ってもらう」から、「ビジネスに共感し、選んでもらう」ブランドへの進化を目指す。
② グローバルで自社の優位性を活かせる基幹商品カテゴリでの成長を加速させ、競合他社との一層の差別化を図り、強固な収益基盤を構築する。
③ 4事業体制及び各事業への権限移譲を推進し、現場での意思決定を迅速化することで、各地域の市場特性に合わせた「開発・生産・販売」サイクルを構築し、スピードを持った事業運営を行う。
第7次中期経営計画においては、上記3つのテーマ及び各事業戦略に基づく諸施策を確実に実行してまいります。
「日本事業」におきましては、既存カテゴリの市場シェア向上及び新規商品カテゴリーの育成、また引き続き成長分野として位置付けております海外市場に関しましては、「中国事業本部」「シンガポール事業本部」「ランシノ事業本部」の3つの事業部体制を一層推進し、各事業運営上の迅速な意思決定を促すとともに、海外既存市場での事業拡大、深耕に加えて、新規市場への積極的参入を図ることで、業績のさらなる拡大を目指してまいります。
加えて、さらなる企業価値向上のため、当社グループ全体を統括するグローバルヘッドオフィス(GHO)の機能をさらに強化してまいります。これにより、地域別に事業の運営と成長を担う4つの事業部門(日本事業、中国事業、シンガポール事業及びランシノ事業)の役割と責任を明確にし、グローバルヘッドオフィスと連携することで、永続的な成長の実現を図ってまいります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は22億19百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性
当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
日本国内及び世界各国での新型コロナウイルス感染症の流行は、中国では終息傾向が見られるものの、その他の国及び地域においてはいまだ感染拡大が止まらず、世界全体としては先行き不透明な状況が続いております。 こうした状況を踏まえ、2020年6月4日に、不確実性が伴うことを考慮して一定のレンジを持たせた計画への見直しをおこないましたが、当第3四半期連結累計期間の経営成績及び今後の新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、2020年11月5日に、当社グループが入手可能な情報に基づき、改めて当連結会計年度の計画を修正しております。
ただし、新型コロナウイルス感染症拡大の終息時期や各国・地域の状況を予測することは困難であり、今後、経営成績にどのような影響を及ぼすか具体的に想定することは難しいと考えております。
当社グループとしては、引き続きあらゆる施策や経費の見直し等をおこない、新型コロナウィルス感染症の拡大による影響を最小限にとどめ、設定した計画の達成を目指してまいります。

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