有価証券報告書-第59期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/25 9:14
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143項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、原材料価格の高止まりや各国の通商政策、中東情勢等の地政学リスクの影響が懸念され、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社の主力市場である半導体製造装置関連市場におきましては、AIやデータ活用の進展を背景に中長期的な需要拡大が見込まれる一方、当連結会計年度におきましては主要顧客における生産部材の在庫調整の長期化等により、期前半を中心に慎重な受注環境が継続いたしました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、高付加価値商材の提案強化および営業活動の高度化に取り組んでまいりました。加えて、期後半にかけて主要顧客における在庫調整に進展がみられ、第4四半期を中心に受注回復傾向が強まり、売上高・利益ともに前連結会計年度を上回る結果となりました。
当社グループといたしましては、引き続き中期経営計画の基本方針である「資本コストや株価を意識した経営により企業価値を高める」ことを軸に、収益構造の安定性向上および資本効率の改善に努めてまいります。
具体的には、グローバル事業体制強化に向けて設立を決定した台湾現地法人を、アジアにおける成長戦略推進のための最重要拠点と位置づけ、現地の有力パートナーとの関係深化を通じて新たなビジネス機会の創出を図るとともに、アジア圏における販売・調達の双方をカバーするネットワーク拠点の構築を進めてまいります。これら海外事業体制の強化を通じて、栄電子グループ全体の事業成長を加速させ、さらなる企業価値の向上に取り組んでまいります。
また、優秀な人材の確保および定着を目的として、従業員向けインセンティブ施策の検討・導入を進めるなど、経営層のコミットメント強化と全社員のエンゲージメント向上を両立させることで、持続的な成長および企業価値の向上に取り組んでまいります。
当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高7,330百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益139百万円(前年同期比119.7%増)、経常利益154百万円(前年同期比82.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益113百万円(前年同期比205.5%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント別の記載を行っておりません。
当連結会計年度末の総資産は7,360百万円で、前連結会計年度末より668百万円増加いたしました。
流動資産は4,378百万円で、前連結会計年度末に比べ252百万円増加いたしました。主な要因は、売掛金の増加232百万円等によるものです。
固定資産は2,982百万円で、前連結会計年度末に比べ415百万円増加いたしました。主な要因は、投資有価証券の増加411百万円等によるものです。
流動負債は2,189百万円で、前連結会計年度末に比べ214百万円増加いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加192百万円等によるものです。
固定負債は353百万円で、前連結会計年度末に比べ109百万円増加いたしました。主な要因は、繰延税金負債の増加121百万円等によるものです。
純資産は4,818百万円で、前連結会計年度末に比べ344百万円増加いたしました。主な要因は、利益剰余金の増加63百万円、その他有価証券評価差額金の増加281百万円であります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ65百万円減少し、1,090百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、25百万円の収入(前連結会計年度は325百万円の支出)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益154百万円、仕入債務の増加134百万円、棚卸資産の増加230百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、32百万円の支出(前連結会計年度は67百万円の支出)となりました。主な要因は、無形固定資産の取得による支出34百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、50百万円の支出(前連結会計年度は50百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額50百万円であります。
③生産、受注及び販売の状況
イ.生産実績
該当事項はありません。
ロ.受注状況
当社グループは、産業用一般電子部品・電子機器の販売を行っており、事業区分としては単一のセグメントであるため、セグメントの記載はしておりません。
品名別に示すと次のとおりです。
品 名受 注 高前年同期比受注残高前年同期比
商品千円%千円%
一般電子部品5,290,433+45.41,917,507+74.3
電 源1,340,242+61.4509,351△0.8
電子デバイス211,553+56.585,403△4.5
I o T 機 器408,917+142.8166,000+252.7
セ ン サ ー121,248+91.166,409+134.6
そ の 他1,047,324+27.1391,354+45.8
合 計8,419,719+48.83,136,025+53.2

ハ.販売の状況
当社グループは、産業用一般電子部品・電子機器の販売を行っており、事業区分としては単一のセグメントであるため、セグメントの記載はしておりません。
品名別に示すと次のとおりです。
品 名当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前年同期比
商品千円%
一般電子部品4,472,871+19.9
電 源1,344,390+0.2
電子デバイス215,566△24.1
I o T 機 器289,977+84.6
セ ン サ ー83,142+41.7
そ の 他924,413+7.8
合 計7,330,361+14.0

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。
なお、中東情勢の影響等不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。
(繰延税金資産)
当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(固定資産の減損処理)
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する方針であります。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等の状況
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は次のとおりであります。
(売上状況)
当社の主力市場である半導体製造装置関連市場におきましては、AIやデータ活用の進展を背景に中長期的な需要拡大が見込まれる一方、当連結会計年度においては主要顧客における生産部材の在庫調整の長期化等により、期前半を中心に慎重な受注環境が継続いたしました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、高付加価値商材の提案強化および営業活動の高度化に取り組んでまいりました。加えて、期後半にかけて主要顧客における在庫調整に進展がみられ、第4四半期を中心に受注回復傾向が強まり、当社グループの売上高は、7,330百万円と前連結会計年度に比べ14.0%増加いたしました。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度の売上原価は6,144百万円と、売上の増加に伴い前連結会計年度に比べ14.4%増加し、売上原価率は83.8%と前連結会計年度に比べやや増加いたしました。この結果、当連結会計年度の売上総利益は、前期比12.4%増の1,186百万円となりました。
販売費及び一般管理費につきましては、主として採用等による人件費の増加や物流業務の外部委託の進展による支払手数料の増加などから、当連結会計年度は1,046百万円と、前連結会計年度に比べ5.5%の増加となりました。売上高に対する比率は前連結会計年度の15.4%から14.3%と減少し、この結果、当連結会計年度の営業利益は前期比119.7%増の139百万円となりました。
(その他の損益及び当期純利益)
その他の損益について、営業外収益が前連結会計年度に比べ12.5%増加し、営業外費用は、為替差損7百万円の発生等により前連結会計年度に比べ169.6%増加しております。この結果当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ82.8%増加し154百万円となりました。特別利益には、投資有価証券売却益2百万円を計上し、特別損失には、遊休不動産の処分を検討する中で、市場価格の下落していた資産について減損損失2百万円を計上いたしました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ205.5%増加し113百万円となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ65百万円減少し、1,090百万円となりました。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入費用、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、資金調達につきましては、銀行等金融機関からの借入により資金を調達しております。
なお、キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、収益の基盤強化が、企業としての持続的成長、発展の基礎であるという認識のもと、売上高営業利益率の向上に取り組んでまいりました。
当連結会計年度は、売上高7,822百万円、営業利益152百万円、経常利益167百万円、親会社株主に帰属する当期純利益111百万円で、売上高営業利益率1.9%を計画しておりましたが、上記の結果となったことから売上高営業利益率は計画通り1.9%となりました。
今後、市場環境に左右されない収益基盤を構築するため、既存事業の深耕と事業領域の拡大を通じた収益源の多様化など収益力の向上に努めるとともに、ROIC・ROE等資本効率を意識した指標の改善に取り組み、企業価値向上に努めてまいります。

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