四半期報告書-第51期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/21 13:57
【資料】
PDFをみる
【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、緊急事態宣言の発令など、国内経済は急激に悪化することになり、企業収益の悪化、有効求人倍率の低下等が続き、非常に厳しい状況でありました。先行きについても、感染症が国内外に与える影響に注意する必要があり、予断を許さない状況であります。
このような状況のもと、当社グループは、営業活動が制限されるなかでオンラインセミナー開催、WEBを活用したコンサルティング、リモートワークの推進などにより事業活動を継続してまいりました。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高12,234百万円(前年同四半期比1.2%増加)、営業利益2,584百万円(同10.1%減少)、経常利益2,640百万円(同9.4%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,745百万円(同9.0%減少)となりました。
①売上高・・・12,234百万円(前年同四半期比1.2%増加)
売上高におきましては、新型コロナウイルスの影響により十分な営業活動を確保することができませんでしたが、経営コンサルティング事業に含まれるWEB広告運用代行業務及びダイレクトリクルーティング事業の売上高を伸ばすことが出来ました。
その結果、売上高は前年同四半期と比べて1.2%増加の12,234百万円となりました。
②営業利益・・・2,584百万円(前年同四半期比10.1%減少)
営業利益におきましては、売上原価は8,081百万円(前年同四半期は7,750百万円)、販売費及び一般管理費は1,568百万円(同1,462百万円)となりました。
その結果、営業利益は前年同四半期と比べて10.1%減少の2,584百万円となりました。
③経常利益・・・2,640百万円(前年同四半期比9.4%減少)
経常利益におきましては、余資運用による投資有価証券売却益等により営業外収益が65百万円(前年同四半期48百万円)、営業外費用が9百万円(同8百万円)となりました。
その結果、経常利益は前年同四半期と比べて9.4%減少の2,640百万円となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益・・・1,745百万円(前年同四半期比9.0%減少)
親会社株主に帰属する四半期純利益におきましては、法人税等合計が890百万円(前年同四半期は989百万円)となり、前年同四半期と比べて9.0%減少の1,745百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
①経営コンサルティング事業
売上高におきましては、主力部門である住宅・不動産業界向けコンサルティング部門や、教育・保育・スクール業界向けコンサルティング部門における業績向上コンサルティングは前年同四半期を上回ることができました。また、顧客における集客手法のWEB割合の上昇に伴い、WEB広告運用代行業務においても順調に売上高を伸ばすことができました。しかしながら、それ以外の多くの業種においては、新型コロナウイルス感染症の影響による営業活動の制限や、対面形式によるセミナー開催を中止にしたことに伴い新規受注が伸び悩む結果となり、前年同四半期を下回る結果となりました。また、中国上海市に拠点を置く船井(上海)商務信息諮詢有限公司においては、期初より営業活動が大きく制約されたことにより売上高が減少いたしましたが、4月以降は徐々に業務再開することができました。
利益面におきましては、出社・出張の制限により旅費交通費やセミナー等の会場代などが大幅に削減されましたが、人数増加に伴う固定費の増加や、売上高減少分を補うことができず減益となりました。
その結果、売上高は9,071百万円(前年同四半期比2.1%減少)、営業利益は2,513百万円(同12.1%減少)となりました。
②ロジスティクス事業
売上高におきましては、物流オペレーション業務は既存顧客の深耕やスポット受注により前年同四半期と比べて売上高が増加いたしました。また、物流コンサルティング業務は新規受注は伸び悩んだものの増収を確保することができましたが、物流トレーディング業務は企業や人の異動減少に伴う燃料販売量の減少及び燃料単価の下落により前年同四半期と比べて売上高は減少いたしました。利益面におきましては、利益率が高い物流コンサルティング業務の売上高構成比率の減少により、全体の利益率が低下したことと、人数増加に伴う人件費増加などの影響により減益となりました。
その結果、売上高は1,279百万円(前年同四半期比9.4%増加)、営業利益は165百万円(同0.5%減少)となりました。
③ダイレクトリクルーティング事業
売上高におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、セミナー開催の中止による新規顧客獲得の減少や、採用広告出稿が減少したものの、ベースの契約が前年同四半期と比べて増加したため、売上高は24.4%増となり増収を確保いたしました。当事業は早期の売上拡大を目指すべく販促費用や運用体制整備に伴う人件費、システム開発費用を中心に先行投資を継続しているため、当四半期においては営業損失となりましたが、前年同四半期と比べて営業損失額は減少いたしました。
その結果、売上高は1,358百万円(前年同四半期比24.4%増加)、営業損失は66百万円(前年同四半期は営業損失153百万円)となりました。
④その他
売上高におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、営業活動の制限や業務の延期があり、売上高、営業利益ともに減少することとなりました。
その結果、売上高は513百万円(前年同四半期比6.3%減少)、営業損失は51百万円(前年同四半期は営業利益6百万円)となりました。
b 財政状態
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて953百万円減少し、27,466百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて896百万円減少し、15,798百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加、受取手形及び売掛金並びに有価証券の減少によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて56百万円減少し、11,667百万円となりました。これは主に建物及び構築物の減少によるものであります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,553百万円減少し、3,700百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,521百万円減少し、3,410百万円となりました。これは主に1年内償還予定の社債及びその他に含まれる未払金並びに預り金の減少によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて31百万円減少し、290百万円となりました。これは主に繰延税金負債の減少によるものであります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて600百万円増加し、23,765百万円となりました。
(自己資本比率)
当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べて4.7ポイント増加し、84.1%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて379百万円増加し、12,009百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,562百万円(前年同四半期は2,168百万円の資金の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益を2,635百万円計上し、法人税等の支払額が1,108百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は271百万円(前年同四半期は435百万円の資金の使用)となりました。
これは主に、投資有価証券の取得と売却及び償還による差引収入が395百万円、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出が123百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,453百万円(前年同四半期は1,019百万円の資金の使用)となりました。
これは主に、配当金の支払額が1,142百万円によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。