有価証券報告書-第43期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/29 15:32
【資料】
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【項目】
146項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
[当連結会計年度の経営成績]
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
増減増減率(%)
営業収入58,80639,839△18,966△32.3
営業利益5,1553,574△1,580△30.7
経常利益5,1603,320△1,839△35.7
親会社株主に帰属する
当期純利益
3,0101,665△1,345△44.7

[経済状況]
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経済活動の停滞、個人消費の低迷などにより、厳しい状況が続いております。また、2020年4月から5月に発出された緊急事態宣言の解除後は、外出自粛の緩和などを背景に、一時的に景気の持ち直しの動きが見られたものの、年末からは再び全国各地で感染者が増加し、再度緊急事態宣言が発出されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況でありました。そのため感染症による影響や金融資本市場の変動などによる影響を引き続き注視すべき状況が続いております。
[当社グループの事業概況]
当社グループの経営成績は営業収入398億3千9百万円(前年同期比32.3%減)、営業利益35億7千4百万円(前年同期比30.7%減)、経常利益33億2千万円(前年同期比35.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16億6千5百万円(前年同期比44.7%減)となりました。
新型コロナウイルス感染症拡大と緊急事態宣言が発出されたことを受け、ライブイベントや舞台公演等の開催を自粛したことにより、前年同期に比べ、イベント収入やグッズ売上が減少いたしました。また、パッケージ販売やコマーシャル収入などは好調だったものの、イベント出演などについても減少したことにより、営業収入・営業利益は大幅に減少いたしました。経常利益については、補助金収入はあったものの持分法投資損失の計上により減益額が増加し、親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては、公演中止損失などの複数の特別損失の計上により大きく減益となりました。
<営業収入>・ イベント収入(大型コンサートツアー)が大幅に減少
・ 商品売上収入(コンサート関連グッズ)が大幅に減少
・ 出演収入が大幅に減少
上記要因などにより減収となりました。
<営業利益>減収要因により減益となりました。
<経常利益>補助金収入による増益要因はありましたが、持分法投資損失の計上により減益となりました。
<親会社株主に帰属する当期純利益>公演中止損失などの特別損失の計上により減益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(営業収入)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
増減増減率(%)
イベント関連事業41,83917,765△24,073△57.5
音楽・映像事業10,92916,5255,59551.2
出演・CM事業6,0365,548△488△8.1
合計58,80639,839△18,966△32.3

(セグメント利益又は損失(△))
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
増減増減率(%)
イベント関連事業1,844△86△1,930-
音楽・映像事業1,8562,38452828.5
出演・CM事業1,4551,276△178△12.3
調整額----
合計5,1553,574△1,580△30.7

[イベント関連事業]
営業収入177億6千5百万円(前年同期比57.5%減)、セグメント損失8千6百万円(前年同期は18億4千4百万円のセグメント利益)となり、減収減益となりました。
[主な事業]
・ イベント収入:<コンサート>サザンオールスターズ、桑田佳祐、福山雅治、星野源、ポルノグラフィティ、Perfume、ONE OK ROCK、DEAN FUJIOKA、さくら学院などの配信ライブ
BABYMETAL、エレファントカシマシのコンサート、flumpoolのコンサートツアー
<舞台・公演>地球ゴージャス「The PROM」、ミュージカル「フラッシュダンス」
Act Against Anything VOL.1「THE VARIETY 27」
・ 商品売上収入:コンサートグッズ、佐藤健のアニバーサリーブック、神木隆之介のアニバーサリーブック
・ ファンクラブ収入:サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、ポルノグラフィティ、Perfumeなど
<営業収入>・ イベント収入の減少
(前年同期はサザンオールスターズ、SEKAI NO OWARIのコンサートツアーなど)
・ 商品売上収入の減少
(前年同期よりイベント収入減少に伴い関連グッズが減少)
上記要因などにより減収となりました。
<セグメント利益>減収要因により減益となりました。
[音楽・映像事業]
営業収入165億2千5百万円(前年同期比51.2%増)、セグメント利益23億8千4百万円(前年同期比28.5%増)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ 印税収入(新譜・旧譜):サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、BEGIN、ポルノグラフィティ、FLOW、ONE OK ROCK、Perfume、BABYMETALなど
・ レーベル収入:福山雅治のアルバムCD、ONE OK ROCKのライブBD、
flumpoolのアルバムCD、BABYMETALのアルバムCD・ライブBD、THE ORAL CIGARETTESのアルバムCDなど
・ 番組制作収入:単発番組の制作受託など
・ 映像製作収入:佐藤健主演映画「ひとよ」劇場配給分配収入、イベント興行の中継及び上映収入
・ 映像作品販売収入:ドラマ「恋はつづくよどこまでも」、映画「マチネの終わりに」などのDVD販売収入
<営業収入>・ レーベル収入(アルバムCD、シングルCD、ライブBD・DVD)が増加
・ 株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンの株式を追加取得し、前第3四半期連結会計期間末より同社を連結の範
囲に含めたことにより、イベント興行の中継及び上映収入が増加
・ 映像作品販売収入(映像パッケージ)が増加
上記要因などにより増収となりました。
<セグメント利益>増収要因により増益となりました。
[出演・CM事業]
営業収入55億4千8百万円(前年同期比8.1%減)、セグメント利益12億7千6百万円(前年同期比12.3%減)となり、減収減益となりました。
[主な事業]
・ 出演収入・CM収入:桑田佳祐、福山雅治、大泉洋、安田顕、星野源、仲里依紗、吉高由里子、ホラン千秋、上野樹里、佐藤健、神木隆之介、賀来賢人、吉沢亮、三吉彩花、清原果耶など
<営業収入>イベント開催制限等の影響に伴い出演機会が減少したことなどにより減収となりました。
<セグメント利益>コマーシャル収入は増加しているものの出演収入の大幅な減少により減益となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ22億2百万円減少し、当連結会計年度末には271億4千8百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は2億7千2百万円(前年同期は32億1千4百万円の獲得)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純利益及び営業債権の減少による資金増加要因を、営業債務の減少に伴う資金減少要因が上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は17億2千万円(前年同期は21億1千2百万円の獲得)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得及び投資有価証券の取得による資金減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億2千9百万円(前年同期は9億8百万円の使用)となりました。
これは、主に配当金の支払による資金減少要因によるものであります。
③生産、受注及び販売の状況
1) 生産実績及び受注状況
該当事項はありません。
2) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
イベント関連事業(百万円)17,765△57.5
音楽・映像事業(百万円)16,52551.2
出演・CM事業(百万円)5,548△8.1
合計(百万円)39,839△32.3

(注)1.金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
3.数量の表示は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。
4.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
GMOペイメントゲートウェイ㈱--8,39921.1

5.相手先は決済代行業者であり、個人からの代金回収を代行しております。
6.前連結会計年度のGMOペイメントゲートウェイ㈱に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループは、貸倒債権、たな卸資産、投資、法人税等、退職給付債務、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。当社は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関する繰延税金資産の回収可能性の判断等の会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載されているとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1) 経営成績の分析
当社グループの経営成績は営業収入398億3千9百万円(前年同期比32.3%減)、営業利益35億7千4百万円(前年同期比30.7%減)、経常利益33億2千万円(前年同期比35.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16億6千5百万円(前年同期比44.7%減)となりました。
新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府及び自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止及び延期等の対応に伴い、イベント収入や商品販売収入が減少したことにより、減収減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては、投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失等が発生しております。
なお、セグメントの概況は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載されているとおりであります。
2) 財政状態の分析
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は484億9千万円となり、前連結会計年度末に比べ35億8千4百万円減少いたしました。主な減少要因は、投資その他の資産「投資有価証券」の増加はありましたが、流動資産「現金及び預金」並びに「受取手形及び営業未収入金」の減少によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は116億5千万円となり、前連結会計年度末に比べ63億6千7百万円減少いたしました。主な減少要因は、流動負債「営業未払金」の減少によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は368億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億8千2百万円増加いたしました。主な増加要因は、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上及び「その他有価証券評価差額金」の増加によるものであります。この結果、自己資本比率は70.7%となりました。
3) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、以下のものがあげられます。
主要アーティストの人気・活動・契約状況、中長期的には新人アーティストの発掘・育成状況、それらアーティストから生み出される作品・商品のヒット状況等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。大規模なコンサート・舞台制作は短期的に営業収入を急増させますが、開催が不定期であることが多く、またその性質上、自然災害・天候・感染症等の要因に影響されることもあります。同様に、音楽及び映像のパッケージ・配信等の各種作品の発売・興行時期も業績変動の要因となります。特に舞台・映像などの出資作品は投資した資金の回収期間が長期にわたることもあり、その間の制作状況・外部環境の変化も含め、リスクが増大することがあります。当社グループが保有している資産について、市場価格の著しい下落、事業収益性悪化の場合、減損会計の適用により減損損失が発生し、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
当社グループは、総合エンターテインメント企業として、積極的に新規事業に取り組んでおりますが、エンターテインメントビジネスはヒットビジネスであり、新たな試みは挑戦的なものも多く、その性質上リスクの発生は否めず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
日本国内の人口減少の長期的な影響から国内市場の成長性は不透明な状況です。そのため海外への事業展開を積極的に進めておりますが、政治的・経済的要因、法律・制度及び各種規制、テロ・戦争等予期し得ない事由が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
4) 資本の財源及び資金の流動性
・当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。
・当社グループの財務政策は、運転資金及び将来の事業拡大を目的にした投資資金の財源につきまして、内部資金を財源とし安定的な供給を行うことを基本方針としておりますが、財務状況により機動的な運転資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。
5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当社グループの事業の特徴は、アーティストをマネージメントし、そこから創造されるコンテンツを事業化することを中心として、非常に多岐にわたっております。各事業を小単位に分け、事業毎の営業利益管理を行っており、全体としての営業利益・営業利益率・株主資本利益率などの向上を目標としております。
当社グループの次期の業績見通しは、次の通りであります。
<営業収入>イベント収入が増加する一方で、大型作品の減少や「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等の適用などにより、減収となる見込みです。
<営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益>営業収入と同様の理由により減益となる見込みです。
6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループは様々な権利、コンテンツ、作品を多数保有しビジネスを行うのみならず、そこで作り上げたノウハウ・サービスを応用して展開する総合エンターテインメント企業として、あらゆる人々に夢と感動を届けることを基本方針としております。
当社グループを取り巻く事業環境は、日本の人口減少、エンターテインメント各種市場の変化、技術の進展等により目まぐるしく変化しており、このような事業環境に対して、より迅速かつ明確な経営判断が益々求められております。
そのような認識のもと、アーティストポートフォリオの拡大、ヒットを生み出すマネージメントの推進、新時代に適合したソリューションの創出を図りながら、様々な新規事業・新規プロジェクトを展開してまいります。
また、そのような事業を展開するに当たり、持続可能な事業環境、クリエイティブな環境づくり及び透明性が高くガバナンスの効いた会社経営に努め、企業価値の増大を図っていく所存であります。

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