四半期報告書-第31期第1四半期(2024/02/01-2024/04/30)

【提出】
2024/06/11 15:00
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、インバウンド需要の回復等により景気は緩やかに回復しているものの、地政学的なリスクの高まりによる不安定な国際情勢や資源価格の高騰、円安の進行を背景とした物価上昇等、景気の先行きに関する懸念材料も多く、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当第1四半期累計期間においては、過去からのBtoB市場に向けた単なるモノの販売から脱却し、成長方針に掲げるBtoB市場に向けたモノづくりを基盤としたSaaS月額課金型サービスを当社の主力事業とすべく、前事業年度より継続して経営資源をその事業へ集中し事業転換を図っております。
当第1四半期累計期間においては、TRaaS事業では、流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト「店舗の星」やAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」のSaaS月額課金型ビジネスを中心として、戦略販売パートナーと共に積極的に事業を推進してまいりました。受注型Product事業では、STB案件の受注が堅調に推移すると共に、テクニカルサービス事業においても、システム開発案件の受注が堅調に推移いたしました。
以上の結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高は82,120千円(前年同期比9.7%増)、営業損失は8,522千円(前年同期は19,095千円の損失)、経常損失は8,402千円(前年同期は20,827千円の損失)、四半期純損失は9,874千円(前年同期は20,700千円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(TRaaS事業)
TRaaS事業の当第1四半期累計期間におきましては、AI電力削減ソリューション「AIrux8」について、日本市場に向けた拡販を進めるべく、積極的に戦略販売パートナーの拡大を目指してまいりました。2024年4月には丸紅情報システムズ株式会社様及び加賀FEI株式会社様へ「AIrux8」提供を開始したことに加え、「AIrux8」の技術が日本で特許として登録されたことで、これら戦略販売パートナーの販売活動を含め、お客様に対する一層の信頼感が得られることに繋がるものと考えております。現在、多くのエンドユーザーとの「AIrux8」の商談が進行しておりますが、その消費電力削減効果及び機能性を十分に確認いただき、戦略販売パートナーとの提携を強化しながら、その販売をさらに加速させてまいります。また、流通小売店舗を対象としたDX店舗活性プロダクト「店舗の星」については、当第1四半期累計期間において、海外大手小売企業の3店舗へ導入が決定いたしました。当社は、「店舗の星」システムにおける最もプライオリティーの高い開発テーマに、「お客様評価点数による販売効果の可視化」、「最終消費者であるお客様の店舗でのお買い物の楽しさの追及」を掲げ、流通小売店舗を活性化させる DX 端末として、そのOMO施策としての活用や最終的にはAIによるお客様の行動解析も行うことができるものに進化させ、戦略販売パートナーと共に、その販売拡大を目指してまいります。
これらの「AIrux8」及び「店舗の星」を中心としたSaaS月額課金型ビジネスへの事業モデル転換には一定の時間は必要と認識しており今後着実に進行を進めていく予定となりますが、前年同四半期の3月末まで美容サロンサイネージ提供をしていたことから、売上高は反動減となりました。
以上の結果、売上高は16,505千円(前年同期比45.1%減)、セグメント利益は12,926千円(同29.9%減)となりました。
(受注型Product事業)
受注型Product事業の当第1四半期累計期間におきましては、主に既存顧客からのSTB案件の受注増に加え、Cygnus2の引き合いも増加し、堅調に推移いたしました。
以上の結果、売上高は26,203千円(前年同期比21.6%増)、セグメント利益は20,076千円(同17.5%増)となりました。
(テクニカルサービス事業)
テクニカルサービス事業の当第1四半期累計期間におきましては、システム開発案件の受注増に伴い、一部のエンジニア派遣人員を当社案件に従事させることといたしましたが、売上高は大きく増加いたしました。
以上の結果、売上高は39,411千円(前年同期比69.6%増)、セグメント利益は17,884千円(同175.6%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ25,694千円減少し、487,648千円となりました。これは主に、前払費用が12,032千円、有形固定資産が1,057千円、無形固定資産が7,973千円増加した一方で、現金及び預金が6,758千円、受取手形、売掛金及び契約資産が38,566千円減少したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ15,819千円減少し、89,411千円となりました。これは主に、買掛金が16,690千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ9,874千円減少し、398,237千円となりました。これは主に、利益剰余金が9,874千円減少したことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は142千円であります。
なお、当第1四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。