四半期報告書-第15期第3四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 10:09
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当平成30年第3四半期連結累計期間において当社は、平成30年4月1日を効力発生日として純粋持株会社体制へと移行し、併せて株式会社モブキャストから株式会社モブキャストホールディングスへ商号変更しました。また、持株会社体制への移行にあたり、旧モブキャストの主力事業であったゲーム事業については、新たに設立した株式会社モブキャストゲームスへ移管し、4月より本格的に営業を開始しております。さらに、平成30年2月に取得した株式会社トムス(以下、「トムス」といいます)については、これまで同社が築いてきたトムスブランドを活かし海外及びネット販売等の販路の強化、商品アイテムの増加等の施策を行っており、順調に進んでおります。なお、トムスにつきましては、当第2四半期連結累計期間から連結対象とし、新たな報告セグメント「モータースポーツ事業」として記載しております。また、本年3月に取得した株式会社ソーシャルキャピタル総合研究所(現 ソーシャルキャピタル株式会社)につきましては、株式取得後の新たな経営体制への移行がほぼ完了し将来の事業計画をもとに当社グループに対する重要性が増すと考えられることから、当第3四半期連結累計期間より連結対象としておりますが、セグメントはその他セグメントに含めております。
モバイルゲーム事業
モバイルゲーム事業については、前連結会計年度に引き続き、国内外の有力デベロッパーとの共同開発プロジェクトの推進とそれに伴う新規タイトルの共同開発、自社開発タイトルの開発及び運営強化に取り組みました。
海外パートナーとの共同開発プロジェクトの推進につきましては、かねてより進めていた中国Capstone社との2作目のサッカーゲームタイトル「モバサカULTIMATE FOOTBALL CLUB」の日本配信を本年8月29日に、中国においては中国大手パブリッシャーであるテンセント社のプラットフォームでの配信を同9月12日に開始しました。また、韓国ネプチューン社との共同開発タイトル「ナナカゲ~七つの王国と月影の傭兵団~」の開発、さらには「劇的采配!プロ野球リバーサル」の国内配信向け開発、「幽☆遊☆白書」の国内版並びに中韓及び東南アジア版それぞれの開発を進めております。
また、既存タイトルの運営強化につきましては、平成30年2月に配信を開始した「キングダム乱-天下統一への道-」において、大人数プレイ(同盟討伐戦(仮))の搭載に向けて準備を進め、また、「モバサカCHAMPIONS MANAGER」につきましても新イベントの追加等ゲームの活性化に努めております。
これらの取組みにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,365,509千円となりました。一方で、広告宣伝費388,455千円の投下及び売上増加に伴うロイヤリティの増加等により、営業損失は174,910千円となりました。
モータースポーツ事業
モータースポーツ事業につきましては、年間スポンサー契約獲得による広告売上の増加とレース参戦による自動車用品関連に係る最新技術の維持ため、国内の主要な自動車レースに参戦しており、今年度のSuper GTでは好調な成績を維持しております。また、自動車レースでの上位入賞がもたらすトムスのプレゼンス維持向上により、トムスブランドの自動車パーツの品質をアピールし自動車用品の売上増加を目指すとともに、海外販売及びネット販売等による販路拡大と商品アイテムの増加等の売上増加施策を行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、自動車用品販売の季節変動により、売上高は1,053,003千円、営業利益は119,489千円となりました。
※純粋持株会社体制移行前である平成30年第1四半期連結会計期間の旧株式会社モブキャスト(現 株式会社モブキャストホールディングス)の売上、利益につきましては、当該期間における旧モブキャストの主力事業がモバイルゲーム事業であることから、モバイルゲーム事業セグメントに含めております。
以上の結果により、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は前年同四半期より134.3%増の5,435,786千円、営業損失は311,674千円(前年同四半期は営業損失967,475千円)となりました。
さらに、営業外収益として経費見直しのための保険解約による「保険解約返戻金」2,277千円、「受取賃貸料」1,554千円等、営業外費用としてトムスの借入金のリファイナンスに伴う「シンジケートローン手数料」32,540千円等を計上したことにより、経常損失は378,394千円(前年同四半期は経常損失980,279千円)、税金等調整前四半期純損失は373,020千円(前年同四半期は税金等調整前四半期純損失958,304千円)、四半期純損失は495,723千円(前年同四半期は四半期純損失960,096千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は497,537千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失は959,301千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より2,153,182千円増加し、5,203,605千円となりました。主な内訳は株式会社トムス取得等に起因して「受取手形及び売掛金」が579,514千円、「建物及び構築物」が268,196千円、「土地」が511,000千円、「のれん」が165,886千円、「商品及び製品」が152,637千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末より2,579,985千円増加し、3,989,544千円となりました。主な内訳は株式会社トムス取得等に起因して「支払手形及び買掛金」が206,493千円、「長期借入金(1年内返済予定を含む)」が1,450,677千円、「未払金」が634,264千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より426,803千円減少し、1,214,061千円となりました。主な内訳は「資本金」が33,184千円、「資本剰余金」が37,973千円増加し、「利益剰余金」が491,265千円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。