四半期報告書-第41期第2四半期(平成30年11月1日-平成31年1月31日)

【提出】
2019/03/14 16:46
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2018年8月1日~2019年1月31日)における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を通じて緩やかな回復基調で推移しております。しかし、米中通商問題の動向や米国の政策に関する不確実性、中国経済の減速等により、景気の先行きは不透明な状況にあります。
食品小売業界におきましては、消費者の根強い節約志向や、業種業態の垣根を越えた販売競争の激化に加え、人手不足を背景とした人件費や物流費のコスト上昇など、厳しい事業環境が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、お客様の暮らしの基本である食を通して、安心・安全を守り、値頃感がある商品展開をすすめ、変化に富んだ店づくりをすることで、さらなるご支持をいただけるような店舗運営に努めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、スーパーマーケット事業、その他の外食事業の既存店の業績が概ね順調に推移したこと、その他のイベント関連事業において「肉フェス」「餃子フェス」が計画通り開催できたことにより、売上高は56,316百万円と前年同四半期に比べ1,005百万円(1.8%)の増収、営業利益は2,642百万円と前年同四半期に比べ113百万円(4.5%)の増益、経常利益は2,718百万円と前年同四半期に比べ139百万円(5.4%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,579百万円と前年同四半期に比べ52百万円(3.4%)の増益となりました。
当社グループにおける事業セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
a スーパーマーケット事業
スーパーマーケット事業につきましては、大型商業施設内店舗「ジャパンミート生鮮館」、関東圏単独店舗「ジャパンミート卸売市場」、北関東で展開する地域密着型店舗「パワーマート」、東京都内を中心に展開する業務用スーパー「肉のハナマサ」等を展開しております。
いずれの店舗におきましても、来店されるお客様が楽しんでお買い物ができる店づくりを目指し、当社グループの強みでもある精肉部門を中心とした生鮮各部門及び一般食品から惣菜にいたるまで、それぞれの部門が商品力・技術力に磨きをかけ、お客様のニーズにあった値頃感のある商品展開をすすめ、より安心・安全な商品を提供できるよう、努めてまいりました。
商品の販売につきましては、特定の商品を大量に陳列し、値頃感がある商品をお客様へアピールをすることで購買意欲を高める「異常値販売」を定期的に実施する他、グループ各社で開発した商品を共有し販売を行うことで、販売点数及び商品の仕入力の向上、採算の安定に繋がるよう努めてまいりました。
また、当社の加工物流センターでの大量かつ効率的な精肉加工、商品供給を行うことで店舗オペレーションを安定的にサポートすることに加え、店舗内においても必要に応じて精肉加工を行い、売れ筋に対応した商品の速やかな提供により販売機会のロスを削減する等、戦略的、効率的な販売に努めております。商品の仕入につきましては、加工物流センターにおける大量備蓄機能を活用することで、食材価格変動の影響を受けにくい商品仕入体制を構築し、採算の安定と商品在庫の確保を図っております。
店舗の状況としましては、2018年11月に「Hanamasa Plus+」東武練馬店(東京都板橋区)、12月に「肉のハナマサ」大久保店(東京都新宿区)、「肉のハナマサ」新日本橋店(東京都中央区)を開店いたしました。また、2018年12月に「肉のハナマサ」つくば店(茨城県つくば市)の運営方法をフランチャイズから直営に変更いたしました。 これにより当第2四半期連結累計期間末時点におけるスーパーマーケット事業の店舗数は83店舗になりました。
当第2四半期連結累計期間における経営成績につきましては、既存店の業績が概ね順調に推移したことにより、売上高は54,226百万円と前年同四半期に比べ906百万円(1.7%)の増収、セグメント利益(営業利益)は2,419百万円と前年同四半期と比べて29百万円(1.2%)の増益となりました。
b その他
その他の事業につきましては、外食事業、イベント関連事業、アウトソーシング事業で構成されております。
外食事業につきましては、主に「焼肉や漫遊亭」を展開しております。当第2四半期連結累計期間におきましても、得意とする精肉の調達力、ノウハウを活かし、新鮮で高品質な料理を安価でご提供するよう努めてまいりました。また、おいしい商品と快適な食事空間を提供するという基本方針のもと、新メニューの開発をすすめ、他店との差別化を図り、お客様が楽しく食事ができる店づくりに努めてまいりました。
イベント関連事業につきましては、「肉フェス」など食に関わるイベントの展開、国内外のイベントの制作、運営などを行っております。当第2四半期連結累計期間における主な活動状況といたしまして、2018年8月に「肉フェスKARUIZAWA2018」(長野県北佐久郡)、10月に「肉フェスさいたま新都心」(埼玉県さいたま市)、「肉フェス国営昭和記念公園」(東京都立川市)を開催いたしました。今後も食肉及び地域の食文化の魅力を国内外に発信する取り組みを行ってまいります。
アウトソーシング事業につきましては、スーパーマーケット業界におけるレジ業務の受託代行サービスを行っております。スーパーマーケットの実務経験に基づいた独自のノウハウによって、顧客のニーズに応える質の高いサービスを提供しております。レジ業務のプロフェッショナルとして新規顧客開拓を行い、業容の拡大に努めてまいります。
当第2四半期連結累計期間における経営成績につきましては、外食事業の既存店が概ね順調に推移したこと、イベント関連事業において「肉フェス」「餃子フェス」が計画通り開催できたことにより、その他事業の売上高は2,994百万円と前年同四半期と比べ126百万円(4.4%)の増収、セグメント利益(営業利益)は206百万円と前年同四半期に比べ83百万円(67.7%)の増益となりました。
②財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度と比べ272百万円増加し、39,525百万円となりました。流動資産は666百万円増加し、固定資産は394百万円減少しております。主な要因は、現金及び預金の増加344百万円、たな卸資産の増加267百万円、減価償却による有形固定資産の減少114百万円及びのれんの償却を含む無形固定資産の減少216百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度と比べ734百万円減少し、14,579百万円となりました。主な要因は、買掛金が351百万円、長期借入金が293百万円減少したことによるものであります
純資産につきましては、前連結会計年度と比べ1,007百万円増加し、24,945百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加額1,047百万円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、9,608百万円(前年同四半期8,306百万円)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、1,851百万円(前年同四半期比9.3%の減少)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益2,718百万円(前年同四半期比5.4%増)、法人税等の支払額955百万円(前年同四半期比21.5%増)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、1,263百万円(前年同四半期比109.1%の増加)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出2,702百万円(前年同四半期比37.4%増)、定期預金の払戻による収入2,012百万円(前年同四半期比17.0%増)及び有形固定資産の取得による支出308百万円(前年同四半期比16.6%増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、933百万円(前年同四半期比24.9%の減少)となりました。これは、主に配当金の支払額532百万円(前年同四半期比100%増)及び長期借入金の返済による支出293百万円(前年同四半期比36.9%減)によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(4)事業場及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。