四半期報告書-第100期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)
(1) 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことや雇用情勢の改善から、個人消費を中心に緩やかに回復している。九州経済も、輸出・生産は横ばいで推移しているものの、個人消費を中心に緩やかに回復している。
当第2四半期連結累計期間の業績については、燃料価格の下落により燃料費調整の期ずれ影響が前年同四半期の差損から差益に転じたことに加え、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことや、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、経常損益、親会社株主に帰属する四半期純損益ともに大幅に改善し、黒字となった。
ア 収支
当第2四半期連結累計期間の小売販売電力量については、域外の契約電力が減少していることなどにより、前年同四半期に比べ5.4%減の368億kWhとなった。また、卸売販売電力量については18.6%減の79億kWhとなった。この結果、総販売電力量は8.0%減の447億kWhとなった。
小売・卸売に対する供給面については、原子力をはじめ、火力・揚水等発電設備の総合的な運用等により、また、エリア需給については、調整力電源の運用及び国のルールに基づく再エネ出力制御の実施等により、安定して電力を供給することができた。
当第2四半期連結累計期間の連結収支については、収入面では、国内電気事業において、卸売販売収入の減少はあったが、燃料費調整の期ずれにより小売販売収入等が増加したことなどから、売上高(営業収益)は前年同四半期に比べ746億円増(+7.4%)の1兆853億円、経常収益は739億円増(+7.2%)の1兆992億円となった。
支出面では、国内電気事業において、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことに加え、卸電力市場価格の下落などにより購入電力料が減少したことなどから、経常費用は2,034億円減(△18.4%)の8,996億円となった。
以上により、経常損益、親会社株主に帰属する四半期純損益ともに前年同四半期に比べ大幅に改善し、経常損益は1,995億円の利益、親会社株主に帰属する四半期純損益は1,498億円の利益となった。
報告セグメントの業績(セグメント間の内部取引消去前)は、次のとおりである。
[参考]国内電気事業再掲
(注) 「発電・販売事業」と「送配電事業」との内部取引消去後の数値を記載している。
① 発電・販売事業
発電・販売事業は、国内における発電・小売電気事業等を展開している。
売上高は、卸売販売収入の減少はあったが、燃料費調整の期ずれにより小売販売収入等が増加したことなどから、前年同四半期に比べ510億円増(+5.8%)の9,337億円となった。
経常損益は、燃料価格の下落により燃料費調整の期ずれ影響が前年同四半期の差損から差益に転じたことに加え、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことや、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、2,486億円改善し1,352億円の利益となった。
② 送配電事業
送配電事業は、九州域内における一般送配電事業等を展開している。
売上高は、卸電力市場価格の下落などにより再生可能エネルギー電源からの買取に伴う卸売販売収入が減少したことなどから、前年同四半期に比べ53億円減(△1.5%)の3,446億円となった。
経常利益は、再生可能エネルギー電源からの買取額や需給調整市場からの調達費用が減少したことなどから、243億円増(+143.7%)の412億円となった。
③ 海外事業
海外事業は、海外における発電・送配電事業等を展開している。
売上高は、ガス火力発電プロジェクトの開発報酬による収入の増加などにより、前年同四半期に比べ7億円増(+33.2%)の28億円、経常利益は、持分法による投資利益の増加などにより、前年同四半期に比べ15億円増(+42.4%)の53億円となった。
④ その他エネルギーサービス事業
その他エネルギーサービス事業は、電気設備の建設・保守など電力の安定供給に資する事業、お客さまのエネルギーに関する様々な思いにお応えするため、ガス・LNG販売、石炭販売、再生可能エネルギー事業等を展開している。
売上高は、連結子会社において石炭販売事業を開始したことやガス販売価格の上昇などにより、前年同四半期に比べ316億円増(+31.4%)の1,321億円、経常利益は25億円増(+22.7%)の137億円となった。
⑤ ICTサービス事業
ICTサービス事業は、保有する光ファイバ網やデータセンターなどの情報通信事業基盤や事業ノウハウを活用し、データ通信、光ブロードバンド、電気通信工事・保守、情報システム開発、データセンター事業等を展開している。
売上高は、データ通信事業におけるソリューションサービス収入の増加や情報システム開発受託の増加などにより、前年同四半期に比べ45億円増(+8.6%)の579億円、経常利益は、情報システム開発に係る売上原価の増加などにより、前年同四半期並みの15億円となった。
⑥ 都市開発事業
都市開発事業は、都市開発・不動産・社会インフラ事業等を展開している。
売上高は、不動産賃貸収入の増加などにより、前年同四半期に比べ3億円増(+3.2%)の109億円、経常利益は6億円増(+53.5%)の19億円となった。
当社グループの主たる事業である国内電気事業(発電・販売事業及び送配電事業)においては、通常の営業形態として、売上高は、夏季及び冬季に電力需要が高まることから、第2・4四半期連結会計期間において大きくなる傾向にあることや、営業費用は、発電所の修繕工事の実施時期などによる影響を受けることから、四半期毎の業績に変動がある。
イ 販売及び生産の状況
当社グループの事業内容は、国内電気事業(発電・販売事業及び送配電事業)が大部分を占め、国内電気事業以外の事業の販売、生産及び受注の状況は、グループ全体からみて重要性が小さい。また、国内電気事業以外の事業については、受注生産形態をとらない業種が多いため、生産及び受注の状況を金額あるいは数量で示すことはしていない。このため、以下では、販売及び生産の状況を、国内電気事業における実績によって示している。
なお、国内電気事業においては、通常の営業形態として、夏季及び冬季に電力需要が高まることから、四半期毎の販売及び生産には季節的変動がある。
① 販売実績
(注) 1 百万kWh未満は四捨五入のため、合計の数値が一致しない場合がある。
2 当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)を記載している。
3 卸売販売電力量には間接オークションに伴う自己約定を含んでいる。
② 発受電実績
(注) 1 百万kWh未満は四捨五入のため、合計の数値が一致しない場合がある。
2 当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)を記載している。
3 発電電力量は、送電端の数値を記載している。
4 「新エネルギー等」は、太陽光、風力、バイオマス、廃棄物及び地熱の総称である。
5 当第2四半期連結累計期間の融通・他社受電電力量は、期末時点で把握している受電電力量を記載している。
6 揚水発電所の揚水用電力量等は、貯水池運営のための揚水用に使用する電力量及び自己託送の電力量である。
7 出水率は、当社の自流式水力発電電力量の1992年度から2021年度までの第2四半期累計期間における30か年平均に対する比である。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
資産は、設備投資などによる固定資産の増加に加え、現金及び預金などの流動資産が増加したことから、前連結会計年度末に比べ819億円増(+1.5%)の5兆6,856億円となった。
負債は、有利子負債が減少したことや、未払の工事代金などのその他の流動負債が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,887億円減(△3.8%)の4兆7,976億円となった。有利子負債残高は、前連結会計年度末に比べ1,257億円減(△3.2%)の3兆8,657億円となった。
純資産は、B種優先株式の発行及びA種優先株式の消却や、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などから、前連結会計年度末に比べ2,707億円増(+43.9%)の8,879億円となった。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ4.6ポイント向上し15.0%となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、国内電気事業において、燃料代支出や購入電力料支出の減少などにより、前年同四半期の2,089億円の支出から2,410億円の収入に転じた。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投融資の回収による収入の減少などはあったが、投融資による支出の減少などにより、前年同四半期に比べ18億円支出減(△1.2%)の1,544億円の支出となった。
財務活動によるキャッシュ・フローは、B種優先株式の発行に伴う収入の増加はあったが、コマーシャル・ペーパーの発行・償還による支出の増加や社債発行による収入の減少などにより、前年同四半期の3,675億円の収入から408億円の支出に転じた。
以上により、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ489億円増加し3,195億円となった。
(4) 経営方針・経営戦略等並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」について変更があった項目は、以下のとおりである。なお、変更点の前後について一部省略している。
また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の項目番号に対応するものである。
文中における将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものである。
1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]
当社グループは、「ずっと先まで、明るくしたい。」をブランド・メッセージとする「九電グループの思い」のもと、「低廉で良質なエネルギーをお客さまにお届けすることを通じて、お客さまや地域社会の生活や経済活動を支える」ことを使命に、事業活動を進めている。
なお、当社は、2023年3月、公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令及び課徴金納付命令を、九電みらいエナジー株式会社は排除措置命令を受けた。また、当社及び九電みらいエナジー株式会社は、2023年7月、経済産業省から電気事業法に基づく業務改善命令を受けた。
更に、2023年4月、当社と九州電力送配電株式会社は、非常災害時等の対応業務以外で、九州電力送配電株式会社が所有するシステムを当社従業員が使用するなどにより、新電力顧客情報等を閲覧していたことが判明した件について、経済産業省より業務改善命令等を受領した。
これらの事案の発生を受け、再発防止及びコンプライアンスを最優先にした事業活動をより一層徹底していく。なお、公正取引委員会から受けた各命令の内容については、当社及び九電みらいエナジー株式会社と同委員会との間で、事実認定等に見解の相違があることから、2023年9月に取消訴訟を提起した。
(中略)
3 中長期的な経営戦略の実現に向けた取組み
戦略Ⅰ エネルギーサービス事業の進化
(前略)
○ 発電・販売事業については、S(安全)+3E(エネルギーの安定供給、環境保全、経済性)の観点から、容量市場など新たな電力取引市場も最大限活用しつつ、最適なエネルギーミックスを追求していく。
再生可能エネルギーについては、グループ内の再エネ事業の統合を進め、国内外で開発を推進し、主力電源化を図っていく。
原子力発電については、CO2排出抑制面やエネルギーセキュリティ面等で総合的に優れた電源であり、安全の確保を大前提として最大限活用していく。2023年11月に川内原子力発電所の運転期間延長について認可を受けたことも踏まえ、引き続き、原子力の自主的かつ継続的な安全性向上に取り組む。また、分かりやすい情報発信やフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーション活動を継続することで、地域の皆さまに「安心できる」と感じていただけるよう取り組んでいく。
(中略)
戦略Ⅲ 経営基盤の強化
(前略)
○ コーポレート・ガバナンスの充実や、コンプライアンス経営の推進、情報セキュリティの確保の徹底を図っていく。
特にコンプライアンス経営については、独占禁止法に基づく行政処分を受けた件について、厳粛に受け止めるとともに、今回の命令内容を踏まえた対策も織り込みながら、独占禁止法遵守に向けた取組みの一層の強化を図っていく。
また、新電力顧客情報等の閲覧に関して、経済産業省より業務改善命令等を受領した件については、二度とこのような事態を引き起こすことがないよう、社長を筆頭とする経営層のリーダーシップのもと、社外の知見もいただきながら、全社員が一丸となって再発防止に取り組み、信頼回復に努めていく。
(後略)
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は1,995百万円である。
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことや雇用情勢の改善から、個人消費を中心に緩やかに回復している。九州経済も、輸出・生産は横ばいで推移しているものの、個人消費を中心に緩やかに回復している。
当第2四半期連結累計期間の業績については、燃料価格の下落により燃料費調整の期ずれ影響が前年同四半期の差損から差益に転じたことに加え、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことや、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、経常損益、親会社株主に帰属する四半期純損益ともに大幅に改善し、黒字となった。
ア 収支
当第2四半期連結累計期間の小売販売電力量については、域外の契約電力が減少していることなどにより、前年同四半期に比べ5.4%減の368億kWhとなった。また、卸売販売電力量については18.6%減の79億kWhとなった。この結果、総販売電力量は8.0%減の447億kWhとなった。
小売・卸売に対する供給面については、原子力をはじめ、火力・揚水等発電設備の総合的な運用等により、また、エリア需給については、調整力電源の運用及び国のルールに基づく再エネ出力制御の実施等により、安定して電力を供給することができた。
当第2四半期連結累計期間の連結収支については、収入面では、国内電気事業において、卸売販売収入の減少はあったが、燃料費調整の期ずれにより小売販売収入等が増加したことなどから、売上高(営業収益)は前年同四半期に比べ746億円増(+7.4%)の1兆853億円、経常収益は739億円増(+7.2%)の1兆992億円となった。
支出面では、国内電気事業において、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことに加え、卸電力市場価格の下落などにより購入電力料が減少したことなどから、経常費用は2,034億円減(△18.4%)の8,996億円となった。
以上により、経常損益、親会社株主に帰属する四半期純損益ともに前年同四半期に比べ大幅に改善し、経常損益は1,995億円の利益、親会社株主に帰属する四半期純損益は1,498億円の利益となった。
報告セグメントの業績(セグメント間の内部取引消去前)は、次のとおりである。
| 当第2四半期連結累計期間 (2023年4月1日から 2023年9月30日まで) | 対前年同四半期増減率 (%) | ||
| 金額(百万円) | |||
| 発電・販売事業 | 売 上 高 | 933,790 | 5.8 |
| 経常利益 | 135,237 | - | |
| 送配電事業 | 売 上 高 | 344,625 | △1.5 |
| 経常利益 | 41,236 | 143.7 | |
| 海外事業 | 売 上 高 | 2,840 | 33.2 |
| 経常利益 | 5,309 | 42.4 | |
| その他エネルギーサービス事業 | 売 上 高 | 132,120 | 31.4 |
| 経常利益 | 13,751 | 22.7 | |
| ICTサービス事業 | 売 上 高 | 57,967 | 8.6 |
| 経常利益 | 1,552 | 3.5 | |
| 都市開発事業 | 売 上 高 | 10,921 | 3.2 |
| 経常利益 | 1,911 | 53.5 | |
[参考]国内電気事業再掲
| 当第2四半期連結累計期間 (2023年4月1日から 2023年9月30日まで) | 対前年同四半期増減率 (%) | ||
| 金額(百万円) | |||
| 国内電気事業 | 売 上 高 | 980,206 | 6.5 |
| 経常利益 | 176,474 | - | |
(注) 「発電・販売事業」と「送配電事業」との内部取引消去後の数値を記載している。
① 発電・販売事業
発電・販売事業は、国内における発電・小売電気事業等を展開している。
売上高は、卸売販売収入の減少はあったが、燃料費調整の期ずれにより小売販売収入等が増加したことなどから、前年同四半期に比べ510億円増(+5.8%)の9,337億円となった。
経常損益は、燃料価格の下落により燃料費調整の期ずれ影響が前年同四半期の差損から差益に転じたことに加え、原子力発電所の稼働増などにより燃料費が減少したことや、卸電力市場価格の下落により購入電力料が減少したことなどから、2,486億円改善し1,352億円の利益となった。
② 送配電事業
送配電事業は、九州域内における一般送配電事業等を展開している。
売上高は、卸電力市場価格の下落などにより再生可能エネルギー電源からの買取に伴う卸売販売収入が減少したことなどから、前年同四半期に比べ53億円減(△1.5%)の3,446億円となった。
経常利益は、再生可能エネルギー電源からの買取額や需給調整市場からの調達費用が減少したことなどから、243億円増(+143.7%)の412億円となった。
③ 海外事業
海外事業は、海外における発電・送配電事業等を展開している。
売上高は、ガス火力発電プロジェクトの開発報酬による収入の増加などにより、前年同四半期に比べ7億円増(+33.2%)の28億円、経常利益は、持分法による投資利益の増加などにより、前年同四半期に比べ15億円増(+42.4%)の53億円となった。
④ その他エネルギーサービス事業
その他エネルギーサービス事業は、電気設備の建設・保守など電力の安定供給に資する事業、お客さまのエネルギーに関する様々な思いにお応えするため、ガス・LNG販売、石炭販売、再生可能エネルギー事業等を展開している。
売上高は、連結子会社において石炭販売事業を開始したことやガス販売価格の上昇などにより、前年同四半期に比べ316億円増(+31.4%)の1,321億円、経常利益は25億円増(+22.7%)の137億円となった。
⑤ ICTサービス事業
ICTサービス事業は、保有する光ファイバ網やデータセンターなどの情報通信事業基盤や事業ノウハウを活用し、データ通信、光ブロードバンド、電気通信工事・保守、情報システム開発、データセンター事業等を展開している。
売上高は、データ通信事業におけるソリューションサービス収入の増加や情報システム開発受託の増加などにより、前年同四半期に比べ45億円増(+8.6%)の579億円、経常利益は、情報システム開発に係る売上原価の増加などにより、前年同四半期並みの15億円となった。
⑥ 都市開発事業
都市開発事業は、都市開発・不動産・社会インフラ事業等を展開している。
売上高は、不動産賃貸収入の増加などにより、前年同四半期に比べ3億円増(+3.2%)の109億円、経常利益は6億円増(+53.5%)の19億円となった。
当社グループの主たる事業である国内電気事業(発電・販売事業及び送配電事業)においては、通常の営業形態として、売上高は、夏季及び冬季に電力需要が高まることから、第2・4四半期連結会計期間において大きくなる傾向にあることや、営業費用は、発電所の修繕工事の実施時期などによる影響を受けることから、四半期毎の業績に変動がある。
イ 販売及び生産の状況
当社グループの事業内容は、国内電気事業(発電・販売事業及び送配電事業)が大部分を占め、国内電気事業以外の事業の販売、生産及び受注の状況は、グループ全体からみて重要性が小さい。また、国内電気事業以外の事業については、受注生産形態をとらない業種が多いため、生産及び受注の状況を金額あるいは数量で示すことはしていない。このため、以下では、販売及び生産の状況を、国内電気事業における実績によって示している。
なお、国内電気事業においては、通常の営業形態として、夏季及び冬季に電力需要が高まることから、四半期毎の販売及び生産には季節的変動がある。
① 販売実績
| 種 別 | 当第2四半期連結累計期間 (2023年4月1日から 2023年9月30日まで) | 対前年同四半期増減率 (%) | |
| 電力量(百万kWh) | |||
| 小売販売電力量 | 36,777 | △5.4 | |
| 電灯 | 11,277 | 0.6 | |
| 電力 | 25,500 | △7.8 | |
| 卸売販売電力量 | 7,876 | △18.6 | |
| 総販売電力量 | 44,653 | △8.0 | |
(注) 1 百万kWh未満は四捨五入のため、合計の数値が一致しない場合がある。
2 当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)を記載している。
3 卸売販売電力量には間接オークションに伴う自己約定を含んでいる。
② 発受電実績
| 種 別 | 当第2四半期連結累計期間 (2023年4月1日から 2023年9月30日まで) | 対前年同四半期増減率 (%) | |||
| 電力量(百万kWh) | |||||
| 発 受 電 電 力 量 | 発 電 電 力 量 | 水力発電電力量 | 2,747 | △1.6 | |
| 火力発電電力量 | 11,744 | △34.3 | |||
| 原子力発電電力量 | 16,052 | 84.5 | |||
| 新エネルギー等発電電力量 | 677 | 2.1 | |||
| 融通・他社受電電力量 | 16,902 | △24.4 | |||
| (水力再掲) | (1,124) | (12.3) | |||
| (新エネルギー等再掲) | (10,152) | (△6.0) | |||
| 揚水発電所の揚水用電力量等 | △975 | △16.0 | |||
| 合 計 | 47,147 | △7.9 | |||
| 損失電力量等 | 2,494 | △6.9 | |||
| 総販売電力量 | 44,653 | △8.0 | |||
| 出水率 | 103.1% | - | |||
(注) 1 百万kWh未満は四捨五入のため、合計の数値が一致しない場合がある。
2 当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)を記載している。
3 発電電力量は、送電端の数値を記載している。
4 「新エネルギー等」は、太陽光、風力、バイオマス、廃棄物及び地熱の総称である。
5 当第2四半期連結累計期間の融通・他社受電電力量は、期末時点で把握している受電電力量を記載している。
6 揚水発電所の揚水用電力量等は、貯水池運営のための揚水用に使用する電力量及び自己託送の電力量である。
7 出水率は、当社の自流式水力発電電力量の1992年度から2021年度までの第2四半期累計期間における30か年平均に対する比である。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
資産は、設備投資などによる固定資産の増加に加え、現金及び預金などの流動資産が増加したことから、前連結会計年度末に比べ819億円増(+1.5%)の5兆6,856億円となった。
負債は、有利子負債が減少したことや、未払の工事代金などのその他の流動負債が減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,887億円減(△3.8%)の4兆7,976億円となった。有利子負債残高は、前連結会計年度末に比べ1,257億円減(△3.2%)の3兆8,657億円となった。
純資産は、B種優先株式の発行及びA種優先株式の消却や、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などから、前連結会計年度末に比べ2,707億円増(+43.9%)の8,879億円となった。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ4.6ポイント向上し15.0%となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、国内電気事業において、燃料代支出や購入電力料支出の減少などにより、前年同四半期の2,089億円の支出から2,410億円の収入に転じた。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投融資の回収による収入の減少などはあったが、投融資による支出の減少などにより、前年同四半期に比べ18億円支出減(△1.2%)の1,544億円の支出となった。
財務活動によるキャッシュ・フローは、B種優先株式の発行に伴う収入の増加はあったが、コマーシャル・ペーパーの発行・償還による支出の増加や社債発行による収入の減少などにより、前年同四半期の3,675億円の収入から408億円の支出に転じた。
以上により、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ489億円増加し3,195億円となった。
(4) 経営方針・経営戦略等並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」について変更があった項目は、以下のとおりである。なお、変更点の前後について一部省略している。
また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の項目番号に対応するものである。
文中における将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものである。
1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]
当社グループは、「ずっと先まで、明るくしたい。」をブランド・メッセージとする「九電グループの思い」のもと、「低廉で良質なエネルギーをお客さまにお届けすることを通じて、お客さまや地域社会の生活や経済活動を支える」ことを使命に、事業活動を進めている。
なお、当社は、2023年3月、公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令及び課徴金納付命令を、九電みらいエナジー株式会社は排除措置命令を受けた。また、当社及び九電みらいエナジー株式会社は、2023年7月、経済産業省から電気事業法に基づく業務改善命令を受けた。
更に、2023年4月、当社と九州電力送配電株式会社は、非常災害時等の対応業務以外で、九州電力送配電株式会社が所有するシステムを当社従業員が使用するなどにより、新電力顧客情報等を閲覧していたことが判明した件について、経済産業省より業務改善命令等を受領した。
これらの事案の発生を受け、再発防止及びコンプライアンスを最優先にした事業活動をより一層徹底していく。なお、公正取引委員会から受けた各命令の内容については、当社及び九電みらいエナジー株式会社と同委員会との間で、事実認定等に見解の相違があることから、2023年9月に取消訴訟を提起した。
(中略)
3 中長期的な経営戦略の実現に向けた取組み
戦略Ⅰ エネルギーサービス事業の進化
(前略)
○ 発電・販売事業については、S(安全)+3E(エネルギーの安定供給、環境保全、経済性)の観点から、容量市場など新たな電力取引市場も最大限活用しつつ、最適なエネルギーミックスを追求していく。
再生可能エネルギーについては、グループ内の再エネ事業の統合を進め、国内外で開発を推進し、主力電源化を図っていく。
原子力発電については、CO2排出抑制面やエネルギーセキュリティ面等で総合的に優れた電源であり、安全の確保を大前提として最大限活用していく。2023年11月に川内原子力発電所の運転期間延長について認可を受けたことも踏まえ、引き続き、原子力の自主的かつ継続的な安全性向上に取り組む。また、分かりやすい情報発信やフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーション活動を継続することで、地域の皆さまに「安心できる」と感じていただけるよう取り組んでいく。
(中略)
戦略Ⅲ 経営基盤の強化
(前略)
○ コーポレート・ガバナンスの充実や、コンプライアンス経営の推進、情報セキュリティの確保の徹底を図っていく。
特にコンプライアンス経営については、独占禁止法に基づく行政処分を受けた件について、厳粛に受け止めるとともに、今回の命令内容を踏まえた対策も織り込みながら、独占禁止法遵守に向けた取組みの一層の強化を図っていく。
また、新電力顧客情報等の閲覧に関して、経済産業省より業務改善命令等を受領した件については、二度とこのような事態を引き起こすことがないよう、社長を筆頭とする経営層のリーダーシップのもと、社外の知見もいただきながら、全社員が一丸となって再発防止に取り組み、信頼回復に努めていく。
(後略)
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は1,995百万円である。