有価証券報告書
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社の経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。))の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、個人消費の回復や企業収益の改善などにより緩やかに回復いたしました。一方で、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動等の影響により先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの業界におきましては、「ファミ通ゲーム白書2018」によると、国内ゲームアプリ市場は、平成29年に前年比9.2%増の1兆580億円まで成長いたしました。また、平成31年には1兆1,397億円に達し、安定成長を続けることが予想されております。また、The Goldman Sachs Group, Inc.の調査によると、VR(仮想現実:Virtual Reality)のハードウエア及びソフトウエアの世界市場規模は、平成37年までに590億ドルに達すると予測されております。
このような環境の中、当社グループは、スマートフォン向けの既存ゲームについてはユーザとのエンゲージメントを高めることを意識し、新規ゲームについてはその投入に向けて注力してまいりました。また、VR端末向けコンテンツへの注力も進めており、様々な開発実験を行ってまいりました。
売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、当連結会計年度において、海外向けに「ドラゴンプロジェクト」「プロ野球バーサス」、国内向けに「ディズニー ツムツムランド」「アリス・ギア・アイギス」「DREAM!ing」の配信を開始いたしました。また、「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」といった既存ゲームにおいては、TVCMやオンライン動画プラットフォームのプロモーションに加え、グッズの製作、リアルイベント等を実施することでユーザとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてまいりました。
VR端末向けコンテンツでは、Windows Mixed Reality向けに「TITAN SLAYER」、Daydream向けに「Nyoro The Snake & Seven Islands」の配信を開始いたしました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は45,776百万円(前連結会計年度比12.4%減)、営業利益6,952百万円(同46.2%減)、経常利益6,097百万円(同52.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4,192百万円(同51.8%減)となりました。
なお、当社グループにおける報告セグメントはモバイルサービス事業のみであり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ8,991百万円増加し、当連結会計年度末には60,400百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は9,421百万円(前年同期比4,463百万円増)となりました。主な収入要因は税金等調整前当期純利益5,849百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により得られた資金は1,979百万円(前年同期比6,525百万円増)となりました。主な支出要因は投資有価証券の売却による収入2,857百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は2,518百万円(前年同期比499百万円増)となりました。主な支出要因は配当金の支払額2,634百万円であります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの生産実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループの受注実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当社グループにおける報告セグメントはモバイルサービス事業のみであり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
4.相手先は決済代行事業者であり、ユーザからの代金回収を代行しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態の分析
(資産)
当連結年度末における資産合計は前連結会計年度末に比べ1,499百万円増加し、77,244百万円(前連結会計年度末は75,744百万円)となりました。
流動資産は68,133百万円(前連結会計年度末62,327百万円から当連結会計年度末68,133百万円)となりました。これは主に、現金及び預金が8,991百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は9,110百万円(前連結会計年度末13,417百万円から当連結会計年度末9,110百万円)となりました。これは主に、投資有価証券が3,674百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当連結年度末における負債合計は前連結会計年度末に比べ167百万円増加し、6,619百万円(前連結会計年度末は6,451百万円)となりました。
流動負債は6,096百万円(前連結会計年度末5,923百万円から当連結会計年度末6,096百万円)となりました。これは主に、未払金が190百万円減少した一方で未払法人税等が417百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は522百万円(前連結会計年度末528百万円から当連結会計年度末522百万円)となりました。これは主に、資産除去債務が3百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ1,331百万円増加し、70,625百万円(前連結会計年度末は69,293百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上に伴い利益剰余金が1,637百万円増加したこと等によるものであります。
2)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、既存ゲームの「白猫プロジェクト」や「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」等の売上が減少したことにより、前連結会計年度に比べ12.4%減の45,776百万円となりました。
(売上原価)
当連結会計年度の売上原価は、売上高の減少によるPF手数料減少等により、前連結会計年度に比べ0.3%減の28,357百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、のれん償却の減少等により、前連結会計年度に比べ3.7%減の10,465百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ51.8%減の4,192百万円となりました。
③資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。
なお、当社グループの運転資金・設備資金については、主に自己資金により充当しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は60,400百万円となり、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、市場の成長速度、他社との競争力、技術革新への対応度合い、コンテンツの健全性の確保、ネットワーク災害、コンプライアンスと内部管理体制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社グループは、優秀な人材の採用、新規事業の開拓、魅力あるサービスの開発、有力企業との提携、海外への展開、セキュリティ対策等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散し、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。
⑤経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長と発展を遂げるためには、厳しい環境の中で様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。
そのために、当社グループでは、戦略面及び組織面の課題を整理し、各課題に対し、適切かつ効果的な対応を行ってまいります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社の経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。))の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、個人消費の回復や企業収益の改善などにより緩やかに回復いたしました。一方で、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動等の影響により先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの業界におきましては、「ファミ通ゲーム白書2018」によると、国内ゲームアプリ市場は、平成29年に前年比9.2%増の1兆580億円まで成長いたしました。また、平成31年には1兆1,397億円に達し、安定成長を続けることが予想されております。また、The Goldman Sachs Group, Inc.の調査によると、VR(仮想現実:Virtual Reality)のハードウエア及びソフトウエアの世界市場規模は、平成37年までに590億ドルに達すると予測されております。
このような環境の中、当社グループは、スマートフォン向けの既存ゲームについてはユーザとのエンゲージメントを高めることを意識し、新規ゲームについてはその投入に向けて注力してまいりました。また、VR端末向けコンテンツへの注力も進めており、様々な開発実験を行ってまいりました。
売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、当連結会計年度において、海外向けに「ドラゴンプロジェクト」「プロ野球バーサス」、国内向けに「ディズニー ツムツムランド」「アリス・ギア・アイギス」「DREAM!ing」の配信を開始いたしました。また、「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」といった既存ゲームにおいては、TVCMやオンライン動画プラットフォームのプロモーションに加え、グッズの製作、リアルイベント等を実施することでユーザとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてまいりました。
VR端末向けコンテンツでは、Windows Mixed Reality向けに「TITAN SLAYER」、Daydream向けに「Nyoro The Snake & Seven Islands」の配信を開始いたしました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は45,776百万円(前連結会計年度比12.4%減)、営業利益6,952百万円(同46.2%減)、経常利益6,097百万円(同52.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4,192百万円(同51.8%減)となりました。
なお、当社グループにおける報告セグメントはモバイルサービス事業のみであり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ8,991百万円増加し、当連結会計年度末には60,400百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により得られた資金は9,421百万円(前年同期比4,463百万円増)となりました。主な収入要因は税金等調整前当期純利益5,849百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により得られた資金は1,979百万円(前年同期比6,525百万円増)となりました。主な支出要因は投資有価証券の売却による収入2,857百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は2,518百万円(前年同期比499百万円増)となりました。主な支出要因は配当金の支払額2,634百万円であります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの生産実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループの受注実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
連結売上高 | 45,776 | △12.4 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当社グループにおける報告セグメントはモバイルサービス事業のみであり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先 | 前連結会計年度 (自 平成28年10月1日 至 平成29年9月30日) | 当連結会計年度 (自 平成29年10月1日 至 平成30年9月30日) | ||
金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
Apple Inc. | 27,356 | 52.4 | 24,740 | 54.1 |
Google Inc. | 18,467 | 35.4 | 14,816 | 32.4 |
4.相手先は決済代行事業者であり、ユーザからの代金回収を代行しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態の分析
(資産)
当連結年度末における資産合計は前連結会計年度末に比べ1,499百万円増加し、77,244百万円(前連結会計年度末は75,744百万円)となりました。
流動資産は68,133百万円(前連結会計年度末62,327百万円から当連結会計年度末68,133百万円)となりました。これは主に、現金及び預金が8,991百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は9,110百万円(前連結会計年度末13,417百万円から当連結会計年度末9,110百万円)となりました。これは主に、投資有価証券が3,674百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当連結年度末における負債合計は前連結会計年度末に比べ167百万円増加し、6,619百万円(前連結会計年度末は6,451百万円)となりました。
流動負債は6,096百万円(前連結会計年度末5,923百万円から当連結会計年度末6,096百万円)となりました。これは主に、未払金が190百万円減少した一方で未払法人税等が417百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は522百万円(前連結会計年度末528百万円から当連結会計年度末522百万円)となりました。これは主に、資産除去債務が3百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ1,331百万円増加し、70,625百万円(前連結会計年度末は69,293百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上に伴い利益剰余金が1,637百万円増加したこと等によるものであります。
2)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、既存ゲームの「白猫プロジェクト」や「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」等の売上が減少したことにより、前連結会計年度に比べ12.4%減の45,776百万円となりました。
(売上原価)
当連結会計年度の売上原価は、売上高の減少によるPF手数料減少等により、前連結会計年度に比べ0.3%減の28,357百万円となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、のれん償却の減少等により、前連結会計年度に比べ3.7%減の10,465百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ51.8%減の4,192百万円となりました。
③資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。
なお、当社グループの運転資金・設備資金については、主に自己資金により充当しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は60,400百万円となり、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。
④経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、市場の成長速度、他社との競争力、技術革新への対応度合い、コンテンツの健全性の確保、ネットワーク災害、コンプライアンスと内部管理体制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社グループは、優秀な人材の採用、新規事業の開拓、魅力あるサービスの開発、有力企業との提携、海外への展開、セキュリティ対策等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散し、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。
⑤経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループが今後さらなる成長と発展を遂げるためには、厳しい環境の中で様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。
そのために、当社グループでは、戦略面及び組織面の課題を整理し、各課題に対し、適切かつ効果的な対応を行ってまいります。