四半期報告書-第18期第1四半期(令和1年5月1日-令和1年7月31日)

【提出】
2019/09/13 11:38
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善からの個人消費の増加を背景として、景気は緩やかな回復基調を維持しました。また世界経済においても、全体として緩やかな成長を維持したものの、米中貿易摩擦の長期化による中国経済の減速懸念や、アジア新興国地域の景気も減速トレンドにあるといった不安定要素もあり、先行きは不透明な状態にあります。
美容業界におきましても、顧客単価の下落や来店頻度の減少といった厳しい事象が続いており、結果として低価格店の登場や専門店への細分化、フリーランスの増加等、ビューティサロンの経営環境も変化してきており、生き残りをかけた店舗間競争が激化してきております。
そのような状況下、当社グループでは5月にBEAUTY GARAGE TAIWAN Inc.の大型ショールームを台北にグランドオープンいたしました。延床面積約400㎡と美容サロン向け商材を扱っているショールームとしては台湾でも最大級の規模となっております。また7月には、BEAUTY GARAGE SINGAPORE PTE.LTD. でも延床面積約320㎡のシンガポール最大級のショールームをグランドオープンし、グローバル市場進出の体制基盤を整え販売拡大を目指しております。一方国内においては、物流センターのオートメーション化促進のための設備増強を行い、ロジスティクス業務の生産性向上とキャパシティ拡大に向けた施策を行ってまいりました。なお7月には子会社の株式会社BGベンチャーズが運営するBGベンチャーファンド第1号投資事業組合が第1号案件となる投資実行を完了させており、事業シナジー創出と潜在収益機会の発掘も目指しております
その結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は3,773,297千円(前年同期比14.9%増)、売上総利益は1,187,481千円(前年同期比20.9%増)、営業利益は159,331千円(前年同期比37.7%増)、経常利益は158,483千円(前年同期比34.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は85,800千円(前年同期比13.3%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
①物販事業
物販事業においては、インターネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」、全国主要都市のショールーム+法人営業チーム、カタログ通販誌「BG STYLE」、および海外営業拠点を通して、理美容機器や化粧品・消耗品等のプロ向け美容商材を、国内外の理美容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン向けに提供しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、ECサイトのUI/UXの着実な改善と進化を継続することに加えて、利用頻度向上施策に注力し、EC経由売上高のさらなる拡大を目指してまいりました。また急成長カテゴリーである化粧品・材料の売上をさらに伸ばすべく、新規取引口座開拓によるブランドラインナップの拡充と、プライスリーダーシップ戦略で、市場シェア獲得に注力してまいりました。
この結果、EC売上高が前年同期比23.4%増(物販売上構成比率73.4%)、化粧品・材料売上高が前年同期比28.7%増(物販売上構成比率47.7%)と大きく成長し、物販事業全体としての売上高は2,946,630千円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益は136,630千円(前年同期比56.7%増)となりました。
②店舗設計事業
店舗設計事業におきましては、連結子会社である株式会社タフデザインプロダクトにより東京・金沢・福岡・大阪・名古屋において店舗設計・工事施工監理を提供しております。
これまでトレンドを捉えたデザイン性の高い店舗設計デザインの提案を行うことで、独立開業を目指す顧客から高い支持を得ており、チェーン店本部や大型店舗からの受注を多数獲得しております。当第1四半期連結累計期間におきましては、春の開業ラッシュ期の反動もあり完了工事件数自体はやや伸び悩みましたが、売上総利益率を改善することが出来ました。当事業の売上高は716,664千円(前年同期比3.3%増)、セグメント利益は55,196千円(前年同期比13.5%増)となりました。
③その他周辺ソリューション事業
その他周辺ソリューション事業におきましては、ビューティサロンの開業と経営に必要なサポートとして開業プロデュースサービス、居抜き物件仲介サービス、集客支援サービス、講習・アカデミー、保険サービス、システム導入支援サービス、店舗リース、M&A仲介サービス等の各種ソリューションサービスを、各専門インターネットサイトと全国主要都市のショールームを通して提供しております。
当該事業は、単体での収益化以上に当社グループの主力事業である物販事業や店舗設計事業への入口、繋ぎ役としての役割に重きを置くようになっております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、店舗リース事業、講習・アカデミー事業が堅調に推移した一方で、集客支援事業、居抜き物件仲介事業がやや低迷し、当事業の売上高は110,003千円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益は4,842千円(前年同期比62.9%減)となっております。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて9.8%減少し、4,891,784千円となりました。これは、主に現預金及び棚卸資産の減少によるものであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.0%増加し、1,445,102千円となりました。これは、主に有形固定資産の増加によるものであります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて16.5%減少し、2,236,088千円となりました。これは、主に仕入債務の減少によるものであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、327,447千円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて1.0%減少し、3,773,350千円となりました。これは主に自己株式の取得による減少100,768千円があったことと、親会社株主に帰属する四半期純利益85,800千円の増加に対し、配当金の支払い57,379千円があったことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第1四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同四半期比(%)
店舗設計事業620,638△0.9

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は製造原価によっております。
② 仕入実績
当第1四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(千円)前年同四半期比(%)
物販事業1,718,730△1.5
その他周辺ソリューション事業40,640+29.2
合計1,759,370△1.0

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は仕入価格によっております。
③ 受注実績
当第1四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同四半期比(%)受注残高(千円)前年同四半期比(%)
店舗設計事業845,048+19.9323,708△8.2

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
④ 販売実績
当第1四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同四半期比(%)
区分前第1四半期
連結累計期間
当第1四半期
連結累計期間
物販事業2,480,5752,946,630+18.8
理美容機器1,227,3921,375,959+12.1
化粧品等1,091,8661,404,966+28.7
金属スチール家具161,316165,704+2.7
店舗設計事業693,759716,664+3.3
その他周辺ソリューション事業109,395110,003+0.6
合計3,283,7313,773,297+14.9

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。