有価証券報告書-第17期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 11:53
【資料】
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【項目】
95項目

研究開発活動

当連結会計年度においては、目前の収益拡大に寄与する分野だけでなく将来特に重要と考えられる分野にも集中して研究開発を行いました。特に基礎技術としての電話回線音声やノイズ環境下での認識精度向上、自然発話への対応、多言話対応の強化について重点的に取り組むとともに、より付加価値の高いソリューションの提供のために、スマートフォン・タブレット向けを中心とした新規アプリケーションの開発、クラウド型サービスの開発等を進めてまいりました。また、音声エージェント技術などの将来に向けた重要技術の開発にも積極的に取り組んでまいりました。今後も引き続き現有技術の深化と将来の重要技術の獲得を中心に研究開発に取り組んでいきます。
当連結会計年度における研究開発活動の概要は以下の通りであります。
①車内環境向け音響モデルおよび音声区間検出部の精度向上を行い、カーナビ向けに提供しました。
②タイ語、英語の音声認識エンジンにおける音響モデルおよび言語モデルの再構築を行い、認識精度向上を達成しました。
③音声エージェント向け意図抽出エンジンと対話型情報入出力アプリケーションの性能向上のための開発をおこないました。
④IP内線電話に対応しシンクライアント構成を可能にした、新しいコールセンター向け音声統合ソリューション製品を開発し、AmiVoice® Communication Suite 2.0 として発売を開始しました。
⑤医療向け音声入力アプリケーションAmiVoice Exシリーズの機能をクラウド型サービスとして実現するシステム、AmiVoice Ex ASPを開発しました。
⑥セミナー、インタビュー等の文字起こしニーズに応えるクラウド型書き起こしサービスVoXTを開発し、サービス提供を開始しました。
⑦議事録分野およびコールセンター分野を重点分野と位置づけて両分野向けの言語モデルおよび音響モデルの改良を推進しました。また、各種クラウド型音声認識サービスへの利用を想定した自動学習システムの開発を進めました。
⑧各分野の既存製品については、機能向上のための開発を精力的に行いました。
この結果、当連結会計年度の一般管理費に含まれている研究開発費は269百万円となりました。