四半期報告書-第57期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/10 9:45
【資料】
PDFをみる
【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
1 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年12月31日まで)におけるわが国経済は、堅調な企業収益と雇用環境を背景に緩やかな回復基調で推移しましたが、不安定な国際情勢による国内景気への悪影響が払拭されず、依然として先行きは不透明な状況となりました。
アパレル業界では、上期においては4月度の低気温により夏物販売の出足が遅れ、下期においては11月にかけての台風上陸や12月の高気温など天候不順の影響を受け、総じて厳しい状況で推移しました。
このような状況の中、当社は、赤字体質から脱却し経営再建を果たしていくために、当社筆頭株主である株式会社レゾンディレクションの代表者である清川浩志氏を新社長として経営体制を刷新し、新たに策定した経営再建計画である「事業計画2019-2020」の実行に取り組んでまいりました。
事業計画の策定と実行にあたり、全社員が行動の指針とすべきコア・バリュー(中核的価値観)として、“Speed”、“Change”、“Innovation”の3つを掲げ、これを全社で共有し、事業計画推進の原動力として、特に「スピード」を重視することを日々徹底しながら、黒字化の達成に向け全員で邁進しております。
当第3四半期の売上高は、2019年3月に中西を連結子会社化したことにより、前年同期比21.9%増の35億54百万円と大幅な増収となりましたが、既存アパレル事業の売上高は、前年同期比1.5%減収となり、損益についても大幅な改善には至らず、全社業績は目標値を下回る結果となりました。
以上の結果、 営業損失は前年同期比10.6%減の3億25百万円(前年同期は営業損失3億63百万円)、経常損失は前年同期比10.8%減の3億36百万円(前年同期は経常損失3億77百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期比10.7%増の4億30百万円(前年同期は四半期純損失3億88百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
アパレル事業
主力のBaby Plazaの既存店ベースの売上高は、前年同期比1.4%減となりました。上半期は4月及び7月の低気温の影響により5.5%減と厳しい結果となりましたが、第3四半期会計期間(10月~12月)では、新ブランド“n.o.u.s”の立ち上げと、新生児ブランド「愛情設計」のリニュアル効果により前年同期比4.7%増と堅調な推移となりました。“n.o.u.s”ではトレンド性を重視した素材とシルエットにこだわったスタイルが、若い世代を中心に好評であり、愛情設計についてもアイテム充実とともに売上増に期待ができる状況となっております。
BOBSONショップの既存店ベースの売上高は、前年同期比2.1%減となりました。夏物の立ち上がりの遅れがあったものの実売期では前年を上回るペースで推移いたしましたが、12月の暖冬による防寒衣料の不調が影響し累計で前期実績を下回りました。
テナントショップの既存店売上はアウトレット販売が低調であったことにより、前年同期比2.4%減となりましたが、前第2四半期以降の新規出店による店舗数増により、全店ベースでは15.8%増となりました。
当第3四半期における出退店については、テナントショップ1店舗の新規出店とBaby Plaza3店舗、テナントショップ1店舗の退店を実施し、当四半期末の店舗数は253店舗となりました。
ネット通販では、春物の販売が堅調に推移したことと、持ち越し在庫の販売を重点的に行ったことにより、売上高は前年同期比3.3%増の5億88百万円となりました。
専門店卸においては、市況の厳しさから受注低迷が継続しており、売上高は前年同期比45.7%減の75百万円となりました。
以上に加え、2019年3月に子会社化した中西の売上高が純増となったことにより、アパレル事業の売上高は、前年同期比22.2%増の35億17百万円となりました。
その他事業
当社は、子育て応援企業をキーワードとして業容の拡大を図るべく、前期に開始した保育園事業に続き、保育施設等における安心・安全の確保に資するサービスを目指して、ウェアラブル事業への参入を決定し園児見守りソリューション”cocolin”の提供に向けて取り組んでまいりました。当四半期においては、2019年6月に開催された「保育博2019」に”cocolin”を出展しましたが、全国の保育施設からも非常に高い関心を得るところとなっております。
現在、保育所への営業活動、代理店募集に取り組んでおり、全国の保育所への提供を通じて、安全性の向上と保育の質の向上に貢献するとともに、事業領域の拡大と本業アパレル事業とのシナジー創出により、企業価値の回復・向上を目指してまいります。
以上の結果、当四半期におけるその他事業の売上高は、保育事業の収入により36百万円となりました。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営成績
当第3四半期の売上高は、2019年3月に中西を連結子会社化したことにより、前年同期比21.9%増の35億54百万円と大幅な増収となりました。既存アパレル事業ではBaby Plaza、BOBSONショップの既存店売上が前年実績を下回りましたが、ネット通販の販売が堅調な推移となった結果、前年同期比1.5%減となりました。
売上総利益率は、前年同期と比べ1.1ポイント減の50.5%となりました。これは、主として中西の連結子会社化により、相対的に粗利率の低い卸販売の割合が高まったことによるものです。既存アパレル事業においては、製造原価率の低減と持越し在庫削減による改善が見られ、売上総利益率は前年同期に対し1.9ポイントの改善となりました。以上の結果、全社売上総利益額は売上増に伴い前年同期比19.1%増の17億94百万円となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、店舗運営体制の見直しによる経費削減やその他固定費削減に努めた結果、既存アパレル事業の販管費は前年同期比2.0%減となりました。全体では中西の販管費が純増となったことと、ウェアラブルIoT事業関連の経費増により、前年同期比13.4%増の21億19百万円となりました。
以上の結果、当第3四半期の営業損失は3億25百万円(前年同期は営業損失3億63百万円)となり、経常損失は3億36百万円(前年同期は経常損失3億77百万円)となりました。以上に加え、赤字幅は前年同期に対して縮小してはいるものの、計画どおりの改善には至っていないことを踏まえ、店舗設備、本社設備及びソフトウェア等について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき減損処理を行い89百万円の特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億30百万円(前年同期は四半期純損失3億88百万円)となりました。
以上のとおり、当第3四半期累計期間の既存アパレル事業の売上高は減収となり、損益についても大幅な改善には至りませんでしたが、既存アパレル事業の売上高は、第1四半期の前年同期比5.0%の減収に対し、第2四半期以降は微増ながらも増収に転じております。当第3四半期会計期間においては、12月度の暖冬の影響が強く黒字転換には至りませでしたが、赤字幅はさらに縮小してきております。今後、業績改善に向けて事業計画の見直しと修正に着手しており、売上拡大につなげるとともに、引き続き粗利率の改善、経費の削減に努め、さらなる業績改善に向け全社で邁進してまいります。
財政状態
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ、38百万円減少し29億60百万円となりました。
主な減少は、現金及び預金1億23百万円、受取手形及び売掛金44百万円、有形固定資産60百万円であり、主な増加は、商品及び製品2億14百万円であります。
負債は、前連結会計年度末と比べ、1億31百万円増加し20億64百万円となりました。主として借入金が25百万円減少し、支払手形及び買掛金が1億4百万円増加しました。
純資産は、前連結会計年度末と比べ、1億69百万円減少し8億95百万円となりました。主に、2019年9月及び11月に実施した第三者割当増資による資本金及び資本準備金の合計2億51百万円の増加要因と、親会社株主に帰属する四半期純損失4億30百円の減少要因によるものです。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の35.2%から29.6%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、特記すべき事項はありません。
2 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析・検討内容及び当該事象を解消し、又は改善するための対応策
当社グループでは、前連結会計年度において6期連続してマイナスの営業キャッシュ・フローを計上しており、また、当第3四半期連結累計期間において3億25百万円の営業損失及び4億30百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しております。
当該状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
当社グループは、以下の対応策を着実に実行することで、当該状況を早期に解消し、業績及び財務体質の改善を目指してまいります。
1.収益改善に向けた対応策
当社はこのような状況を早期に解消し経営再建を果たしていくために、経営体制の刷新・強化を図り、新たに策定した経営再建計画である「事業計画2019-2020」の実行に取り組んでおります。
事業計画の策定と実行にあたり、全社員が行動の指針とすべきコア・バリュー(中核的価値観)として、“Speed”、“Change”、“Innovation”の3つを掲げ、これを全社で共有しております。事業計画推進の原動力として、特に「スピード」を重視することを日々徹底しながら、黒字化の達成に向け全員で邁進してまいります
事業戦略については、「短期戦略」と「中期戦略」を同時に実行することで、早期の黒字化の実現と将来の成長を目指してまいります。事業戦略の骨子は以下のとおりです。
A.着手済みの短期戦略
①店舗運営体制の改革、②組織構造の改革、③経費削減を基軸とし、2019年4月までに体制整備を完了いたしました。現在、新たな組織・体制にて、効率的な情報共有と意思決定のスピード化を図りながら、売上拡大と経費削減に努めております。
B.2019年度短期戦略
①ブランド・リニュアル
2019年9月に日本製新生児ブランド「愛情設計」について、よりスタイリッシュなブランドへと全面リニュアルを実施しました。新たに「うるおいシルクコットン」を加え、“First touch”-赤ちゃんを想うお母さんの愛情-をコンセプトとして、新生児ブランドとしての地位の確立を目指してまいります。
また、2019年9月に新ブランド“n.o.u.s”(ノウズ)をデビューさせました。ベーシックとトレンドを融合させたデザイン・シルエット、洗練されたカラーとテキスタイルを、大人感覚のアイテムに落とし込みながらも買い求め易い価格で提案することをコンセプトとして、新たな顧客層の拡大により売上増を目指しております。
②粗利率の向上
生産管理体制の強化に加え、生産拠点の見直しにより原価率の低減を図っております。目下、中国において、よりコスト競争力のある工場の開拓を進めており、2019年冬物以降生産拠点のシフトを進め、一層の原価低減につなげてまいります。加えて、プロパー販売の強化にも取り組み、値下げ率の抑制による粗利率の向上を実現させてまいります。
③会員数の増加
WebサイトやSNSなどを活用して顧客との接点を増やし、リアル店舗とECの連携によって、会員数の増加を図り、売上拡大につなげてまいります。2019年4月より、Baby PlazaにおいてSNSの活用を開始するとともに、会員の獲得に注力してまいりました。
今後もデジタル技術の活用、リアル店舗とECの連携を強化し、顧客にとっての利便性の向上を図りながら会員獲得に努めてまいります。
C.中期戦略
①M&A戦略
2019年3月にベビー・子供服飾雑貨メーカーの中西株式会社(以下、「中西」といいます。)を買収し、現在、シナジーの最大化に向けて取り組んでおります。中西による当社製品のOEM生産だけではなく、中西が所有するブランドの当社ECにおける販売にも取り組み、店舗及びECにおいて総合的に服飾雑貨を強化し、売上拡大とシナジーの最大化につなげてまいります。
今後も、同業他社とのシナジーと異業種への展開を視野に入れ、アパレル関連、子ども関連やファミリーをターゲットとする事業等のM&Aによる成長機会を追求していきます。
②ウェアラブルIoT事業
現在、バイタルデータから独自のアルゴリズムで園児の体調を可視化した園児見守りソリューション “cocolin”(ココリン)を開発し、保育所への営業活動、全国展開に向けた代理店募集に取り組んでおります。幼児教育・保育の無償化に伴う保育サービスに対するニーズの増加とともに、安全・安心についての関心が高まる中、全国の保育所に展開し、保育所の安全性と保育の質の向上に貢献していきたいと考えております。
③海外戦略
少子化による国内市場の縮小が避けられない状況下で、海外での事業展開は、将来の成長のためには重要であると考えております。当年度においても、複数の中国アパレル企業との対話を重ねておりますが、引き続き候補先の選定・協議を継続し、海外パートナー・シップの再構築を目指してまいります。
2.財務体質の改善
(1)在庫の削減とキャッシュ・フローの確保
2017年度までの3期間において在庫が大きく増加しキャッシュ・フローのマイナスを招いており、前期においてはBaby Plaza、BOBSON各店での持ち越し在庫の販売強化と商品仕入の適正なコントロールにより在庫の削減を図りました。2019年度以降も持ち越し在庫の販売強化に努めるとともに、仕入コントロールをさらに徹底し、キャッシュ・フローの確保を実現してまいります。
(2)運転資金確保
当社グループは、これまで、取引金融機関との緊密な関係維持に努めてまいりました。定期的に業績改善に向けた取組み状況等に関する協議を継続しており、今後も取引金融機関より継続的な支援が得られるものと考えております。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。