四半期報告書-第28期第2四半期(平成27年1月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/05/14 15:16
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
第2四半期累計期間(平成26年10月1日~平成27年3月31日)における世界経済は、米国景気は緩やかな回復基調にあるものの欧州は依然低迷しており、中国及び新興国の経済成長ペースが鈍化していることなど、全体的には不透明感が払拭されない状況が続いております。
このような環境のもと、当社におきましては既存取引の強化及び新規顧客の獲得や取扱商品の拡大に積極的に取り組み収益性の向上を目指してまいりましたが、半導体事業が好調に推移したもののLCDモジュール事業が低調だったことなどにより売上高は400億3百万円(前年同四半期比20.0%減)となりました。
利益につきましては、円安等による採算向上にともない営業利益が6億65百万円(前年同四半期比31.6%増)となりました。為替差益が4億91百万円発生したため経常利益は11億35百万円(前年同四半期比82.7%増)となり、四半期純利益は7億19百万円(前年同四半期比127.9%増)となりました。
当第2四半期累計期間における事業部門別概況は以下のとおりであります。
① 半導体事業
半導体事業はスマートフォンの販売が好調であり、それに採用されている半導体の需要が旺盛に推移いたしました。また、白物家電や車載用途向け半導体の需要も堅調に推移したことから、半導体事業の売上高は順調に推移いたしました。
以上の結果、売上高は181億97百万円(前年同四半期比32.9%増)となりました。
② LCDモジュール事業
LCDモジュール事業は、最先端技術を採用したハイエンド・スマートフォン向け製品による売上拡大を図っておりましたが、当四半期は顧客の主要な新規モデルの立ち上がりが遅れたため、売上高は大幅に減少いたしました。
以上の結果、売上高は85億13百万円(前年同四半期比59.9%減)となりました。
③ パネル事業
パネル事業は、パブリックディスプレイ市場では大型・高精細の新規採用モデルの拡大により販売数量が増加いたしましたが、個人向け・企業向けPC市場は「ウィンドウズXP」の買い換え特需も一段落して安定期に入ったこと、PC向けがスマートフォンに押されて需要が減少したことにより売上高が減少いたしました。
以上の結果、売上高は117億31百万円(前年同四半期比19.4%減)となりました。
④ 電子材料事業
電子材料事業は、スマートフォン用リチウム・イオンバッテリーセルの売上げは伸び悩んだものの、小型スマートウォッチに採用された有機EL用封止材と太陽光パネルの受注が増加し売上高は順調に推移いたしました。また、太陽光発電事業も概ね計画どおりに推移いたしました。
以上の結果、売上高は15億61百万円(前年同四半期比192.8%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産は、現金及び預金が17億6百万円、売掛金が19億77百万円、商品が19億8百万円増加したこと等により、277億41百万円(前事業年度末比56億33百万円増)となりました。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債は、買掛金が50億16百万円増加したこと、短期借入金が2億円減少したこと等により、209億28百万円(前事業年度末比49億92百万円増)となりました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産は、四半期純利益により利益剰余金が7億19百万円増加したこと、剰余金の配当に伴う利益剰余金の減少が86百万円あったこと等により、68億12百万円(前事業年度末比6億41百万円増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動、投資活動、財務活動による各キャッシュ・フローが合計で17億6百万円増加し、36億55百万円となりました。
当第2四半期累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は、18億1百万円(前年同四半期は資金の増加22億48百万円)となりました。
これは主に、増加要因は税引前四半期純利益11億24百万円、仕入債務の増加額50億16百万円等であり、減少要因は売上債権の増加額19億74百万円、たな卸資産の増加額19億8百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動に使用した資金は、5百万円(前年同四半期は資金の減少4億99百万円)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出5百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動に使用した資金は、3億49百万円(前年同四半期は資金の減少6億1百万円)となりました。
これは主に、短期借入金の純減少額2億円、長期借入金の返済による支出60百万円、配当金の支払いによる支出86百万円等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。