四半期報告書-第42期第2四半期(令和1年11月1日-令和2年1月31日)

【提出】
2020/03/13 16:00
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2019年8月1日~2020年1月31日)における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を通じて緩やかな回復基調で推移いたしましたが、米中貿易摩擦や中国経済の減速、日韓関係に対する警戒感や中東情勢の緊張の高まりによって、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
食品小売業界におきましては、業種業態の垣根を越えた販売競争の激化や、消費増税に伴う消費者心理の冷え込みによる買い控え、人手不足を背景とした人件費や物流費のコスト上昇など、厳しい事業環境が続いております。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、スーパーマーケット事業、その他の外食事業の既存店の業績が順調に推移したこと、前連結会計年度に当社グループ入りした株式会社タジマの店舗及び、前連結会計年度に新規出店した5店舗の寄与があり、売上高は62,005百万円と前年同四半期に比べ5,689百万円(10.1%)の増収、営業利益は2,810百万円と前年同四半期に比べ167百万円(6.4%)の増益、経常利益は2,868百万円と前年同四半期に比べ150百万円(5.5%)の増益となりました。
また、当社子会社の店舗退去に伴う受取補償金300百万円を特別利益に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,858百万円と前年同四半期に比べ278百万円(17.7%)の増益となりました。
当社グループにおける事業セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(スーパーマーケット事業)
スーパーマーケット事業につきましては、5つの店舗業態で構成されております。
(a)株式会社ジャパンミートが運営する大型商業施設内店舗「ジャパンミート生鮮館」
「ジャパンミート生鮮館」は商圏が広く、集客力のあるホームセンター「ジョイフル本田」、「ジョイフルエーケー」及び「マルイ」などの大型商業施設内において14店舗展開しております。精肉売場を核とし、青果・鮮魚・惣菜の専門性を強調すること、顧客に幅広く支持されるような商品を売場に展開することで、ファミリー層を中心に楽しくお買い物ができる売場の構築に努めてまいりました。
(b)株式会社ジャパンミートが運営する関東圏単独店舗「ジャパンミート卸売市場」
「ジャパンミート卸売市場」は関東圏近郊のロードサイドにおいて9店舗展開しており、「ジャパンミート生鮮館」を小型化した単独店舗であります。生鮮食品の専門性を強調した店舗の特徴を活かし、品揃えや商品力において差別化を図ってまいりました。
(c)株式会社パワーマートが運営する「パワーマート」
「パワーマート」は茨城県、栃木県の北関東で4店舗展開しております。「ジャパンミート生鮮館」同様に売場毎の専門性を強調した体制で運営してまいりました。
(d)株式会社花正が運営する都市型ホールセール「肉のハナマサ」
東京都内を中心に業務用スーパー「肉のハナマサ」などを53店舗展開しております。飲食店事業者のプロが日々の仕入先として利用できるよう、商品を大容量で販売するとともに、一般家庭の顧客の買物需要にも応えられる品揃えをすることで、スーパーマーケットとは差別化された「都市型ホールセール」を運営してまいりました。
(e)その他「食肉卸売センターMEAT Meet」、「スーパーマーケットタジマ」
埼玉県東部エリアを中心に「スーパーマーケットタジマ」を営む株式会社タジマを、2019年5月に子会社化いたしました。当社グループ入り後4店舗のリニューアルを行い、屋号を「食肉卸売センターMEAT Meet」に変更いたしました。「食肉卸売センターMEAT Meet」も「ジャパンミート生鮮館」、「ジャパンミート卸売市場」同様に生鮮食品、特に精肉売場の専門性を特徴とした体制で運営してまいりました。
店舗の状況としましては、2019年10月に「スーパーマーケットタジマ」新栄店(埼玉県草加市)、11月に「スーパーマーケットタジマ」大袋店(埼玉県越谷市)のリニューアルを行い、屋号を「食肉卸売センターMEAT Meet」に変更いたしました。また、2019年9月に「肉のハナマサ」日本橋宝町店(東京都中央区)、「スーパーマーケットタジマ」大里店(埼玉県越谷市)、2020年1月に「パワーマート」東海店(茨城県那珂郡)、「スーパーマーケットタジマ」三郷店(埼玉県三郷市)を閉店いたしました。これにより、当第2四半期連結累計期間末時点におけるスーパーマーケット事業の店舗数は85店舗になりました。
当第2四半期連結累計期間における経営成績につきましては、既存店の業績が順調に推移したことと、前連結会計年度より当社グループ入りした株式会社タジマの店舗及び、前連結会計年度に新規出店した4店舗の売上寄与により、売上高は59,855百万円と前年同四半期に比べ5,628百万円(10.4%)の増収、セグメント利益(営業利益)は2,658百万円と前年同四半期と比べ238百万円(9.9%)の増益となりました。
(その他)
その他の事業につきましては、外食事業、イベント関連事業、アウトソーシング事業で構成されております。
(a)株式会社ジャパンデリカが運営する外食事業「漫遊亭」
外食事業につきましては、「焼肉や漫遊亭」などを16店舗展開しております。得意とする精肉の調達力、ノウハウを活かし、新鮮で高品質な料理を安価でご提供するよう努めてまいりました。また、美味しい商品と快適な食事空間を提供するという基本方針のもと、新メニューの開発をすすめ、他店との差別化を図り、お客様が楽しく食事ができる店づくりに努めてまいりました。
(b)AATJ株式会社が展開する「肉フェス」などのイベント関連事業
イベント関連事業につきましては、「肉フェス」、「餃子フェス」など食に関わるイベントの展開、国内外のイベント制作、運営などを行っております。当第2四半期連結累計期間の主な活動状況といたしまして、「肉ワインフェス横浜赤レンガ倉庫」(神奈川県横浜市)、「肉フェス国営昭和記念公園2019」(東京都立川市)を開催いたしました。今後も食肉及び地域の食文化の魅力を国内外に発信する取り組みを行ってまいります。
(c)アウトソーシング事業を展開する株式会社アクティブマーケティングシステム
アウトソーシング事業につきましては、スーパーマーケット業界における、レジ業務の受託代行サービスを行っております。スーパーマーケットの実務経験に基づいた独自のノウハウによって、顧客のニーズに応える質の高いサービスを提供しております。レジ業務のプロフェッショナルとして新規顧客開拓を行い、業容の拡大に努めてまいります。
当第2四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高は3,162百万円と前年同四半期と比べ168百万円(5.6%)の増収となりました、一方、利益面におきましては、イベント関連事業で開催いたしました「肉フェス」において、台風や悪天候に見舞われたことで開催日を短縮したこと、アウトソーシング事業において新規受託に伴い研修費や人件費が増加したことが影響し、セグメント利益(営業利益)は135百万円と前年同四半期に比べ70百万円(34.2%)の減益となりました。
②財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度と比べ361百万円増加し、44,803百万円となりました。流動資産は1,061百万円増加し、固定資産は700百万円減少しております。主な要因は、現金及び預金の増加723百万円、たな卸資産の増加167百万円、減価償却を含む有形固定資産の減少302百万円及びのれんの償却を含む無形固定資産の減少246百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度と比べ1,251百万円減少し、17,280百万円となりました。主な要因は、買掛金が673百万円、長期借入金が293百万円減少したことによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度と比べ1,612百万円増加し、27,522百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加額1,592百万円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、10,852百万円(前年同四半期9,608百万円)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、1,775百万円(前年同四半期比4.1%の減少)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益3,168百万円(前年同四半期比16.6%増)、法人税等の支払額1,161百万円(前年同四半期比21.6%増)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、1,256百万円(前年同四半期比0.6%の減少)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出2,769百万円(前年同四半期比2.5%増)、定期預金の払戻による収入1,866百万円(前年同四半期比7.3%減)及び有形固定資産の取得による支出497百万円(前年同四半期比61.4%増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、699百万円(前年同四半期比25.1%の減少)となりました。これは、主に配当金の支払額266百万円(前年同四半期比50%減)及び長期借入金の返済による支出293百万円(前年同四半期比100.0%)によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。