四半期報告書-第13期第3四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/12 12:45
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、2020年4月3日に行われた株式会社MAGES.との企業結合について前第3四半期連結会計期間に暫定的な会計処理を行っておりましたが、前連結会計年度末に確定したため、前年同四半期連結累計期間との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
(1)財政状態及び経営成績の分析
①経営成績
当社グループは、「“Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をMissionとし、エンターテインメントを通じ、人々の何気ない日常をより豊かにすることを目指しております。既存ゲームについてはユーザとのエンゲージメントを高めることを意識し、新規ゲームについてはそのリリースに向けて注力してまいりました。また、第2四半期連結会計期間において、投資育成事業を主要な事業の一つと位置づけました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
また、2017年12月に提起された特許権侵害に関する訴訟について、2021年8月4日付で原告側と和解が成立し、当第3四半期連結会計期間において、訴訟関連引当金繰入額3,300百万円を特別損失に計上しております。
なお、多くの国々で外出や稼働が制限されるなど、消費や企業の経済活動が停滞する状況が続いておりますが、当社グループの新型コロナウイルス感染症による当第3四半期連結累計期間の業績への影響は限定的です。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は27,420百万円(前年同四半期比16.0%減)、営業利益は5,255百万円(同43.4%減)、経常利益は6,834百万円(同25.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,553百万円(同61.4%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
第2四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、当第3四半期連結累計期間の分析は変更後の区分に基づいております。
a.エンターテインメント事業
エンターテインメント事業は、主にスマートフォン向けゲームの開発・運営を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、他社IPタイトルの「ドラゴンクエストウォーク(企画・制作:株式会社スクウェア・エニックス、開発:当社)」は堅調に推移し、当社グループの連結業績に貢献しました。自社IPタイトルにおいては、主力タイトルである「白猫プロジェクト」が、TVアニメ「BLEACH」とのコラボイベントや配信開始2500(にゃんこおお)日記念イベントを開催するなど、ユーザとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてまいりました。また、国内向けに「ユージェネ」のβ版運用を開始いたしました。「ユージェネ」は完全生配信のライブと本格的ゲームを一つのタイトルで実現する新しいジャンル(LPG:Live Playing Game)のゲームです。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は27,323百万円、営業利益は5,333百万円となりました。
b.投資育成事業
投資育成事業は、主にIT関連・エンターテインメント企業等を対象とした投資を行っております。
当第3四半期連結累計期間において、売上高は96百万円、営業損失は80百万円となりました。
②財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は76,682百万円(前連結会計年度末比2,502百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金が減少したものの、固定資産の投資その他の資産に計上していた投資有価証券の一部を流動資産の営業投資有価証券に組み替えたことによる増加であります。
また、固定資産は7,115百万円(同4,537百万円減)となりました。これは主に、固定資産の投資その他の資産に計上していた投資有価証券の一部を流動資産の営業投資有価証券に組み替えたことによる減少であります。
以上の結果、総資産は83,798百万円(同2,035百万円減)となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は8,134百万円(同1,387百万円減)となりました。これは主に、訴訟関連引当金を計上したものの、未払法人税等及び未払金が減少したことによるものであります。
また、固定負債は512百万円(同19百万円減)となりました。これは主に、その他固定負債が減少したことによるものであります。
以上の結果、負債合計は8,647百万円(同1,406百万円減)となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は75,151百万円(同628百万円減)となりました。これは主に、配当金の支払いに伴い利益剰余金が減少したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、2,705百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。