四半期報告書-第30期第2四半期(令和1年6月1日-令和1年8月31日)

【提出】
2019/10/11 15:27
【資料】
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【項目】
27項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期累計期間(2019年3月1日~2019年8月31日)における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、緩やかな回復基調にあるものの、通商問題を巡る緊張の増大が世界経済に与える影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況で推移しました。
一方で中・低価格帯のカジュアルウェア市場におきましては、食料品や日用品の値上などにより、消費者の生活防衛意識は依然として高く、経営環境は厳しい状況で推移しております。
かかる状況におきまして、当社は、「多くのお客様に信頼され、魅力あるお店」作りをスローガンに、企業風土・企業文化の再構築、商品改革、店舗運営改革、店舗開発の方向転換の4つの改革に取り組んでまいりました。店舗運営改革においては、お客様と向き合うために、店舗作業の削減と効率化を図るとともに、安売りに頼ることなく、お客様に商品の魅力・価値をしっかり伝える取り組みを行っております。商品改革については、低価格商品に偏りすぎないよう、クオリティを向上させ、ターゲット・グレード・テイストの統一を図るべく、取扱カテゴリの見直し、品目数の絞込みを行っております。店舗開発の方向転換については、新規業態開発の準備を進めるとともに、改装による既存店の底上げを図っております。これらの改革は、まだ緒についたばかりですが、引き続き全社で取り組んでまいります。
当第2四半期累計期間における売上概況としては、創業30周年企画、モバイル会員様向け特典などの販促施策がお客様に支持され、客数が増加しました。一方で、長梅雨による夏物商品の販売時期のずれに伴う値下げ販売、滞留在庫の処分等により客単価が低下しました。商品動向としては、ナショナルブランドの比率を高めたカットソー、トレンドのアンクルパンツ、ワイドパンツなどのトラウザー・イージーが堅調に推移しました。これらの結果、既存店売上高は、前年同四半期比0.4%減、既存店客数は5.7%増、既存店客単価は5.7%減となりました。
また、当第2四半期累計期間末の店舗数は、3店舗の出店、20店舗の閉鎖により、381店舗(前年同四半期比32店舗減)となりました。
利益面につきましては、商品改革に伴い、滞留在庫の早期処分に加え、新たな滞留在庫を残さないよう適切な値下げにより積極的な売り切りを進めた結果、売上総利益率は前年を下回りました。
経費面におきましては、店舗数の減少に加え、販売費を中心にコントロールしたことにより、販売費及び一般管理費は前年同四半期比7.7%減となりました。
これらの結果、当第2四半期累計期間における売上高は13,364百万円(前年同四半期比2.5%減)となりました。また、営業損失は535百万円(前年同四半期は営業損失202百万円)、経常損失は501百万円(前年同四半期は経常損失143百万円)、四半期純損失は792百万円(前年同四半期は四半期純損失785百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(総資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ2,200百万円減少し、16,749百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べ1,788百万円減少し、11,883百万円となりました。これは主に商品が1,442百万円、現金及び預金が734百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ412百万円減少し、4,866百万円となりました。これは主に敷金及び保証金が226百万円、建物附属設備が104百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ1,252百万円減少し、7,282百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べ1,192百万円減少し、4,496百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が806百万円、電子記録債務が472百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ59百万円減少し、2,786百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ947百万円減少し、9,466百万円となりました。
これは主に、四半期純損失を792百万円、剰余金の配当153百万円を行ったこと等によるものであり、総資産に占める自己資本比率は56.4%となり前事業年度末に比べ1.7ポイント増となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は営業活動、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなり、資金は前事業年度末に比べ734百万円減少し、5,468百万円となりました。
また、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果支出した資金は、522百万円(前年同四半期比336百万円支出増加)となりました。
これは主に、税引前四半期純損失を716百万円計上するとともに、たな卸資産の減少による収入1,442百万円、仕入債務の減少による支出1,266百万円等によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果支出した資金は、21百万円(前年同四半期比115百万円支出減少)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出145百万円を計上した一方で敷金及び保証金の回収による 収入168百万円を計上したこと等によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果支出した資金は、190百万円(前年同四半期比153百万円支出減少)となりました。
これは主に配当金の支払額153百万円等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。