有価証券報告書-第97期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 11:28
【資料】
PDFをみる
【項目】
144項目

対処すべき課題

名古屋銀行の経営方針は、社是である「地域社会の繁栄に奉仕する、これが銀行の発展と行員の幸福を併せもたらすものである」に基づき、目指すべき全体像を網羅した以下の5項目から構成されております。その骨子は「地域社会への貢献」、「収益力の強化とリスク管理の徹底」、「お客さまのニーズに適合した金融サービスの提供」、「コンプライアンスの実践」、「自由闊達な企業風土の確立」であります。その基本方針に従い、地域社会の繁栄に奉仕する地域金融機関としての企業価値の一層の向上に努めるとともに、その責務を果たし、株主の皆さまをはじめとするすべてのステークホルダーの方々の揺るぎない支持と信頼の確立に努めてまいります。
(1)中長期的な会社の経営戦略
平成26年4月から3年間の第19次経営計画「変わる!変える!生まれ変わる!~満足のあふれる銀行へ~」の中で、共有ビジョンとして「誰よりも親切にお客さまに接し、誰よりも真剣にお客さまのことを考え、誰からも喜ばれる銀行へ。全役職員の総力を結集し、地域社会の繁栄に奉仕していく。」を定めるとともに、主な取組として、以下を掲げております。
BPRを通じた全員営業体制の構築

① 金融サービス機能の強化
イ)地域密着戦略
ロ)非対面チャネル戦略
ハ)店舗戦略
② 営業力・コンサルティング力の強化
イ)CS戦略
ロ)人材育成・ES戦略
ハ)有価証券運用戦略
(2)会社の対処すべき課題
官民一体となって推進している「地方創生」の実現に向け、まち・ひと・しごと創生本部が設置され、地域経済の活性化に対する機運は高まっております。
具体的には、埋もれている地域資源を活用した事業化支援や「事業性評価」に基づく地域企業の生産性向上、あるいは、再出発に向けた環境整備や事業承継支援等の地域金融機関の主導的役割の発揮が期待されております。
こうした背景を踏まえ、当行はお客さまの事業内容や成長可能性等を適切に評価する「事業性評価」を積極的に行い、「しごと」と「ひと」に好循環を支える「まち」の活性化への貢献を目指します。
引き続き「地域社会の繁栄に奉仕する」と謳った社是を忠実に、顧客ニーズを的確にとらえ、様々な課題を解決し、地域との共生を成すことで、地域から真に必要とされる存在になるべく努めてまいります。