(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、ウクライナ情勢が長期化する一方、新型コロナウイルス感
染症に対する活動制限の緩和もあり、消費活動が徐々に正常化に向かっておりますが、世界的なインフレや各国の金融引き締め政策の影響、地政学リスクが原材料・資材価格やサプライチェーンに与える影響、光熱費、食料品を中心とした物価の急上昇などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経済環境の中ですが、DXやコロナ禍における新しい働き方に対応するための投資需要の高まりを受
け、当社グループの受注高は順調に推移しました。
売上収益は、前年同四半期(累計期間、以下同じ)に対し、コンサルティング・システム開発事業が大きく伸
長、マネージメントサービス(BPO)事業は概ね前年同四半期並みとなり、全体としては前年同四半期を上回る結果となりました。
売上総利益につきましても、売上収益の増加などにより前年同四半期を上回る結果となり、売上総利益率も前年同四半期に比べ改善しております。
販売費及び一般管理費については、人員増による人件費の増加等により前年同四半期を上回る結果となりました
が、営業利益、営業利益率ともに前年同四半期に比べ改善しております。
前年同四半期に対する営業利益の改善については、継続して好調な情報セキュリティコンサルティング事業のほ
か、主力取引先からの受注が回復してきたPLM支援ソリューション事業、業務改善により生産性が向上した人事給与関連アウトソーシング事業が貢献しております。
金融損益については、主に投資有価証券の時価下落により悪化しました。
それらの結果として、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上収益26,952百万円(前年同四半期比15.4%増)、営業利益2,466百万円(前年同四半期比33.3%増)、税引前四半期利益2,475百万円(前年同四半期比29.9%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益1,367百万円(前年同四半期比11.8%増)となりました。また、当第3四半期連結累計期間における受注高は28,621百万円(前年同四半期比15.1%増)、受注残高は12,918百万円(前年同四半期比12.8%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
[コンサルティング・システム開発事業]
コンサルティング・システム開発事業の当第3四半期連結累計期間における業績は、売上収益21,360百万円(前年同四半期比20.3%増)、セグメント利益1,963百万円(前年同四半期比33.5%増)となりました。事業別の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
売上収益 | セグメント利益 | |||||
2021年 12月期 | 2022年 12月期 | 対前年同 四半期増減 | 2021年 12月期 | 2022年 12月期 | 対前年同 四半期増減 | |
会計システムコンサルティング及びシステム開発 | 10,555 | 12,938 | 2,383 | 1,006 | 1,112 | 106 |
金融業界向けシステム開発 | 3,935 | 3,995 | 60 | 168 | 187 | 19 |
情報セキュリティコンサルティング | 3,081 | 4,008 | 927 | 324 | 553 | 229 |
PLM支援ソリューション | 529 | 797 | 268 | 40 | 149 | 109 |
(セグメント内事業別売上収益) | △348 | △378 | △30 | △68 | △38 | 30 |
セグメント計 | 17,752 | 21,360 | 3,608 | 1,470 | 1,963 | 493 |
売上収益 | セグメント利益 | |||||
2021年 12月期 | 2022年 12月期 | 対前年同 四半期増減 | 2021年 12月期 | 2022年 12月期 | 対前年同 四半期増減 | |
人事給与関連アウトソーシング | 2,240 | 2,235 | △5 | 164 | 383 | 219 |
グローバル企業向けアウトソーシング | 1,443 | 1,380 | △63 | 152 | 33 | △119 |
外資企業向けアウトソーシング | 624 | 705 | 81 | 21 | 38 | 17 |
オンサイトBPO | 1,681 | 1,691 | 10 | 95 | 73 | △22 |
(セグメント内事業別売上収益) | △61 | △64 | △3 | △52 | △29 | 23 |
セグメント計 | 5,927 | 5,947 | 20 | 380 | 498 | 118 |