四半期報告書-第29期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間(2020年1月1日~2020年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が継続する中でも、政府主導で経済活動の再開に向けて舵を切りつつありますが、企業活動や消費動向は依然として先行きが不透明な状況であります。
当社を取り巻く試作・開発市場は、米中貿易摩擦に伴う業況低迷に加え、顧客企業の試作・開発予算の一時的な凍結や縮減による製品開発スケジュールの遅延・先送りが相次ぎ、当社においても受注環境の本格的な底打ち感が見えておらず、依然として業績の不透明感が強い状況が続いております。
このような環境の中、当社は生産面では鋳造事業で本年2月に本格稼働させたミーリングセンター(静岡県浜松市浜北区)において、鋳造品の機械加工内製化を推進することで、社外流出費用の抑制と同時に高難度加工ノウハウの蓄積を強力に進めております。技術面ではCT事業における撮像サービスの体制強化、WEBサイトコンテンツの充実に加え、WEBセミナーを開催し、品質保証・リバースエンジニアリングなど非破壊検査方法として、いまだ認知度が低い産業用CTの活用方法を繰り返し訴求いたしました。
また、3Dプリンター出力事業においては、EOS Electro Optical Systems Japan株式会社と協同で樹脂3Dプリンター関連市場の拡大に向けたAM(Additive Manufacturing)サービスの提供を開始したほか、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド)」について、マサチューセッツ工科大学「Therapeutic Technology Design & Development Lab」(米国)とのクリエイティブパートナーシップを締結し、さらに、欧州連合(EU)地域における販売に必要な安全基準適合を示す「CEマーク」を取得いたしました。これらにより、米国の教育分野で最先端医療機器開発への貢献に踏み出すとともに、欧米諸国におけるハートロイドの認知度向上の足掛かりを築くなど、各事業セグメントにおいて、業績の回復、成長に向けた各種施策を継続して実施してまいりました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,752,363千円(前年同四半期比21.1%減)、営業損失203,022千円(前年同四半期は営業利益294,233千円)、経常損失192,299千円(前年同四半期は経常利益289,217千円)、四半期純損失143,478千円(前年同四半期は四半期純利益182,274千円)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①3Dプリンター出力事業
3Dプリンター出力事業におきましては、「短納期」・「高品質」を訴求した営業活動と製造活動に注力し、平時と変わらない体制を維持するとともに、当社他事業との連携を強化いたしましたが、顧客の開発予算の一時的な凍結・縮減による市場全体の案件量の低下に起因した価格競争が生じるなど、厳しい受注環境が続きました。
一方で、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド)」においては、様々な顧客ニーズに応え、リードレスペースメーカーの留置(植え込み)手技のシミュレーショントレーニングを行うことができる「リードレスペースメーカーモデル」の開発を新たに行い、発売いたしました。また、国内外医療機関や関連商材を取扱う商社でTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)トレーニングモデルを中心とした旺盛な需要を背景に積極的な販売推進が奏功し、概ね期初に想定した売上高及びセグメント利益を確保するに至りました。
この結果、3Dプリンター出力事業の売上高は336,750千円(前年同四半期比19.9%減)、セグメント利益は28,117千円(前年同四半期比68.2%減)となりました。
②鋳造事業
鋳造事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う工場ライン自動化のニーズから、FA分野の試作・量産案件は比較的順調に増加したものの、主要顧客である自動車業界を中心に予算の一時凍結や縮減による試作案件数量の減少、それによる価格競争が一部で生じるなど、厳しい環境が継続いたしました。
当事業では、加工工程の生産体制を拡充し、技術的難易度の高い案件への対応と内製化を進めるべく、ミーリングセンターを本格稼働させております。試作案件数量の減少に伴い鋳物製作が減少している中、「鋳物製作+追加工」は一定のニーズがあることから、加工工程は順調な稼働状況を維持しております。
また、コンセプトセンター(長野県飯田市)とミーリングセンターにおいては、まとまった数量の受注が期待できる量産案件ニーズの取り込みにも注力いたしました。
当第3四半期会計期間におきましては、受注環境に回復の兆しが見え始めているものの、累計期間での売上高の減少によりセグメント損失の計上を余儀なくされました。
この結果、鋳造事業の売上高は807,916千円(前年同四半期比44.5%減)、セグメント損失は144,479千円(前年同四半期はセグメント利益442,133千円)となりました。
③CT事業
CT事業におきましては、産業用CTのすべてのX線出力領域(ミリ/マイクロ/ナノ/高エネルギーX線)を撮像対象物に応じて使い分け、最適かつ高精度な検査・測定サービスの提供を行っております。
特定分野の撮像需要の増加に加え、WEBコンテンツ及び自社主催WEBセミナーを起点とした新規顧客の獲得が順調に進んでおり、また、産業用CTの認知度向上に伴ってCT装置販売や撮像技術指導の需要も旺盛であったことから、売上高・セグメント利益ともに前年同四半期比で増加いたしました。
この結果、CT事業の売上高は673,394千円(前年同四半期比58.5%増)、セグメント利益は298,822千円(前年同四半期比70.5%増)となりました。
なお、当第3四半期累計期間の販売実績(内部取引を除く)を産業区分別に示すと次のとおりであります。
3Dプリンター出力事業
鋳造事業
CT事業
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.産業区分に関しては、株式会社帝国データバンクのTDB産業分類表の中分類に従っております。
3.販売件数、販売金額及び比率は、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれておりません。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
CT事業において検査・測定サービスが堅調に推移したほか、当第3四半期累計期間では産業用CTの周辺機器の販売や産業用CT用ソフトウェアの販売が伸張し、売上高を押し上げる一因となりました。
(6) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は1,180,300千円となり、前事業年度末に比べ170,845千円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が109,411千円、仕掛品が47,187千円増加したことによるものであります。
固定資産は2,722,277千円となり、前事業年度末に比べ49,496千円増加いたしました。これは主にリース資産が60,765千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は3,902,578千円となり、前事業年度末に比べ220,342千円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は858,230千円となり、前事業年度末に比べ335,606千円増加いたしました。これは主に短期借入金が250,000千円、買掛金が94,536千円増加したことによるものであります。
固定負債は928,760千円となり、前事業年度末に比べ23,395千円増加いたしました。これは主に長期借入金が54,404千円減少したものの、リース債務が73,358千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,786,990千円となり、前事業年度末に比べ359,001千円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は2,115,587千円となり、前事業年度末に比べ138,659千円減少いたしました。これは主に四半期純損失を143,478千円計上したことによるものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期累計期間(2020年1月1日~2020年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大が継続する中でも、政府主導で経済活動の再開に向けて舵を切りつつありますが、企業活動や消費動向は依然として先行きが不透明な状況であります。
当社を取り巻く試作・開発市場は、米中貿易摩擦に伴う業況低迷に加え、顧客企業の試作・開発予算の一時的な凍結や縮減による製品開発スケジュールの遅延・先送りが相次ぎ、当社においても受注環境の本格的な底打ち感が見えておらず、依然として業績の不透明感が強い状況が続いております。
このような環境の中、当社は生産面では鋳造事業で本年2月に本格稼働させたミーリングセンター(静岡県浜松市浜北区)において、鋳造品の機械加工内製化を推進することで、社外流出費用の抑制と同時に高難度加工ノウハウの蓄積を強力に進めております。技術面ではCT事業における撮像サービスの体制強化、WEBサイトコンテンツの充実に加え、WEBセミナーを開催し、品質保証・リバースエンジニアリングなど非破壊検査方法として、いまだ認知度が低い産業用CTの活用方法を繰り返し訴求いたしました。
また、3Dプリンター出力事業においては、EOS Electro Optical Systems Japan株式会社と協同で樹脂3Dプリンター関連市場の拡大に向けたAM(Additive Manufacturing)サービスの提供を開始したほか、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド)」について、マサチューセッツ工科大学「Therapeutic Technology Design & Development Lab」(米国)とのクリエイティブパートナーシップを締結し、さらに、欧州連合(EU)地域における販売に必要な安全基準適合を示す「CEマーク」を取得いたしました。これらにより、米国の教育分野で最先端医療機器開発への貢献に踏み出すとともに、欧米諸国におけるハートロイドの認知度向上の足掛かりを築くなど、各事業セグメントにおいて、業績の回復、成長に向けた各種施策を継続して実施してまいりました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,752,363千円(前年同四半期比21.1%減)、営業損失203,022千円(前年同四半期は営業利益294,233千円)、経常損失192,299千円(前年同四半期は経常利益289,217千円)、四半期純損失143,478千円(前年同四半期は四半期純利益182,274千円)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①3Dプリンター出力事業
3Dプリンター出力事業におきましては、「短納期」・「高品質」を訴求した営業活動と製造活動に注力し、平時と変わらない体制を維持するとともに、当社他事業との連携を強化いたしましたが、顧客の開発予算の一時的な凍結・縮減による市場全体の案件量の低下に起因した価格競争が生じるなど、厳しい受注環境が続きました。
一方で、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド)」においては、様々な顧客ニーズに応え、リードレスペースメーカーの留置(植え込み)手技のシミュレーショントレーニングを行うことができる「リードレスペースメーカーモデル」の開発を新たに行い、発売いたしました。また、国内外医療機関や関連商材を取扱う商社でTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)トレーニングモデルを中心とした旺盛な需要を背景に積極的な販売推進が奏功し、概ね期初に想定した売上高及びセグメント利益を確保するに至りました。
この結果、3Dプリンター出力事業の売上高は336,750千円(前年同四半期比19.9%減)、セグメント利益は28,117千円(前年同四半期比68.2%減)となりました。
②鋳造事業
鋳造事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う工場ライン自動化のニーズから、FA分野の試作・量産案件は比較的順調に増加したものの、主要顧客である自動車業界を中心に予算の一時凍結や縮減による試作案件数量の減少、それによる価格競争が一部で生じるなど、厳しい環境が継続いたしました。
当事業では、加工工程の生産体制を拡充し、技術的難易度の高い案件への対応と内製化を進めるべく、ミーリングセンターを本格稼働させております。試作案件数量の減少に伴い鋳物製作が減少している中、「鋳物製作+追加工」は一定のニーズがあることから、加工工程は順調な稼働状況を維持しております。
また、コンセプトセンター(長野県飯田市)とミーリングセンターにおいては、まとまった数量の受注が期待できる量産案件ニーズの取り込みにも注力いたしました。
当第3四半期会計期間におきましては、受注環境に回復の兆しが見え始めているものの、累計期間での売上高の減少によりセグメント損失の計上を余儀なくされました。
この結果、鋳造事業の売上高は807,916千円(前年同四半期比44.5%減)、セグメント損失は144,479千円(前年同四半期はセグメント利益442,133千円)となりました。
③CT事業
CT事業におきましては、産業用CTのすべてのX線出力領域(ミリ/マイクロ/ナノ/高エネルギーX線)を撮像対象物に応じて使い分け、最適かつ高精度な検査・測定サービスの提供を行っております。
特定分野の撮像需要の増加に加え、WEBコンテンツ及び自社主催WEBセミナーを起点とした新規顧客の獲得が順調に進んでおり、また、産業用CTの認知度向上に伴ってCT装置販売や撮像技術指導の需要も旺盛であったことから、売上高・セグメント利益ともに前年同四半期比で増加いたしました。
この結果、CT事業の売上高は673,394千円(前年同四半期比58.5%増)、セグメント利益は298,822千円(前年同四半期比70.5%増)となりました。
なお、当第3四半期累計期間の販売実績(内部取引を除く)を産業区分別に示すと次のとおりであります。
3Dプリンター出力事業
| セグメント内産業区分 | 第29期 第3四半期累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | ||
| 販売件数(件) | 販売金額(千円) | 比率(%) | |
| 卸売業 | 254 | 143,518 | 42.6 |
| 精密機械・医療機械器具製造業 | 411 | 39,024 | 11.6 |
| 専門サービス業(他に分類されないもの) | 159 | 33,456 | 9.9 |
| その他の事業サービス業 | 67 | 31,649 | 9.4 |
| 電気機械器具製造業 | 216 | 24,491 | 7.3 |
| その他の製造業 | 224 | 17,240 | 5.1 |
| 化学工業 | 19 | 10,959 | 3.3 |
| 一般機械器具製造業 | 66 | 9,511 | 2.8 |
| 輸送用機械器具製造業 | 45 | 7,244 | 2.2 |
| その他 | 161 | 19,654 | 5.8 |
| 合計 | 1,622 | 336,750 | 100.0 |
鋳造事業
| セグメント内産業区分 | 第29期 第3四半期累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | ||
| 販売件数(件) | 販売金額(千円) | 比率(%) | |
| 卸売業 | 257 | 252,933 | 34.1 |
| 一般機械器具製造業 | 253 | 167,867 | 22.6 |
| 電気機械器具製造業 | 162 | 166,385 | 22.4 |
| 輸送用機械器具製造業 | 100 | 101,008 | 13.6 |
| 鉄鋼業、非鉄金属製造業 | 34 | 30,650 | 4.1 |
| 精密機械・医療機械器具製造業 | 17 | 7,338 | 1.0 |
| 娯楽業 | 2 | 4,960 | 0.7 |
| 金属製品製造業 | 3 | 2,527 | 0.4 |
| 専門サービス業(他に分類されないもの) | 6 | 1,809 | 0.2 |
| その他 | 24 | 6,739 | 0.9 |
| 合計 | 858 | 742,219 | 100.0 |
CT事業
| セグメント内産業区分 | 第29期 第3四半期累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | ||
| 販売件数(件) | 販売金額(千円) | 比率(%) | |
| 卸売業 | 104 | 305,314 | 45.3 |
| 輸送用機械器具製造業 | 97 | 147,335 | 21.9 |
| 専門サービス業(他に分類されないもの) | 68 | 137,308 | 20.4 |
| 金属製品製造業 | 34 | 22,667 | 3.4 |
| 精密機械・医療機械器具製造業 | 10 | 15,680 | 2.3 |
| 電気機械器具製造業 | 52 | 13,721 | 2.0 |
| 一般機械器具製造業 | 24 | 8,517 | 1.3 |
| 鉄鋼業、非鉄金属製造業 | 16 | 7,530 | 1.1 |
| ゴム製品製造業 | 7 | 6,150 | 0.9 |
| その他 | 26 | 9,170 | 1.4 |
| 合計 | 438 | 673,394 | 100.0 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.産業区分に関しては、株式会社帝国データバンクのTDB産業分類表の中分類に従っております。
3.販売件数、販売金額及び比率は、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれておりません。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
CT事業において検査・測定サービスが堅調に推移したほか、当第3四半期累計期間では産業用CTの周辺機器の販売や産業用CT用ソフトウェアの販売が伸張し、売上高を押し上げる一因となりました。
(6) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は1,180,300千円となり、前事業年度末に比べ170,845千円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が109,411千円、仕掛品が47,187千円増加したことによるものであります。
固定資産は2,722,277千円となり、前事業年度末に比べ49,496千円増加いたしました。これは主にリース資産が60,765千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は3,902,578千円となり、前事業年度末に比べ220,342千円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は858,230千円となり、前事業年度末に比べ335,606千円増加いたしました。これは主に短期借入金が250,000千円、買掛金が94,536千円増加したことによるものであります。
固定負債は928,760千円となり、前事業年度末に比べ23,395千円増加いたしました。これは主に長期借入金が54,404千円減少したものの、リース債務が73,358千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,786,990千円となり、前事業年度末に比べ359,001千円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は2,115,587千円となり、前事業年度末に比べ138,659千円減少いたしました。これは主に四半期純損失を143,478千円計上したことによるものであります。