四半期報告書-第44期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 10:12
【資料】
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【項目】
34項目
当第2四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。なお、文中の分析に関する事項は、当第2四半期連結会計期間末現在における当社経営者の認識に基づいております。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年9月30日、以下「当第2四半期」という。)におけるわが国の経済は、引続き堅調な雇用・所得環境を背景に、緩やかな回復基調が続くものの、相次ぐ自然災害の経済への影響や米国発の保護主義的な通商・外交政策による貿易摩擦の懸念など、依然として先行き不安定な状況で推移いたしました。
当カラオケ業界におきましては、ナイト市場は依然として漸減傾向で推移しており、また、カラオケボックス市場における事業者間の競争が激しさを増すなか、一部大手カラオケチェーン店間の経営統合が実行されるなど、同市場の寡占化が進行しております。一方、エルダー市場においては、「歌うこと=健康」の認知が拡がり、市場は順調に拡大しております。
この様ななか、各事業におきまして諸施策を実施した結果、当第2四半期は、台風等による影響が一部にあったものの、期初計画を上回る利益を確保し、売上高は69,823百万円(前年同期比1.2%増)、利益におきましては、営業利益は10,474百万円(同2.8%減)、経常利益は11,225百万円(同2.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては7,253百万円(同1.6%減)となりました。
(百万円)
前第2四半期
累計
当第2四半期
累計
対前期増減増減率
売 上 高69,02269,8238001.2%
営 業 利 益10,77610,474△302△2.8%
経 常 利 益11,47411,225△248△2.2%
親会社株主に帰属する四半期純利益7,3737,253△120△1.6%

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(業務用カラオケ)
当事業におきましては、引続き安定収益と位置付ける機器賃貸件数の拡大に加え、旧機種から新機種への入替え促進による情報提供料収入単価の向上に注力いたしました。また、カラオケ市場の活性化とカラオケDAMの差別化を図るため、「B’z」や「安室奈美恵」を始めとする人気アーティストのMVやLIVE映像を独占配信するなど、商品力の強化に努めました。エルダー市場におきましては、(一社)日本音楽健康協会との連携により、DKエルダーシステムの普及活動を展開するなど、稼働台数の拡大に注力しております。また、下期には宿泊市場・宴会市場に特化した新商品「Party DAM 20V」の発売による商品ラインアップの強化に加え、安定収益基盤の強化を引き続き推進してまいります。
以上の結果、「LIVE DAM STADIUM」の発売から3年経過したことに伴い、商品出荷が軟調に推移したことにより、売上高は前年同期比0.5%の減収となりました。利益面におきましては、商品販売や機器賃貸の原価低減に努めたことにより、営業利益は前年同期比2.4%の増益となりました。
(百万円)
前第2四半期
累計
当第2四半期
累計
対前期増減増減率
売 上 高32,10731,941△166△0.5%
営 業 利 益7,8888,0821932.4%

(カラオケ・飲食店舗)
当事業におきましては、将来に向けたブランド力の更なる向上を図るため、新店舗の出店を始め顧客満足度を高めるハード・ソフト両面の強化に注力するなか、カラオケルーム「ビッグエコー」の新たなフラッグシップ店舗、「梅田茶屋町本店」「渋谷センター街本店」を含む10店舗を出店いたしました。
ハード面におきましては、ビッグエコー30周年キャンペーン企画として、大手カラオケチェーン初となる、ビッグエコー全店へのWi-Fi及びスマホ充電器の設置やNTTドコモ社の「dポイント」サービスを導入するなど、お客様への利便性向上に努めました。
ソフト面におきましては、採用方法の多様化を進めると共に、全国約30拠点を結ぶWeb研修の拡充を図り教育体制を強化するなど、人材の確保と育成に努めました。
以上の結果、当事業の売上高は、7月の記録的な豪雨や9月の大型台風などの影響から、既存店売上高は軟調に推移したものの、前期に子会社化した株式会社Airsideの売上貢献により、前年同期比3.9%の増収となりました。一方、営業利益におきましては、上記フラッグシップ店舗を含む新店舗の出店や、店舗スタッフの平均時給の上昇による原価増のほか、30周年を記念したお客様への還元キャンペーンなどの販管費の増加もあり、前年同期比14.4%の減益となりました。
(百万円)
前第2四半期
累計
当第2四半期
累計
対前期増減増減率
売 上 高28,90730,0311,1233.9%
営 業 利 益3,5663,054△512△14.4%

(音楽ソフト)
当事業におきましては、業務用通信カラオケ事業をはじめとしたグループネットワークの活用、連携強化による相乗効果と業務の効率化に注力いたしました。また、積極的にヒット曲の創出に努め、新人アーティストの発掘においては一定の成果をおさめたものの、厳しさを増す市場環境のなか、売上高が前年同期比10.4%減少したことにより99百万円の営業損失となりました。
(百万円)
前第2四半期
累計
当第2四半期
累計
対前期増減増減率
売 上 高4,0223,606△416△10.4%
営 業 利 益△3△99△96-

(その他)
当事業におきましては、BGM放送事業において光回線を活用した「スターデジオ光」に加え、モバイル回線を活用した「スターデジオAir」をこの4月より提供開始いたしました。また、「ザ・パーク」ブランドで展開するコインパーキング事業の拡大に努めるほか、不動産賃貸、コンシューマー向けストリーミングカラオケサービスなども堅調に推移するなか、不動産賃貸収入やパーキング事業収入等の増加により売上高は前年同期比6.5%の増収、営業利益におきましては、前年同期比5.9%の増益となりました。
(百万円)
前第2四半期
累計
当第2四半期
累計
対前期増減増減率
売 上 高3,9844,2442606.5%
営 業 利 益784830465.9%


(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,569百万円増加し、182,759百万円となりました。
増減の主なものとしては、流動資産では、現金及び預金が5,785百万円及びその他に含まれる前払費用が1,222百万円それぞれ増加し、有価証券が4,969百万円減少しております。
固定資産では、敷金及び保証金が691百万円増加しております。
負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べ1,565百万円減少し、53,268百万円となりました。
これは主に、流動負債のその他に含まれる未払金が1,493百万円減少したことによるものであります。
純資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べ4,135百万円増加し、129,491百万円となりました。
これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加7,253百万円及び剰余金の配当による利益剰余金の減少3,190百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ826百万円増加し、50,563百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、税金等調整前四半期純利益が11,243百万円、減価償却実施額が7,237百万円及び法人税等の支払額が4,470百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ1,056百万円減少し、13,239百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、有形固定資産の取得による支出が5,032百万円、無形固定資産の取得による支出が2,247百万円、映像使用許諾権の取得による支出が1,009百万円及び敷金及び保証金の差入による支出が1,111百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ4,850百万円減少し、9,101百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、配当金の支払額が3,190百万円、長期借入金の返済による支出が1,063百万円及び長期借入れによる収入が520百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ4,348百万円減少し、3,563百万円となりました。