四半期報告書-第20期第3四半期(令和3年11月1日-令和4年1月31日)

【提出】
2022/03/14 12:11
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、オミクロン株の流行による新型コロナウイルスの感染拡大、資源・各種原材料価格の高騰、円安等により経済活動に制限がかかり、厳しい状況で推移致しました。
美容サロン業界におきましても、売上・来店客数共にようやく回復傾向にあったところでしたが、感染の再拡大によって、先行きに不透明感が増してきております。
そのような状況下、当社グループでは美容サロン業界の繁栄に貢献するべく、コロナ禍に直面するサロン様をサポートするとともに、取扱商品数の拡大と提供サービスの強化に注力してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は17,141,432千円(前年同期比27.7%増)、売上総利益は4,488,985千円(前年同期比4.9%増)、営業利益は784,499千円(前年同期比20.9%増)、経常利益は784,688千円(前年同期比9.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は426,808千円(前年同期比5.2%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
①物販事業
物販事業におきましては、インターネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」、全国主要都市のショールーム&ストア+法人営業チーム、カタログ通販誌「BG STYLE」および各グループ会社を通して、理美容機器や化粧品・消耗品等のプロ向け美容商材を、国内外の理美容室、エステサロン、リラクゼーションサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン、フリーランスのビューティシャン向けに提供しております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、引き続きECサイトのUI/UXの着実な改善と進化を継続することに加えて、商品ラインナップの拡充、事業の分社化後の中古事業の再強化といった、美容商材流通のプラットフォーマーとしての役割強化に注力するとともに、美容サロンのDXを支援するSaaS型のネットショップ構築支援サービス「Salon.EC」の開発、フィットネス業界向けECサイト「GYM GARAGE Online Shop」の開発など、新たな成長実現のための先行投資も行ってまいりました。また、前年度からの美容業界流通のデジタル化の流れも続いており、アクティブユーザー数やロイヤルユーザー数、注文件数、ECサイトへのアクセス数も大きく増加致しました。その一方で、第3四半期会計期間には、グループ子会社の在庫評価見直しや原材料高・輸送費高騰・円安等の影響を受け、一時的に売上総利益率が低下致しました。
この結果、EC売上高が前年同期比28.8%増(物販売上構成比79.4%)と伸長した貢献が大きく、物販事業全体としての売上高は13,495,333千円(前年同期比22.9%増)、セグメント利益は621,364千円(前年同期比9.3%増)となりました。
②店舗設計事業
店舗設計事業におきましては、連結子会社である株式会社タフデザインプロダクトにより東京・金沢・名古屋・大阪・福岡において店舗設計・工事施工管理を提供しております。
トレンドを捉えたデザイン性の高い店舗設計の提案を行うことで独立開業を目指す顧客から高い支持を得ており、新規開業顧客に加えて、大手チェーン店本部からの受注も獲得してまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、美容サロンからの案件獲得に加え、ショップや美容クリニック、オフィス案件も増加してきており、前年同期比で売上高、セグメント利益共に大幅増となっております。
この結果、当事業の売上高は2,926,664千円(前年同期比45.5%増)、セグメント利益は199,571千円(前年同期比169.9%増)となりました。
③その他周辺ソリューション事業
その他周辺ソリューション事業におきましては、ビューティサロンの開業と経営に必要なサポートとして、開業プロデュース、居抜き物件仲介、決済支援、集客支援、講習・アカデミー、損害保険、システム導入支援、店舗リース、M&A仲介、提携ビジネスカード、電力供給等の各種ソリューションサービスを、各種専門WEBサイトと全国主要都市のショールームと法人営業部隊、各グループ会社を通して提供しております。また、物販事業、店舗設計事業と合わせることで顧客に対し、開業支援から経営支援まで幅広いサービスをワンストップで提供することが可能となっております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、各種サービスのうち、店舗リース、提携ビジネスカード、損害保険が堅調に伸長したことにより、当事業の売上高は719,434千円(前年同期比64.9%増)、セグメント利益は69,133千円(前年同期比10.5%増)となっております。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べて6.5%減少し、7,298,717千円となりました。これは、主にたな卸資産の増加はあったものの、現金及び預金と前渡金が減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べて5.5%増加し、2,361,040千円となりました。これは、主に投資その他の資産の増加があったことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べて19.0%減少し、3,319,421千円となりました。これは、主に仕入債務及び未払法人税等の減少によるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.6%減少し、1,170,200千円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて9.2%増加し、5,170,136千円となりました。これは、主に配当金の支払に伴い利益剰余金の減少88,078千円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金の増加426,808千円があったことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同四半期比(%)
店舗設計事業2,556,482+43.9

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は製造原価によっております。
② 仕入実績
当第3四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(千円)前年同四半期比(%)
物販事業9,241,032+29.8
その他周辺ソリューション事業429,158+135.8
合計9,670,190+32.5

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.金額は仕入価格によっております。
③ 受注実績
当第3四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同四半期比(%)受注残高(千円)前年同四半期比(%)
店舗設計事業2,868,093+13.1486,977△39.4

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
④ 販売実績
当第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同四半期比(%)
区分前第3四半期
連結累計期間
当第3四半期
連結累計期間
物販事業10,978,62313,495,333+22.9
理美容機器・用品4,865,1245,885,791+21.0
化粧品等5,621,3007,185,807+27.8
金属スチール家具492,198423,733△13.9
店舗設計事業2,011,8882,926,664+45.5
その他周辺ソリューション事業436,205719,434+64.9
合計13,426,71717,141,432+27.7

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。