有価証券報告書-第61期(2023/04/01-2024/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して経済活動の制約が解消される中、雇用・所得環境の改善や企業景況感の回復など、前向きな動きが見られた。国内個人消費については、サービス消費の着実な増加が続いたものの、物価上昇による実質賃金低下の影響もあり、個人消費全体では、力強さに欠ける回復となった。
ホテル業界においては、2023年の訪日外国人客数が2,500万人まで増加し、昨年後半には、国内宿泊需要がコロナ前の水準を超えるまで回復するなど、法人需要と共に、改善傾向が持続した。
この結果、売上高は67,901百万円と前連結会計年度に比べ15,058百万円の増収、経常利益は10,667百万円と前年同期に比べ7,214百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は10,647百万円と前年同期に比べ7,723百万円の増益となった。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。
a.ホテル事業
ホテル事業については、宿泊部門は、エグゼクティブハウス禅の檜風呂付きラグジュアリールーム開発や新江戸スイート販売の活性化など、ハイグレードな客室に重点を置いた販売戦略を進め、当社グループの営業収入は前期比139.4%となった。
レストラン部門は、当社競争力の源泉である「フード、ビバレッジ、スイーツ」の絶え間ない進化に加えて、食材価格高騰への対応として原価率低減の工夫とメニューのアップグレードと併せた価格改定も行い、当社グループの営業収入は前期比112.8%となった。
宴会部門は、国際会議、展示会などに加えて、会食付き宴席の獲得に注力し、また、婚礼部門は、衣装や美容、フラワーアレンジメントを手掛けるグループ会社との連携によって他社との差別化と営業強化を図り、当社グループの営業収入は前期比137.4%となった。
この結果、ホテル事業の売上高は64,992百万円と前年同期に比べ14,963百万円の増収となり、営業利益は9,792百万円と前年同期に比べ8,483百万円の増益となった。
b.貸店舗事業
貸店舗事業については、移転、減床や商業区画での退店に対しては、近隣の建て替え計画ビルからのテナント誘致セールスに努めた結果、前期比103.4%の営業収入を維持した。
この結果、外部顧客への売上高は2,909百万円と前年同期に比べ94百万円の増収となり、営業利益は1,917百万円と前年同期に比べ50百万円の増益となった。
また、財政状態については、当連結会計年度末の資産合計は、営業環境の改善に伴う売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ3,634百万円増加の207,335百万円となった。当連結会計年度末の負債合計は、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ7,136百万円減少の125,543百万円となった。当連結会計年度末の純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ10,770百万円増加の81,792百万円となった。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は10,998百万円であり、前年同期に比べ1,020百万円の増加となった。主な要因は、税金等調整前当期純利益の増加によるものである。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,858百万円と前年同期に比べ5,998百万円の増加となった。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△2,436百万円と前年同期に比べ643百万円の減少となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものである。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△7,446百万円と前年同期に比べ4,091百万円の減少となった。これは主に、短期借入れによる収入が減少したことによるものである。
③生産、受注及び販売の実績
a.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
(注)セグメント間取引については相殺消去している。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、国内外のお客様からの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んできた。
売上施策面では、国内外の富裕層やファミリー利用をターゲットとした客室改装や、ニューオータニクラブ会員、海外有力コンソーシアムへのプロモーションなどを通じ、客室販売ポートフォリオの収益率向上に努めてきた。多彩なレストラン店舗では、海外ゲストに人気の高い和牛メニューの品揃えや、スイーツを始めとする新たなメニュー開発などによって競争力に磨きをかけ、また、主要国際会議や企業案件の誘致など、回復の進む需要の取り込みに注力してきた。
コスト面においては、世界的な食材価格、エネルギー価格の高騰に対し、食材調達と利用の工夫、設備運用の最適化によってコスト低減に努めてきた。また、稼働の回復に対しては、人員体制の工夫と採用強化を進めてきた。
併せて継続的なブランディング施策として、エグゼクティブハウス禅が格付け機関から最高評価である五つ星を、ザ・メインは四つ星を獲得して九つ星を維持すると共に、従業員の健康管理に経営的な視点で戦略的に取り組む企業として健康経営優良法人に認定され、着実に成果を上げてきた。当社は創業以来、環境への配慮もおもてなしの一部と位置づけ、資源リサイクルや省エネルギーに取り組み、地球環境への配慮と真の快適さが調和したホテルづくりを推進してきた。
その結果、売上高は大幅なインバウンド需要の回復もあり67,901百万円となり、前連結会計年度に比べ15,058百万円の増収となった。費用面においては、売上原価、販売費及び一般管理費において、売上高の回復に伴う人件費の増加、国際情勢の不安定化や円安に伴う原材料費の高騰、資源価格の高騰などの影響を受け増加したものの、販売価格の改定等により、前年に比べ営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な増益となった。
財政状態については、営業環境の改善による売掛金の増加等により資産合計は増加し、短期借入金の減少などにより負債合計は減少、親会社株主に帰属する当期純利益10,647百万円を計上したことにより純資産合計は増加した。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上により、営業活動によるキャッシュ・フローが増加したことを主な要因として、現金及び現金同等物の期末残高は前年同期に比べ1,020百万円増加し、10,998百万円となった。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としている。
当社グループの資金需要のうち主なものは、借入金等の有利子負債の返済のほか、運転資金として、ホテル事業における原材料等の購入費用、人件費を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要は、ホテル設備の維持更新費用や商品価値を高める改修等の設備投資によるものである。
短期及び長期の資金需要については、「営業活動によるキャッシュ・フロー」により獲得した自己資金や金融機関とのシンジケートローン契約による借入、金融機関との相対取引による借入等により安定的に資金調達を行い対応している。引き続き、業績向上により「営業活動によるキャッシュ・フロー」の増大を図るとともに、財務体質の強化及び有利子負債の圧縮を進めていく。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は67,709百万円となり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は10,998百万円となった。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりである。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して経済活動の制約が解消される中、雇用・所得環境の改善や企業景況感の回復など、前向きな動きが見られた。国内個人消費については、サービス消費の着実な増加が続いたものの、物価上昇による実質賃金低下の影響もあり、個人消費全体では、力強さに欠ける回復となった。
ホテル業界においては、2023年の訪日外国人客数が2,500万人まで増加し、昨年後半には、国内宿泊需要がコロナ前の水準を超えるまで回復するなど、法人需要と共に、改善傾向が持続した。
この結果、売上高は67,901百万円と前連結会計年度に比べ15,058百万円の増収、経常利益は10,667百万円と前年同期に比べ7,214百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は10,647百万円と前年同期に比べ7,723百万円の増益となった。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。
a.ホテル事業
ホテル事業については、宿泊部門は、エグゼクティブハウス禅の檜風呂付きラグジュアリールーム開発や新江戸スイート販売の活性化など、ハイグレードな客室に重点を置いた販売戦略を進め、当社グループの営業収入は前期比139.4%となった。
レストラン部門は、当社競争力の源泉である「フード、ビバレッジ、スイーツ」の絶え間ない進化に加えて、食材価格高騰への対応として原価率低減の工夫とメニューのアップグレードと併せた価格改定も行い、当社グループの営業収入は前期比112.8%となった。
宴会部門は、国際会議、展示会などに加えて、会食付き宴席の獲得に注力し、また、婚礼部門は、衣装や美容、フラワーアレンジメントを手掛けるグループ会社との連携によって他社との差別化と営業強化を図り、当社グループの営業収入は前期比137.4%となった。
この結果、ホテル事業の売上高は64,992百万円と前年同期に比べ14,963百万円の増収となり、営業利益は9,792百万円と前年同期に比べ8,483百万円の増益となった。
b.貸店舗事業
貸店舗事業については、移転、減床や商業区画での退店に対しては、近隣の建て替え計画ビルからのテナント誘致セールスに努めた結果、前期比103.4%の営業収入を維持した。
この結果、外部顧客への売上高は2,909百万円と前年同期に比べ94百万円の増収となり、営業利益は1,917百万円と前年同期に比べ50百万円の増益となった。
また、財政状態については、当連結会計年度末の資産合計は、営業環境の改善に伴う売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ3,634百万円増加の207,335百万円となった。当連結会計年度末の負債合計は、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ7,136百万円減少の125,543百万円となった。当連結会計年度末の純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ10,770百万円増加の81,792百万円となった。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は10,998百万円であり、前年同期に比べ1,020百万円の増加となった。主な要因は、税金等調整前当期純利益の増加によるものである。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,858百万円と前年同期に比べ5,998百万円の増加となった。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加によるものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△2,436百万円と前年同期に比べ643百万円の減少となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものである。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△7,446百万円と前年同期に比べ4,091百万円の減少となった。これは主に、短期借入れによる収入が減少したことによるものである。
③生産、受注及び販売の実績
a.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ホテル事業(百万円) | 64,992 | 129.91 |
| 貸店舗事業(百万円) | 2,909 | 103.37 |
| 合計(百万円) | 67,901 | 128.50 |
(注)セグメント間取引については相殺消去している。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、国内外のお客様からの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んできた。
売上施策面では、国内外の富裕層やファミリー利用をターゲットとした客室改装や、ニューオータニクラブ会員、海外有力コンソーシアムへのプロモーションなどを通じ、客室販売ポートフォリオの収益率向上に努めてきた。多彩なレストラン店舗では、海外ゲストに人気の高い和牛メニューの品揃えや、スイーツを始めとする新たなメニュー開発などによって競争力に磨きをかけ、また、主要国際会議や企業案件の誘致など、回復の進む需要の取り込みに注力してきた。
コスト面においては、世界的な食材価格、エネルギー価格の高騰に対し、食材調達と利用の工夫、設備運用の最適化によってコスト低減に努めてきた。また、稼働の回復に対しては、人員体制の工夫と採用強化を進めてきた。
併せて継続的なブランディング施策として、エグゼクティブハウス禅が格付け機関から最高評価である五つ星を、ザ・メインは四つ星を獲得して九つ星を維持すると共に、従業員の健康管理に経営的な視点で戦略的に取り組む企業として健康経営優良法人に認定され、着実に成果を上げてきた。当社は創業以来、環境への配慮もおもてなしの一部と位置づけ、資源リサイクルや省エネルギーに取り組み、地球環境への配慮と真の快適さが調和したホテルづくりを推進してきた。
その結果、売上高は大幅なインバウンド需要の回復もあり67,901百万円となり、前連結会計年度に比べ15,058百万円の増収となった。費用面においては、売上原価、販売費及び一般管理費において、売上高の回復に伴う人件費の増加、国際情勢の不安定化や円安に伴う原材料費の高騰、資源価格の高騰などの影響を受け増加したものの、販売価格の改定等により、前年に比べ営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な増益となった。
財政状態については、営業環境の改善による売掛金の増加等により資産合計は増加し、短期借入金の減少などにより負債合計は減少、親会社株主に帰属する当期純利益10,647百万円を計上したことにより純資産合計は増加した。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上により、営業活動によるキャッシュ・フローが増加したことを主な要因として、現金及び現金同等物の期末残高は前年同期に比べ1,020百万円増加し、10,998百万円となった。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としている。
当社グループの資金需要のうち主なものは、借入金等の有利子負債の返済のほか、運転資金として、ホテル事業における原材料等の購入費用、人件費を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要は、ホテル設備の維持更新費用や商品価値を高める改修等の設備投資によるものである。
短期及び長期の資金需要については、「営業活動によるキャッシュ・フロー」により獲得した自己資金や金融機関とのシンジケートローン契約による借入、金融機関との相対取引による借入等により安定的に資金調達を行い対応している。引き続き、業績向上により「営業活動によるキャッシュ・フロー」の増大を図るとともに、財務体質の強化及び有利子負債の圧縮を進めていく。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は67,709百万円となり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は10,998百万円となった。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりである。