有価証券報告書-第62期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、名目GDPが初めて年率換算で600兆円を超え、企業の設備投資も活発化するなど、回復傾向が持続しました。雇用・所得環境の面でも、33年ぶりとなる高水準の賃上げが実現し、個人消費の下支えとなりましたが、賃金・所得の上昇が安定的に物価上昇を超えるまでには至らず、個人消費の伸びは抑制的な水準にとどまりました。
ホテル業界におきましては、日本人宿泊者数は横ばいとなったものの、2024年の訪日外客数が3,686万人と過去最多を更新し、国内宿泊施設の稼働率は改善傾向が続きました。
こうした中、当社グループでは、国内外のお客さまからの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んで参りました。
この結果、売上高は72,394百万円と前連結会計年度に比べ4,492百万円の増収、経常利益は10,921百万円と前年同期に比べ254百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は9,587百万円と前年同期に比べ1,059百万円の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a.ホテル事業
ホテル事業につきましては、宿泊部門は、エグゼクティブハウス禅を始めハイグレードな客室の販売に注力し、団体宿泊の受注についても戦略的な価格設定で稼働率の引き上げを図るなど、細部にわたって販売戦略を見直して参りました結果、当社グループの営業収入は前期比116.4%となりました。
レストラン部門は、当社競争力の源泉である「フード、ビバレッジ、スイーツ」の絶え間ない進化に加えて、ノンアルコールメニュー開発などビバレッジ販売に注力し、食材価格高騰への対応として原価率低減の工夫とメニューのアップグレードと併せた価格改定も行い、当社グループの営業収入は前期比105.0%となりました。
宴会部門は、前期の大型スポット案件や、コロナ明けで一気に増加したウエディングの反動減に対して、宴会場のリニューアルや、新作メニュー投入、テイスティング強化など、他社との差別化と営業強化を図り、当社グループの営業収入は前期比98.8%となりました。
この結果、ホテル事業の売上高は69,411百万円と前年同期に比べ4,419百万円の増収となり、営業利益は10,201百万円と前年同期に比べ408百万円の増益となりました。
b.貸店舗事業
不動産事業につきましては、移転、減床や商業区画での退店に対し、既存テナントのオフィス集約ニーズを丁寧にフォローした結果、当社グループの営業収入は前期比102.5%となりました。
この結果、外部顧客への売上高は2,982百万円と前年同期に比べ72百万円の増収となり、営業利益は1,918百万円と前年同期に比べ0百万円の増益となりました。
また、財政状態については、当連結会計年度末の資産合計は、商品価値を高める設備投資や、営業環境の好調を背景とした現金及び預金、売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ8,577百万円増加の215,913百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、長期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ679百万円減少の124,864百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ9,256百万円増加の91,048百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は12,824百万円であり、前年同期に比べ1,825百万円の増加となりました。主な要因は、借入金の返済による支出が減少したことによるものであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,467百万円と前年同期に比べ391百万円の減少となりました。これは主に、法人税等の支払額が増加したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△6,449百万円と前年同期に比べ4,013百万円の減少となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△2,268百万円と前年同期に比べ5,177百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出が減少したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)セグメント間取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、国内外のお客様からの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んで参りました。
売上施策面では、開業60周年を契機とした様々なイベントや、客室フロア内装や設備の更新、チャペル「サンライズ・ガーデン」や婚礼会場としても人気の高い宴会場PALAZZO OTANIのリニューアルなど、より快適にお過ごしいただけるよう改修を行うほか、ニューオータニクラブ会員や海外有力コンソーシアムを通じた海外富裕層向けプロモーション強化など、客室販売ポートフォリオの収益性向上にも努めて参りました。多彩なレストラン店舗では、海外ゲストに人気の高い和牛メニューを始め厳選素材を取りそろえた新メニューの開発、季節毎のスイーツやビバレッジのプロモーションなどによってお客さまのご来館を働きかけ、また、海外賓客の宿泊や企業案件の誘致など、「家族団欒から国際会議まで」幅広く需要の取り込みに注力して参りました。
費用面においては、世界的な食材価格、エネルギー価格の高騰に対し、食材調達と利用の工夫、LED化の推進や熱源設備運用の最適化によってコスト低減に努め、また、稼働の回復に対しては、人員体制の工夫と採用強化を進めて参りました。
継続的なブランディング施策として、エグゼクティブハウス禅が格付け機関から最高評価である五つ星を、ザ・メインは四つ星を獲得して九つ星を維持すると共に、従業員の健康管理に経営的な視点で戦略的に取り組む企業として健康経営優良法人(ホワイト500)に認定され、着実に成果を上げて参りました。当社は創業以来、環境への配慮もおもてなしの一部と位置づけ、資源リサイクルや省エネルギーに取り組み、地球環境への配慮と真の快適さが調和したホテルづくりを推進して参りました。
その結果、売上高は好調なインバウンド需要を背景に72,394百万円となり、前連結会計年度に比べ4,492百万円の増収となりました。費用面においては、売上原価、販売費及び一般管理費において、売上高の回復に伴う人員増や、賃上げの影響による人件費の増加、国際情勢の不安定化や円安に伴う原材料費の高騰、資源価格の高騰などの影響を受け増加したものの、インバウンド需要や販売価格の改定等による売上高の増加により、前年に比べ営業利益、経常利益は増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度において多額の繰延税金資産を計上した影響で減益となりました。
財政状態については、商品価値を高める投資や、好調な営業環境による、現金及び預金・売掛金の増加等により資産合計は増加し、長期借入金の減少等により負債合計は減少、親会社株主に帰属する当期純利益9,587百万円を計上したことにより純資産合計は増加いたしました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、借入金の返済による支出が減少したことにより、財務活動によるキャッシュ・フローが増加したことを主な要因として、現金及び現金同等物の期末残高は前年同期に比べ1,825百万円増加し、12,824百万円となりました。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資金需要のうち主なものは、借入金等の有利子負債の返済のほか、運転資金として、ホテル事業における原材料等の購入費用、人件費を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ホテル設備の維持更新費用や商品価値を高める改修等の設備投資によるものであります。
短期及び長期の資金需要については、「営業活動によるキャッシュ・フロー」により獲得した自己資金や金融機関とのシンジケートローン契約による借入、金融機関との相対取引による借入等により安定的に資金調達を行い対応しております。引き続き、業績向上により「営業活動によるキャッシュ・フロー」の増大を図るとともに、財務体質の強化及び有利子負債の圧縮を進めて参ります。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は65,768百万円であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、名目GDPが初めて年率換算で600兆円を超え、企業の設備投資も活発化するなど、回復傾向が持続しました。雇用・所得環境の面でも、33年ぶりとなる高水準の賃上げが実現し、個人消費の下支えとなりましたが、賃金・所得の上昇が安定的に物価上昇を超えるまでには至らず、個人消費の伸びは抑制的な水準にとどまりました。
ホテル業界におきましては、日本人宿泊者数は横ばいとなったものの、2024年の訪日外客数が3,686万人と過去最多を更新し、国内宿泊施設の稼働率は改善傾向が続きました。
こうした中、当社グループでは、国内外のお客さまからの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んで参りました。
この結果、売上高は72,394百万円と前連結会計年度に比べ4,492百万円の増収、経常利益は10,921百万円と前年同期に比べ254百万円の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は9,587百万円と前年同期に比べ1,059百万円の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a.ホテル事業
ホテル事業につきましては、宿泊部門は、エグゼクティブハウス禅を始めハイグレードな客室の販売に注力し、団体宿泊の受注についても戦略的な価格設定で稼働率の引き上げを図るなど、細部にわたって販売戦略を見直して参りました結果、当社グループの営業収入は前期比116.4%となりました。
レストラン部門は、当社競争力の源泉である「フード、ビバレッジ、スイーツ」の絶え間ない進化に加えて、ノンアルコールメニュー開発などビバレッジ販売に注力し、食材価格高騰への対応として原価率低減の工夫とメニューのアップグレードと併せた価格改定も行い、当社グループの営業収入は前期比105.0%となりました。
宴会部門は、前期の大型スポット案件や、コロナ明けで一気に増加したウエディングの反動減に対して、宴会場のリニューアルや、新作メニュー投入、テイスティング強化など、他社との差別化と営業強化を図り、当社グループの営業収入は前期比98.8%となりました。
この結果、ホテル事業の売上高は69,411百万円と前年同期に比べ4,419百万円の増収となり、営業利益は10,201百万円と前年同期に比べ408百万円の増益となりました。
b.貸店舗事業
不動産事業につきましては、移転、減床や商業区画での退店に対し、既存テナントのオフィス集約ニーズを丁寧にフォローした結果、当社グループの営業収入は前期比102.5%となりました。
この結果、外部顧客への売上高は2,982百万円と前年同期に比べ72百万円の増収となり、営業利益は1,918百万円と前年同期に比べ0百万円の増益となりました。
また、財政状態については、当連結会計年度末の資産合計は、商品価値を高める設備投資や、営業環境の好調を背景とした現金及び預金、売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ8,577百万円増加の215,913百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、長期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ679百万円減少の124,864百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ9,256百万円増加の91,048百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は12,824百万円であり、前年同期に比べ1,825百万円の増加となりました。主な要因は、借入金の返済による支出が減少したことによるものであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,467百万円と前年同期に比べ391百万円の減少となりました。これは主に、法人税等の支払額が増加したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△6,449百万円と前年同期に比べ4,013百万円の減少となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△2,268百万円と前年同期に比べ5,177百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出が減少したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日) | 前年同期比(%) |
| ホテル事業(百万円) | 69,411 | 106.8 |
| 貸店舗事業(百万円) | 2,982 | 102.5 |
| 合計(百万円) | 72,394 | 106.6 |
(注)セグメント間取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、国内外のお客様からの高い期待と様々なニーズにお応えできるよう、商品、サービスの絶え間ない工夫と進化に取り組んで参りました。
売上施策面では、開業60周年を契機とした様々なイベントや、客室フロア内装や設備の更新、チャペル「サンライズ・ガーデン」や婚礼会場としても人気の高い宴会場PALAZZO OTANIのリニューアルなど、より快適にお過ごしいただけるよう改修を行うほか、ニューオータニクラブ会員や海外有力コンソーシアムを通じた海外富裕層向けプロモーション強化など、客室販売ポートフォリオの収益性向上にも努めて参りました。多彩なレストラン店舗では、海外ゲストに人気の高い和牛メニューを始め厳選素材を取りそろえた新メニューの開発、季節毎のスイーツやビバレッジのプロモーションなどによってお客さまのご来館を働きかけ、また、海外賓客の宿泊や企業案件の誘致など、「家族団欒から国際会議まで」幅広く需要の取り込みに注力して参りました。
費用面においては、世界的な食材価格、エネルギー価格の高騰に対し、食材調達と利用の工夫、LED化の推進や熱源設備運用の最適化によってコスト低減に努め、また、稼働の回復に対しては、人員体制の工夫と採用強化を進めて参りました。
継続的なブランディング施策として、エグゼクティブハウス禅が格付け機関から最高評価である五つ星を、ザ・メインは四つ星を獲得して九つ星を維持すると共に、従業員の健康管理に経営的な視点で戦略的に取り組む企業として健康経営優良法人(ホワイト500)に認定され、着実に成果を上げて参りました。当社は創業以来、環境への配慮もおもてなしの一部と位置づけ、資源リサイクルや省エネルギーに取り組み、地球環境への配慮と真の快適さが調和したホテルづくりを推進して参りました。
その結果、売上高は好調なインバウンド需要を背景に72,394百万円となり、前連結会計年度に比べ4,492百万円の増収となりました。費用面においては、売上原価、販売費及び一般管理費において、売上高の回復に伴う人員増や、賃上げの影響による人件費の増加、国際情勢の不安定化や円安に伴う原材料費の高騰、資源価格の高騰などの影響を受け増加したものの、インバウンド需要や販売価格の改定等による売上高の増加により、前年に比べ営業利益、経常利益は増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度において多額の繰延税金資産を計上した影響で減益となりました。
財政状態については、商品価値を高める投資や、好調な営業環境による、現金及び預金・売掛金の増加等により資産合計は増加し、長期借入金の減少等により負債合計は減少、親会社株主に帰属する当期純利益9,587百万円を計上したことにより純資産合計は増加いたしました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、借入金の返済による支出が減少したことにより、財務活動によるキャッシュ・フローが増加したことを主な要因として、現金及び現金同等物の期末残高は前年同期に比べ1,825百万円増加し、12,824百万円となりました。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資金需要のうち主なものは、借入金等の有利子負債の返済のほか、運転資金として、ホテル事業における原材料等の購入費用、人件費を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ホテル設備の維持更新費用や商品価値を高める改修等の設備投資によるものであります。
短期及び長期の資金需要については、「営業活動によるキャッシュ・フロー」により獲得した自己資金や金融機関とのシンジケートローン契約による借入、金融機関との相対取引による借入等により安定的に資金調達を行い対応しております。引き続き、業績向上により「営業活動によるキャッシュ・フロー」の増大を図るとともに、財務体質の強化及び有利子負債の圧縮を進めて参ります。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は65,768百万円であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。