有価証券報告書-第42期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
[当連結会計年度の経営成績]
(単位:百万円)
[経済状況]
当連結会計年度のわが国経済は、政府の各種経済政策などにより、企業収益や雇用、所得環境の改善傾向が続き、緩やかな回復基調が継続しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化し、一転厳しい状況となりました。感染症が経済を下振れさせるリスクに十分注意する必要があり、より一層の金融資本市場の変動などによる影響を注視する必要があります。
[当社グループの事業概況]
当社グループの経営成績は営業収入588億6百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益51億5千5百万円(前年同期比15.1%増)、経常利益51億6千万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億1千万円(前年同期比32.2%減)となりました。大型コンサートツアーや関連グッズ収入の増加、コマーシャル収入の増加により増収、営業利益、経常利益は増益となりましたが、第4四半期途中において新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府及び自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止及び延期等の対応を実施、それに伴いグッズ等の販売も減少したことにより、営業利益、経常利益は急減いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失などにより減益となりました。
<営業収入>・ イベント収入(大型コンサートツアー)が増加
・ 商品売上収入(コンサートグッズ、音楽パッケージ)が増加
・ コマーシャル収入が増加
・ 映像製作収入(イベント興行の中継及び上映)が増加
上記要因などにより増収となりました。
<営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益>・ 増収に伴う増益に加え、販売費及び一般管理費の減少などにより営業利益、経常利益は増益となりましたが、特別損失計上による減益要因により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(営業収入)
(単位:百万円)
(セグメント利益又は損失(△))
(単位:百万円)
[アーティストマネージメント事業]
営業収入510億2千6百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益57億1千8百万円(前年同期比28.8%増)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ イベント収入:<コンサート>サザンオールスターズ、SEKAI NO OWARI、flumpool、ONE OK ROCK、高橋優、藤原さくら、Perfumeのコンサートツアー
福山雅治、ポルノグラフィティ、BABYMETALのコンサート
Amuse Fes in MAKUHARI 2019
<舞台・公演>ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」日本版
熱海五郎一座「翔べないスペースマンと危険なシナリオ」
茅ヶ崎サザン芸術花火2019
・ 商品売上収入:コンサートグッズ、BABYMETAL(アルバムCD、ライブBD)
・ 印税収入(新譜):Perfume(ライブBD)、ONE OK ROCK(アルバムCD)
・ 出演収入・CM収入:大泉洋、神木隆之介、佐藤健、三浦春馬、仲里依紗、吉高由里子、ホラン千秋など
<営業収入>・ イベント収入(大型コンサート公演数、規模など)が増加
(前年同期は福山雅治、星野源、ONE OK ROCK、SEKAI NO OWARI、ポルノグラフィティ、Perfume、BABYMETAL、高橋優のコンサートツアーなど)
・ 商品売上収入(コンサートグッズ、音楽パッケージ)が増加
(前年同期よりイベント収入増加による関連グッズ増加、音楽パッケージ大型作品増加)
上記要因などにより増収となりました。
<セグメント利益>増収要因により増益となりました。
[メディアビジュアル事業]
営業収入25億3千1百万円(前年同期比128.3%増)、セグメント損失1億9千1百万円(前年同期は2千3百万円のセグメント損失)となり、増収減益となりました。
[主な事業]
・ 映像作品販売収入:映画「ギャングース」、神木隆之介主演映画「フォルトゥナの瞳」、吉高由里子主演ドラマ「わたし、定時で帰ります。」などのDVD販売収入
・ 映像製作収入:神木隆之介主演映画「フォルトゥナの瞳」劇場配給分配収入、
佐藤健が主演声優を務めた3DCGアニメーション映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」劇場配給分配収入、イベント興行の中継及び上映収入
・ 番組制作収入:単発番組の制作受託など
<営業収入>・ 株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンの株式を追加取得し、第3四半期連結会計期間末において同社を連結の範囲に含め、イベント興行の中継及び上映収入が増加したことにより増収となりました。
<セグメント利益>・ 映像作品販売収入及び劇場配給分配収入の減少により減益となりました。
[コンテンツ事業]
営業収入29億6千万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益10億9千4百万円(前年同期比0.7%増)となり、減収増益となりました。
[主な事業]
・ サザンオールスターズ、福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume、ONE OK ROCK、BABYMETALなどによる旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用
<営業収入>・ 若干の減収となりましたが、前期とほぼ同水準で推移いたしました。
<セグメント利益>・ 若干の増益となりましたが、前期とほぼ同水準で推移いたしました。
[プレイスマネージメント事業]
営業収入22億8千8百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント損失3億1百万円(前年同期は1億8千5百万円のセグメント損失)となりました。
[主な事業]
・ 東京ワンピースタワーの入場料収入、グッズ販売収入
・ ベルギービール等の飲食店収入
・ LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の施設管理・運営
<営業収入>・ 2019年10月より開設したLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の利用料収入により増収となりました。
<セグメント利益>・ 東京ワンピースタワーの運営費が増加したこととLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の初期費用により減益となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ43億9千5百万円増加し、当連結会計年度末には293億5千1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は32億1千4百万円(前年同期は55億5百万円の獲得)となりました。
これは、主に法人税等の支払による資金減少要因はありましたが、営業債務の増加及び税金等調整前当期純利益計上に伴う資金増加要因が上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は21億1千2百万円(前年同期は6億6千4百万円の獲得)となりました。
これは、主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による資金増加要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は9億8百万円(前年同期は5億6千1百万円の使用)となりました。
これは、主に配当金の支払による資金減少要因によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
1) 生産実績及び受注状況
該当事項はありません。
2) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
3.数量の表示は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。
4.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループは、貸倒債権、たな卸資産、投資、法人税等、退職給付債務、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。当社は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関する繰延税金資産の回収可能性の判断等の会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載されているとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1) 経営成績の分析
当連結会計年度の当社グループの経営成績は営業収入588億6百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益51億5千5百万円(前年同期比15.1%増)、経常利益51億6千万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億1千万円(前年同期比32.2%減)となりました。大型コンサートツアーや関連グッズ収入の増加、コマーシャル収入の増加により増収、営業利益、経常利益は増益となりましたが、第4四半期途中において新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府及び自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止及び延期等の対応を実施、それに伴いグッズ等の販売も減少したことにより、営業利益、経常利益は急減いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失などにより減益となりました。
なお、セグメントの概況は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載されているとおりであります。
2) 財政状態の分析
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は520億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ64億7千5百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、流動資産「現金及び預金」及び「受取手形及び営業未収入金」の増加によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は180億1千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億6千3百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、流動負債「営業未払金」の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は340億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ36億1千1百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上によるものであります。この結果、自己資本比率は60.6%となりました。
3) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、以下のものがあげられます。
会社の戦略上の判断、アーティスト本人の要因もあわせ主要アーティストの人気・活動・契約状況、中長期的には新人アーティストの発掘・育成状況、それらアーティストから生み出される作品・商品のヒット状況等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。大規模なコンサート・舞台制作は短期的に営業収入を急増させますが、開催が不定期であることが多く、またその性質上、自然災害・天候・感染症等の要因に影響されることもあります。同様に、音楽及び映像のパッケージ・配信等の各種作品の発売・興行時期も業績変動の要因となります。特に舞台・映像などの出資作品は投資した資金の回収期間が長期にわたることもあり、その間の制作状況・外部環境の変化も含め、リスクが増大することがあります。当社グループが保有している資産について、市場価格の著しい下落、事業収益性悪化の場合、減損会計の適用により減損損失が発生し、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
当社グループは、総合エンターテインメント企業として、積極的に新規事業に取り組んでおりますが、エンターテインメントビジネスは、そもそもがヒットビジネスであり、新たな試みは、既存の市場にチャレンジするものも多く、その性質上リスクの発生は否めず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
日本国内の人口減少の長期的な影響から国内市場の成長性は不透明な状況です。そのため海外への事業展開を積極的に進めておりますが、政治的・経済的要因、法律・制度及び各種規制、テロ・戦争等予期し得ない事由が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
4) 資本の財源及び資金の流動性
・当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。
・当連結会計年度における借入実績及び期末残高はありません。
・当社グループの財務政策は、運転資金及び将来の事業拡大を目的にした投資資金の財源につきまして、内部資金を財源とし安定的な供給を行うことを基本方針としておりますが、財務状況により機動的な運転資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。
5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社グループの事業の特徴は、アーティストをマネージメントし、そこから創造されるコンテンツを事業化することに始まり、非常に多岐にわたっております。そのため、各事業を小単位に分け、事業毎の営業利益管理を行っております。年度毎の業績の変動が比較的大きく、事業により利益率の差はありますが、全体としての営業利益・営業利益率・株主資本利益率などの向上を目標としております。
しかしながら、当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルスの影響により、先行き不透明感が増しております。
アーティストによるコンサート・演劇などは新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大、そして全国に緊急事態宣言が発令されたことを受け、実施が困難な状況が続いております。
それに伴いコンサート会場などで販売するアーティストグッズ等の販売収入にも大きく影響が出ています。
この感染症の収束時期によって、業績に与える影響が大きく変動するため、当社グループの次期の業績見通しは未定とさせて頂き、予想の開示が可能となった段階で速やかに開示いたします。
6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは様々な権利、コンテンツ、作品を多数保有しビジネスを行うのみならず、そこで作り上げたノウハウ・サービスを応用して展開する総合エンターテインメント企業として、あらゆる人々に夢と感動を届けることを基本方針としております。
当社グループを取り巻く事業環境は、日本の人口減少、エンターテインメント各種市場の変化、技術の進展等により目まぐるしく変化しており、このような事業環境に対して、より迅速かつ明確な経営判断が益々求められております。
そのような認識のもと、アーティストポートフォリオの拡大、アーティスト等から派生するプロダクツの多様化・拡充、バリューチェーンの内製化、国内外の新規市場の開拓など既存事業の拡大を図りながら、様々な新規事業・新規プロジェクトを展開してまいります。
また、そのような事業を展開するに当たり、クリエイティブな環境づくりと、透明性が高くガバナンスの効いた会社経営に努め、企業価値の増大を図っていく所存であります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
[当連結会計年度の経営成績]
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 増減 | 増減率(%) | |
| 営業収入 | 55,166 | 58,806 | 3,639 | 6.6 |
| 営業利益 | 4,479 | 5,155 | 675 | 15.1 |
| 経常利益 | 4,611 | 5,160 | 549 | 11.9 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 4,442 | 3,010 | △1,431 | △32.2 |
[経済状況]
当連結会計年度のわが国経済は、政府の各種経済政策などにより、企業収益や雇用、所得環境の改善傾向が続き、緩やかな回復基調が継続しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化し、一転厳しい状況となりました。感染症が経済を下振れさせるリスクに十分注意する必要があり、より一層の金融資本市場の変動などによる影響を注視する必要があります。
[当社グループの事業概況]
当社グループの経営成績は営業収入588億6百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益51億5千5百万円(前年同期比15.1%増)、経常利益51億6千万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億1千万円(前年同期比32.2%減)となりました。大型コンサートツアーや関連グッズ収入の増加、コマーシャル収入の増加により増収、営業利益、経常利益は増益となりましたが、第4四半期途中において新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府及び自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止及び延期等の対応を実施、それに伴いグッズ等の販売も減少したことにより、営業利益、経常利益は急減いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失などにより減益となりました。
<営業収入>・ イベント収入(大型コンサートツアー)が増加
・ 商品売上収入(コンサートグッズ、音楽パッケージ)が増加
・ コマーシャル収入が増加
・ 映像製作収入(イベント興行の中継及び上映)が増加
上記要因などにより増収となりました。
<営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益>・ 増収に伴う増益に加え、販売費及び一般管理費の減少などにより営業利益、経常利益は増益となりましたが、特別損失計上による減益要因により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(営業収入)
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 増減 | 増減率(%) | |
| アーティストマネージメント事業 | 48,838 | 51,026 | 2,187 | 4.5 |
| メディアビジュアル事業 | 1,108 | 2,531 | 1,422 | 128.3 |
| コンテンツ事業 | 2,992 | 2,960 | △32 | △1.1 |
| プレイスマネージメント事業 | 2,226 | 2,288 | 62 | 2.8 |
| 合計 | 55,166 | 58,806 | 3,639 | 6.6 |
(セグメント利益又は損失(△))
(単位:百万円)
| 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 増減 | 増減率(%) | |
| アーティストマネージメント事業 | 4,440 | 5,718 | 1,277 | 28.8 |
| メディアビジュアル事業 | △23 | △191 | △168 | - |
| コンテンツ事業 | 1,086 | 1,094 | 7 | 0.7 |
| プレイスマネージメント事業 | △185 | △301 | △115 | - |
| 調整額 | △837 | △1,163 | △326 | - |
| 合計 | 4,479 | 5,155 | 675 | 15.1 |
[アーティストマネージメント事業]
営業収入510億2千6百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益57億1千8百万円(前年同期比28.8%増)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ イベント収入:<コンサート>サザンオールスターズ、SEKAI NO OWARI、flumpool、ONE OK ROCK、高橋優、藤原さくら、Perfumeのコンサートツアー
福山雅治、ポルノグラフィティ、BABYMETALのコンサート
Amuse Fes in MAKUHARI 2019
<舞台・公演>ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」日本版
熱海五郎一座「翔べないスペースマンと危険なシナリオ」
茅ヶ崎サザン芸術花火2019
・ 商品売上収入:コンサートグッズ、BABYMETAL(アルバムCD、ライブBD)
・ 印税収入(新譜):Perfume(ライブBD)、ONE OK ROCK(アルバムCD)
・ 出演収入・CM収入:大泉洋、神木隆之介、佐藤健、三浦春馬、仲里依紗、吉高由里子、ホラン千秋など
<営業収入>・ イベント収入(大型コンサート公演数、規模など)が増加
(前年同期は福山雅治、星野源、ONE OK ROCK、SEKAI NO OWARI、ポルノグラフィティ、Perfume、BABYMETAL、高橋優のコンサートツアーなど)
・ 商品売上収入(コンサートグッズ、音楽パッケージ)が増加
(前年同期よりイベント収入増加による関連グッズ増加、音楽パッケージ大型作品増加)
上記要因などにより増収となりました。
<セグメント利益>増収要因により増益となりました。
[メディアビジュアル事業]
営業収入25億3千1百万円(前年同期比128.3%増)、セグメント損失1億9千1百万円(前年同期は2千3百万円のセグメント損失)となり、増収減益となりました。
[主な事業]
・ 映像作品販売収入:映画「ギャングース」、神木隆之介主演映画「フォルトゥナの瞳」、吉高由里子主演ドラマ「わたし、定時で帰ります。」などのDVD販売収入
・ 映像製作収入:神木隆之介主演映画「フォルトゥナの瞳」劇場配給分配収入、
佐藤健が主演声優を務めた3DCGアニメーション映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」劇場配給分配収入、イベント興行の中継及び上映収入
・ 番組制作収入:単発番組の制作受託など
<営業収入>・ 株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンの株式を追加取得し、第3四半期連結会計期間末において同社を連結の範囲に含め、イベント興行の中継及び上映収入が増加したことにより増収となりました。
<セグメント利益>・ 映像作品販売収入及び劇場配給分配収入の減少により減益となりました。
[コンテンツ事業]
営業収入29億6千万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益10億9千4百万円(前年同期比0.7%増)となり、減収増益となりました。
[主な事業]
・ サザンオールスターズ、福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume、ONE OK ROCK、BABYMETALなどによる旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用
<営業収入>・ 若干の減収となりましたが、前期とほぼ同水準で推移いたしました。
<セグメント利益>・ 若干の増益となりましたが、前期とほぼ同水準で推移いたしました。
[プレイスマネージメント事業]
営業収入22億8千8百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント損失3億1百万円(前年同期は1億8千5百万円のセグメント損失)となりました。
[主な事業]
・ 東京ワンピースタワーの入場料収入、グッズ販売収入
・ ベルギービール等の飲食店収入
・ LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の施設管理・運営
<営業収入>・ 2019年10月より開設したLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の利用料収入により増収となりました。
<セグメント利益>・ 東京ワンピースタワーの運営費が増加したこととLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の初期費用により減益となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ43億9千5百万円増加し、当連結会計年度末には293億5千1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は32億1千4百万円(前年同期は55億5百万円の獲得)となりました。
これは、主に法人税等の支払による資金減少要因はありましたが、営業債務の増加及び税金等調整前当期純利益計上に伴う資金増加要因が上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は21億1千2百万円(前年同期は6億6千4百万円の獲得)となりました。
これは、主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による資金増加要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は9億8百万円(前年同期は5億6千1百万円の使用)となりました。
これは、主に配当金の支払による資金減少要因によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
1) 生産実績及び受注状況
該当事項はありません。
2) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 前年同期比(%) |
| アーティストマネージメント事業 (百万円) | 51,026 | 4.5 |
| メディアビジュアル事業(百万円) | 2,531 | 128.3 |
| コンテンツ事業(百万円) | 2,960 | △1.1 |
| プレイスマネージメント事業(百万円) | 2,288 | 2.8 |
| 合計(百万円) | 58,806 | 6.6 |
(注)1.金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
3.数量の表示は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。
4.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| ㈱ローソンエンタテインメント | 6,172 | 11.2 | 5,035 | 8.6 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループは、貸倒債権、たな卸資産、投資、法人税等、退職給付債務、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。当社は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関する繰延税金資産の回収可能性の判断等の会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載されているとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1) 経営成績の分析
当連結会計年度の当社グループの経営成績は営業収入588億6百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益51億5千5百万円(前年同期比15.1%増)、経常利益51億6千万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億1千万円(前年同期比32.2%減)となりました。大型コンサートツアーや関連グッズ収入の増加、コマーシャル収入の増加により増収、営業利益、経常利益は増益となりましたが、第4四半期途中において新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府及び自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止及び延期等の対応を実施、それに伴いグッズ等の販売も減少したことにより、営業利益、経常利益は急減いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失などにより減益となりました。
なお、セグメントの概況は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載されているとおりであります。
2) 財政状態の分析
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は520億7千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ64億7千5百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、流動資産「現金及び預金」及び「受取手形及び営業未収入金」の増加によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は180億1千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億6千3百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、流動負債「営業未払金」の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は340億5千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ36億1千1百万円増加いたしました。主な増加要因としましては、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上によるものであります。この結果、自己資本比率は60.6%となりました。
3) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、以下のものがあげられます。
会社の戦略上の判断、アーティスト本人の要因もあわせ主要アーティストの人気・活動・契約状況、中長期的には新人アーティストの発掘・育成状況、それらアーティストから生み出される作品・商品のヒット状況等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。大規模なコンサート・舞台制作は短期的に営業収入を急増させますが、開催が不定期であることが多く、またその性質上、自然災害・天候・感染症等の要因に影響されることもあります。同様に、音楽及び映像のパッケージ・配信等の各種作品の発売・興行時期も業績変動の要因となります。特に舞台・映像などの出資作品は投資した資金の回収期間が長期にわたることもあり、その間の制作状況・外部環境の変化も含め、リスクが増大することがあります。当社グループが保有している資産について、市場価格の著しい下落、事業収益性悪化の場合、減損会計の適用により減損損失が発生し、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
当社グループは、総合エンターテインメント企業として、積極的に新規事業に取り組んでおりますが、エンターテインメントビジネスは、そもそもがヒットビジネスであり、新たな試みは、既存の市場にチャレンジするものも多く、その性質上リスクの発生は否めず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
日本国内の人口減少の長期的な影響から国内市場の成長性は不透明な状況です。そのため海外への事業展開を積極的に進めておりますが、政治的・経済的要因、法律・制度及び各種規制、テロ・戦争等予期し得ない事由が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
4) 資本の財源及び資金の流動性
・当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。
・当連結会計年度における借入実績及び期末残高はありません。
・当社グループの財務政策は、運転資金及び将来の事業拡大を目的にした投資資金の財源につきまして、内部資金を財源とし安定的な供給を行うことを基本方針としておりますが、財務状況により機動的な運転資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。
5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社グループの事業の特徴は、アーティストをマネージメントし、そこから創造されるコンテンツを事業化することに始まり、非常に多岐にわたっております。そのため、各事業を小単位に分け、事業毎の営業利益管理を行っております。年度毎の業績の変動が比較的大きく、事業により利益率の差はありますが、全体としての営業利益・営業利益率・株主資本利益率などの向上を目標としております。
しかしながら、当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルスの影響により、先行き不透明感が増しております。
アーティストによるコンサート・演劇などは新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大、そして全国に緊急事態宣言が発令されたことを受け、実施が困難な状況が続いております。
それに伴いコンサート会場などで販売するアーティストグッズ等の販売収入にも大きく影響が出ています。
この感染症の収束時期によって、業績に与える影響が大きく変動するため、当社グループの次期の業績見通しは未定とさせて頂き、予想の開示が可能となった段階で速やかに開示いたします。
6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは様々な権利、コンテンツ、作品を多数保有しビジネスを行うのみならず、そこで作り上げたノウハウ・サービスを応用して展開する総合エンターテインメント企業として、あらゆる人々に夢と感動を届けることを基本方針としております。
当社グループを取り巻く事業環境は、日本の人口減少、エンターテインメント各種市場の変化、技術の進展等により目まぐるしく変化しており、このような事業環境に対して、より迅速かつ明確な経営判断が益々求められております。
そのような認識のもと、アーティストポートフォリオの拡大、アーティスト等から派生するプロダクツの多様化・拡充、バリューチェーンの内製化、国内外の新規市場の開拓など既存事業の拡大を図りながら、様々な新規事業・新規プロジェクトを展開してまいります。
また、そのような事業を展開するに当たり、クリエイティブな環境づくりと、透明性が高くガバナンスの効いた会社経営に努め、企業価値の増大を図っていく所存であります。