四半期報告書-第51期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/05/21 13:26
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a 経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外の経済が急激に悪化することになり、金融市場の急落及び有効求人倍率の低下等が続き、非常に厳しい状況でありました。先行きについても、感染症のさらなる悪化の懸念があり、予断を許さない状況であります。
このような状況のもと、当社グループにおきましては、営業活動が制限されるなかでオンラインセミナー開催、WEBを活用したコンサルティング、リモートワークへの推進などにより事業活動を継続してまいりました。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高6,547百万円(前年同四半期比10.5%増加)、営業利益1,475百万円(同3.4%増加)、経常利益1,519百万円(同4.7%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益999百万円(同5.3%増加)と前年同四半期と比較し増収増益を達成することができました。
①売上高・・・6,547百万円(前年同四半期比10.5%増加)
売上高におきましては、経営コンサルティング事業に含まれるWEB広告運用代行業務及びダイレクトリクルーティング事業の売上高を伸ばすことが出来ました。
その結果、売上高は前年同四半期と比べて10.5%増加の6,547百万円となりました。
②営業利益・・・1,475百万円(前年同四半期比3.4%増加)
営業利益におきましては、売上原価は4,246百万円(前年同四半期は3,761百万円)、販売費及び一般管理費は825百万円(同738百万円)となり、営業費用は増加したものの、売上高の増加により増益となりました。
その結果、営業利益は前年同四半期と比べて3.4%増加の1,475百万円となりました。
③経常利益・・・1,519百万円(前年同四半期比4.7%増加)
経常利益におきましては、余資運用による投資有価証券売却益等により営業外収益が50百万円(前年同四半期は29百万円)、営業外費用が6百万円(同5百万円)となりました。
その結果、経常利益は前年同四半期と比べて4.7%増加の1,519百万円となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益・・・999百万円(前年同四半期比5.3%増加)
親会社株主に帰属する四半期純利益におきましては、法人税等合計が517百万円(前年同四半期は501百万円)となり、前年同四半期と比べて5.3%増加の999百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、前第2四半期連結会計期間より、従来「その他」に含まれていた「ダイレクトリクルーティング事業」について金額的な重要性が増したため報告セグメントとして記載する方法に変更しております。これにより変更後の区分により作成したものを記載しております。
詳細は、「第4.経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
①経営コンサルティング事業
売上高におきましては、主力部門である住宅・不動産業界向けコンサルティング部門における業績向上コンサルティングが引続き好調に推移いたしました。また、WEB広告運用代行業務においても順調に売上高を伸ばすことができました。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、上海市に拠点を置く船井(上海)商務信息諮詢有限公司においては、営業活動が大きく制約されたことにより売上高が減少し、また、日本においてもリアル開催のセミナーや繁盛店を視察するクリニックを中止したことにより、新規受注が伸び悩む結果となりました。
その結果、売上高は4,764百万円(前年同四半期比6.1%増加)、営業利益は1,368百万円(同1.6%減少)となりました。
②ロジスティクス事業
売上高におきましては、物流オペレーション業務は既存顧客の深耕と販売単価上昇により前年同四半期と比べて売上高が増加いたしました。また、物流コンサルティング業務の既存顧客からの受注に加え、新規の大型案件の受注が売上高増加に大きく寄与いたしました。利益面におきましても、比較的利益率の高い物流コンサルティング業務が増加したことにより増益となりました。
その結果、売上高は663百万円(前年同四半期比11.9%増加)、営業利益は120百万円(同16.4%増加)となりました。
③ダイレクトリクルーティング事業
売上高におきましては、新型コロナウィルス感染症の影響により、セミナー開催の中止による新規顧客獲得の減少や、採用広告出稿の減少傾向により、前年同四半期と比べて約1.5倍の増加にとどまりました。当事業は早期の売上拡大を目指すべく販促費用や運用体制整備に伴う人件費、システム開発費用を中心に先行投資を継続しているため、当四半期においては営業損失となりましたが、前年同四半期と比べて営業損失は減少いたしました。
その結果、売上高は800百万円(前年同四半期比57.3%増加)、営業損失は15百万円(同85.1%減少)となりました。
④その他
売上高におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、営業活動の制限や業務の延期があり、売上高、営業利益ともに減少することとなりました。
その結果、売上高は312百万円(前年同四半期比5.0%減少)、営業利益は0百万円(同98.6%減少)となりました。
b 財政状態
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,470百万円減少し、26,948百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,598百万円減少し、15,096百万円となりました。これは主に現金及び預金並びに有価証券の減少によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて128百万円増加し、11,852百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加によるものであります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,329百万円減少し、3,924百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,298百万円減少し、3,632百万円となりました。これは主に1年内償還予定の社債及び未払法人税等の減少によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて30百万円減少し、291百万円となりました。これは主に繰延税金負債の減少によるものであります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて140百万円減少し、23,024百万円となりました。
(自己資本比率)
当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べて3.6ポイント増加し、83.0%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。