有価証券報告書-第15期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、施設のスタイルにこだわらず、東京23区及び政令指定都市を中心とした利便性の高い場所で挙式・披露宴施設を運営する当社の他、地方などの新たな地域でブライダル事業を運営する株式会社エスクリマネジメントパートナーズ、並びにグループ内における挙式・披露宴施設等の内装工事を請け負う株式会社渋谷を主軸にグループ経営を推進する体制を強化し、連結業績の最大化に向け継続して取り組んでおります。
当連結会計年度における当社グループは、主たる事業であるブライダル関連事業において、他社とのタイアップキャンペーンなどを実施することで、反響・来館数が好調となり業績が堅調に推移したほか、業務効率化に伴う生産性の向上により販売費及び一般管理費が減少いたしました。一方で、一部事業所において減損損失を認識し、当連結会計年度の経営成績は、売上高31,700百万円(前期比7.5%増)、営業利益1,950百万円(同45.2%増)、経常利益1,830百万円(同49.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益665百万円(同6.6%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(ブライダル関連事業)
前連結会計年度に東京都港区六本木に開業した直営の挙式・披露宴施設1施設の業績貢献に加えて、既存施設の業績が堅調に推移したほか、当期6月にさいたま新都心に開業した施設も業績貢献いたしました。
また、他社とのタイアップキャンペーンなどの効果による反響数の増加に加え、業務効率化に伴い生産性が向上したことにより、ブライダル関連事業の売上高は27,289百万円(前期比5.7%増)となり、セグメント利益は3,125百万円(同20.6%増)となりました。
(建築不動産関連事業)
受注状況は概ね良好であり、業績は計画通り安定的に推移いたしました。建築不動産関連事業の売上高は4,410百万円(前期比42.2%増)、セグメント利益は229百万円(同27.1%増)となりました。
当連結会計年度末における資産総額は27,104百万円となり、前連結会計年度より543百万円増加しております。これは主に、現金及び預金が1,136百万円減少した一方で、完成工事未収入金が536百万円増加したこと、販売用不動産が572百万円増加したこと、敷金及び保証金が266百万円増加したこと、繰延税金資産(固定)が223百万円増加したこと等によるものであります。負債総額は20,624百万円となり、前連結会計年度より10百万円増加しております。これは主に、短期借入金が400百万円増加したこと、1年内返済予定を含む長期借入金が1,070百万円減少したこと、その他流動負債が425百万円増加したこと、資産除去債務が335百万円増加したこと等によるものであります。純資産は6,479百万円となり、前連結会計年度より533百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益665百万円を計上したこと、配当を143百万円実施したこと等によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は4,568百万円となり、前連結会計年度より1,127百万円減少しました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は1,826百万円(前連結会計年度は3,253百万円の収入)となりました。その主な内訳は税金等調整前当期純利益1,164百万円、減価償却費1,649百万円、減損損失659百万円、売上債権の増加額754百万円、たな卸資産の増加額667百万円、仕入債務の増加額875百万円、法人税等の支払額626百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は2,098百万円(前連結会計年度は1,147百万円の支出)となりました。その主な内訳は有形固定資産の取得による支出1,787百万円、敷金及び保証金の差入による支出305百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は855百万円(前連結会計年度は361百万円の支出)となりました。その主な内訳は短期借入金の純増額400百万円、長期借入れによる収入2,050百万円、長期借入金の返済による支出3,030百万円、リース債務返済による支出74百万円、配当金の支払による支出143百万円があったこと等によるものであります。
③ 施行、受注及び販売の実績
a.施行実績
当連結会計年度の挙式・披露宴施行件数の実績は、次のとおりであります。
b.受注状況
当連結会計年度の受注件数及び残高の状況は、次のとおりであります。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
ブライダル関連事業において、前期及び当期出店施設の稼働に加え、既存店も施行が堅調に推移したこと、建築不動産関連事業においても大型工事が複数竣工したことによって、31,700百万円(前期比7.5%増)と増収になりました。
(営業利益)
売上原価は、売上高の増加に伴って、13,901百万円(前期比10.9%増)となりました。原価率が43.9%(前期比1.4ポイント増)と上昇しておりますが、これは建築不動産関連事業において大型工事が複数竣工したことにより、同事業の売上シェアが増加したことによるものであります。
また、販売費及び一般管理費は、ブライダル関連事業において、施設の増加により地代家賃等は増加しているものの、残業代削減等のコスト改善に取り組みました結果、15,849百万円(前期比1.6%増)となりました。
以上の結果、営業利益は、1,950百万円(前期比45.2%増)と大幅に増益となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
経常利益は、営業利益の増益に伴って、1,830百万円(前期比49.5%増)となりました。特別損益は、ブライダル関連事業において、一部施設について減損損失を659百万円計上いたしました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、665百万円(前期比6.6%減)となりました。
(財政状態)
ブライダル関連事業のセグメント資産は、施設の開業による固定資産の増加等により17,857百万円(前期比2.6%増)となりました。
建築不動産関連事業のセグメント資産は、竣工中の大型工事による棚卸資産の増加等により、4,285百万円(前期比32.3%増)となりました。
負債合計は20,624百万円となり、純資産合計は親会社に帰属する当期純利益及び配当の支払等により6,479百万円(前期比9.0%増)となりました。
以上の結果、自己資本比率は23.9%(前期比1.5ポイント増)と改善いたしました。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループは、中長期的に安定した成長を計るため、事業規模拡大のための投資を実行する一方で、適切な自己資本比率の維持と株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。
当連結会計年度においては、ブライダル関連事業の新規出店に伴って、有形固定資産の取得による支出は1,787百万円、敷金及び保証金の差入による支出は305百万円となりました。これらの投資のための資金は、自己資金及び借入れにより賄っております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、施設のスタイルにこだわらず、東京23区及び政令指定都市を中心とした利便性の高い場所で挙式・披露宴施設を運営する当社の他、地方などの新たな地域でブライダル事業を運営する株式会社エスクリマネジメントパートナーズ、並びにグループ内における挙式・披露宴施設等の内装工事を請け負う株式会社渋谷を主軸にグループ経営を推進する体制を強化し、連結業績の最大化に向け継続して取り組んでおります。
当連結会計年度における当社グループは、主たる事業であるブライダル関連事業において、他社とのタイアップキャンペーンなどを実施することで、反響・来館数が好調となり業績が堅調に推移したほか、業務効率化に伴う生産性の向上により販売費及び一般管理費が減少いたしました。一方で、一部事業所において減損損失を認識し、当連結会計年度の経営成績は、売上高31,700百万円(前期比7.5%増)、営業利益1,950百万円(同45.2%増)、経常利益1,830百万円(同49.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益665百万円(同6.6%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(ブライダル関連事業)
前連結会計年度に東京都港区六本木に開業した直営の挙式・披露宴施設1施設の業績貢献に加えて、既存施設の業績が堅調に推移したほか、当期6月にさいたま新都心に開業した施設も業績貢献いたしました。
また、他社とのタイアップキャンペーンなどの効果による反響数の増加に加え、業務効率化に伴い生産性が向上したことにより、ブライダル関連事業の売上高は27,289百万円(前期比5.7%増)となり、セグメント利益は3,125百万円(同20.6%増)となりました。
(建築不動産関連事業)
受注状況は概ね良好であり、業績は計画通り安定的に推移いたしました。建築不動産関連事業の売上高は4,410百万円(前期比42.2%増)、セグメント利益は229百万円(同27.1%増)となりました。
当連結会計年度末における資産総額は27,104百万円となり、前連結会計年度より543百万円増加しております。これは主に、現金及び預金が1,136百万円減少した一方で、完成工事未収入金が536百万円増加したこと、販売用不動産が572百万円増加したこと、敷金及び保証金が266百万円増加したこと、繰延税金資産(固定)が223百万円増加したこと等によるものであります。負債総額は20,624百万円となり、前連結会計年度より10百万円増加しております。これは主に、短期借入金が400百万円増加したこと、1年内返済予定を含む長期借入金が1,070百万円減少したこと、その他流動負債が425百万円増加したこと、資産除去債務が335百万円増加したこと等によるものであります。純資産は6,479百万円となり、前連結会計年度より533百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益665百万円を計上したこと、配当を143百万円実施したこと等によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は4,568百万円となり、前連結会計年度より1,127百万円減少しました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は1,826百万円(前連結会計年度は3,253百万円の収入)となりました。その主な内訳は税金等調整前当期純利益1,164百万円、減価償却費1,649百万円、減損損失659百万円、売上債権の増加額754百万円、たな卸資産の増加額667百万円、仕入債務の増加額875百万円、法人税等の支払額626百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は2,098百万円(前連結会計年度は1,147百万円の支出)となりました。その主な内訳は有形固定資産の取得による支出1,787百万円、敷金及び保証金の差入による支出305百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は855百万円(前連結会計年度は361百万円の支出)となりました。その主な内訳は短期借入金の純増額400百万円、長期借入れによる収入2,050百万円、長期借入金の返済による支出3,030百万円、リース債務返済による支出74百万円、配当金の支払による支出143百万円があったこと等によるものであります。
③ 施行、受注及び販売の実績
a.施行実績
当連結会計年度の挙式・披露宴施行件数の実績は、次のとおりであります。
区分 | 施行件数(組) | 前年同期比(%) |
ブライダル関連事業 | 8,044 | 103.4 |
b.受注状況
当連結会計年度の受注件数及び残高の状況は、次のとおりであります。
区分 | 受注件数 (組) | 前年同期比 (%) | 受注件数残高 (組) | 前年同期比 (%) |
ブライダル関連事業 | 9,852 | 98.2 | 5,048 | 103.7 |
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
区分 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
ブライダル関連事業 | 27,289,665 | 105.7 |
建築不動産関連事業 | 4,410,571 | 142.2 |
合計 | 31,700,236 | 107.5 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
ブライダル関連事業において、前期及び当期出店施設の稼働に加え、既存店も施行が堅調に推移したこと、建築不動産関連事業においても大型工事が複数竣工したことによって、31,700百万円(前期比7.5%増)と増収になりました。
(営業利益)
売上原価は、売上高の増加に伴って、13,901百万円(前期比10.9%増)となりました。原価率が43.9%(前期比1.4ポイント増)と上昇しておりますが、これは建築不動産関連事業において大型工事が複数竣工したことにより、同事業の売上シェアが増加したことによるものであります。
また、販売費及び一般管理費は、ブライダル関連事業において、施設の増加により地代家賃等は増加しているものの、残業代削減等のコスト改善に取り組みました結果、15,849百万円(前期比1.6%増)となりました。
以上の結果、営業利益は、1,950百万円(前期比45.2%増)と大幅に増益となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
経常利益は、営業利益の増益に伴って、1,830百万円(前期比49.5%増)となりました。特別損益は、ブライダル関連事業において、一部施設について減損損失を659百万円計上いたしました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、665百万円(前期比6.6%減)となりました。
(財政状態)
ブライダル関連事業のセグメント資産は、施設の開業による固定資産の増加等により17,857百万円(前期比2.6%増)となりました。
建築不動産関連事業のセグメント資産は、竣工中の大型工事による棚卸資産の増加等により、4,285百万円(前期比32.3%増)となりました。
負債合計は20,624百万円となり、純資産合計は親会社に帰属する当期純利益及び配当の支払等により6,479百万円(前期比9.0%増)となりました。
以上の結果、自己資本比率は23.9%(前期比1.5ポイント増)と改善いたしました。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループは、中長期的に安定した成長を計るため、事業規模拡大のための投資を実行する一方で、適切な自己資本比率の維持と株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。
当連結会計年度においては、ブライダル関連事業の新規出店に伴って、有形固定資産の取得による支出は1,787百万円、敷金及び保証金の差入による支出は305百万円となりました。これらの投資のための資金は、自己資金及び借入れにより賄っております。