四半期報告書-第32期第2四半期(令和3年6月1日-令和3年8月31日)

【提出】
2021/10/14 11:35
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期累計期間(2021年3月1日~2021年8月31日)における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいるものの、変異株の拡大などにより、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が継続し、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社が属するカジュアルウェア業界におきましても、外出機会の減少や在宅時間の拡大といった消費者の行動変化、また価値観の変化などにより、衣料品に対する支出優先度が低下し、新型コロナウイルス感染症拡大前と比較し、環境は厳しい状況で推移しております。
かかる状況におきまして、当社は、お客様と従業員の安心を最優先に考え、感染症防止策に努めながら「多くのお客様に信頼され、魅力あるお店づくり」をスローガンとし、新たな生活様式に対応すべく営業に励んでまいりました。緊急事態宣言が発令されている地域もある中、主力プライベートブランド「NAVY」オーガニックコットンシリーズにて、「おうち時間でサステイナブル」と題し、「花の種が練りこまれたリサイクルペーパー」プレゼント企画を全店舗、及びオンラインストアにて実施、オンラインストア内でも新商品紹介、スタッフコーディネート提案、WEBマガジンなど、コンテンツを一層充実させ、在宅からでも、リアル店舗同様にお買い物時間をお楽しみいただけるよう取り組みました。
また、店舗スタッフの教育、店舗オペレーションの標準化、及び効率化を目的に、全店舗と本部を繋ぐコミュニケーションツールを導入し、本格運用を開始しました。店舗サービス向上により、客数回復に努めます。
商品面では、ナショナルブランドのDickies(ディッキーズ)において、メンズ、レディースに加え、キッズラインの取り扱いを新たに開始したほか、アウトドアブランドのGERRY(ジェリー)はメンズ・レディース・キッズ、フルラインで販売を開始し、ファミリーでカジュアルファッションを楽しむライフスタイルの提案をいたしました。また、話題性の高い人気アニメとのコラボ商品や冷感・速乾・抗菌機能商品などをマンスリーで投入し、幅広いお客様ニーズへの対応にも注力してまいりました。
販促面においては、従来の新聞折込チラシによるリアル店舗への集客に加え、商品のターゲット層とユーザー層がマッチする広告媒体を選定したデジタル広告を活用し、リアル店舗とオンラインストア、双方の集客を高める販売促進活動を行い、売上回復に努めました。
当第2四半期累計期間における売上概況としては、新型コロナウイルス感染症防止のための不要不急の外出自粛、営業時間短縮、出店施設の休館が大きく影響した昨年度と比較し、第1四半期は持ち直し傾向が見られたものの、第2四半期においては、お盆商戦が振るわず、客数が大幅に減少しました。これらの結果、既存店売上高は、前年同四半期比4.9%増、既存店客数は3.3%減、既存店客単価は8.5%増となりました。
また、当第2四半期累計期間末の店舗数は、4店舗の出店、17店舗の閉鎖により、323店舗(前年同四半期比44店舗減)となりました。
利益面につきましては、売上高の減少に伴い、売上総利益は前年同四半期比95.3%となりました。
経費面におきましては、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、来店促進を行う広告活動を自粛したため、当第2四半期累計期間における販売費は増加しておりますが、店舗数の減少、一般管理費の抑制により、販売費及び一般管理費は前年同四半期比8.7%減となりました。
これらの結果、当第2四半期累計期間における売上高は8,788百万円(前年同四半期比95.0%)となりました。また、営業損失は494百万円(前年同四半期は営業損失744百万円)、経常損失は451百万円(前年同四半期は経常損失719百万円)、四半期純損失は597百万円(前年同四半期は四半期純損失1,021百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ1,689百万円減少し、11,794百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末に比べ1,495百万円減少し、8,134百万円となりました。これは主に現金及び預金が1,083百万円、商品が271百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ194百万円減少し、3,659百万円となりました。これは主に敷金及び保証金が165百万円、建物附属設備が32百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ1,091百万円減少し、6,163百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べ1,052百万円減少し、3,530百万円となりました。これは主に電子記録債務が629百万円、未払金が144百万円、支払手形及び買掛金98百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ39百万円減少し、2,633百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ598百万円減少し、5,630百万円となりました。
これは主に、四半期純損失を597百万円を計上したこと等によるものであります。
総資産に占める自己資本比率は47.7%となり前事業年度末に比べ1.7ポイント増となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は
前事業年度末に比べ1,083百万円減少し、3,956百万円となりました。
また、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果支出した資金は、1,065百万円(前年同四半期比435百万円支出減少)となりました。
これは主に、税引前四半期純損失を524百万円計上するとともに
仕入債務の減少による支出777百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、20百万円(前年同四半期144百万円支出)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出34百万円、無形固定資産の取得による支出35百万円を
計上した一方で敷金及び保証金の回収による収入183百万円を計上したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、37百万円(前年同四半期比153百万円支出減少)となりました。
これは主に、リース債務の返済による支出等によるものであります。

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は、当第2四半期累計期間において新経営体制に移行しましたが、「多くのお客様に信頼され、魅力あるお店づくり」を引き続きスローガンに掲げ、業績回復に向けて様々な改革に取り組んでおります。前事業年度に準備を開始した新規業態開発につきましては、仕切り直しの上で新たな検討を進めております。
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、消費者の行動変化、価値観の変化、衣料品に対する支出優先度の低下に拍車がかかっております。2022年2月期においても新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けており、今後も不透明な状況であることから、通期予想は営業損失800百万円、当期純損失1,100百万円を見込んでおります。この連続赤字を打破すべく、「ウイズコロナ」での新たな生活様式に対応した商品開発、出店形態別の品揃え、EC事業の強化などに取り組んでおります。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。